「繊細さん」とは?

『「繊細さん」の本』という本を読んでみました。
私自身は繊細さんではありません。
断言できます。
この本では、繊細さんではない人のことを「非・繊細さん」と呼んでいます。

私自身は「非・繊細さん」なのに、なぜこの本を読もうかと思ったかといいますと、単純に繊細さんを理解したかったからなのです。
数日前に夫がうつ病だと書きましたが、彼が繊細さんじゃないかな?と思ったことがありました。

途中までですが読んでみた結果、夫に関しては、繊細さんに当てはまるところもあるし、ちょっと違うかな?と思うところもありました。
繊細さんまではいかないかな?
部屋を真っ暗にしないと眠れなかったり、ちょっとした物音が気になったり、という点は繊細さんよりかな?
彼の場合は生まれつきというよりは、病気のせいかなと思います。

繊細さんと非・繊細さんの違いは、エイレン・アーロン博士によると、生まれつきの気質であって、性格の問題ではないそうです。
脳の神経システムに違いがあるとのことです。
また、このアーロン博士の調査によると、生まれつき繊細な人が5人に1人の割合で存在するらしいです。
心理学者のジェローム・ケイガン氏の調査によると、繊細な人は赤ん坊のころから刺激に反応しやすいそうです。
同じ刺激に対してより鋭く反応してしまう。
同じようなストレスにさらされたときにも、神経の高ぶりに関連する物質が多く分泌されてしまうそうです。
著者は、繊細さんの特徴を「感じる力が強い」ということだと、言っています。

ここまで読んで、なんだか納得してしまいました。
うちの子供たちは、二人ともそんなに育てにくさは感じていませんでしたが、知人のお孫さんが、ちょっとしたことで、よく泣くそうです。
それも、かなり激しく泣いて、母親以外、だれがあやしても泣き止まないらしいのです。
その方の娘さんたちには、小さいころにそんなことがなかったので、とても驚いていらっしゃいました。

人の感覚は千差万別です。
私はどこでも寝られるし、明るくても寝られる。
近所の犬の鳴き声も気にならない。
だけど小さいころから大きな音が苦手で、近所で工事があったときは熱を出してしまったようです。
これは最近になってですが、皮膚感覚が鋭くなりました。
一昨年の6月ごろから原因不明の湿疹になり、完治するのに1年かかりました。
それ以来、ちょっとした刺激やストレスでも、すぐにあちこちがかゆくなってしまいます。

ピアノの音やペットの鳴き声でのご近所トラブルはよく耳にします。
すべての人が、自分と同じ感覚ではないということを知っておくのは、日常生活を送るうえで、必要なことですよね。
人はどうしても自分を基準に考えがちです。
繊細さんのことをすべて理解できたわけではないけど、少なくとも繊細さんに対してイライラしたり、腹が立つことはなくなったと思います。








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