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10年ぶりの献血

仕事始めの1月3日、献血をした。
かなり久しぶりだと自覚してたけれど、受付で「10年ぶりですね」と言われて「そんなにですか?!」と驚いた。

事前検査の採血は指先からほんの少し取って機械にかけるだけで、試験官に入った液体にぽとぽとと血液を落としたりはしなかった。
献血の進化に驚くタイムトラベラーのような私を看護師が「うらしま花子さん」と茶化してくれて和んだ。

父がよく献血をしていたので、献血は子どもの頃の私にとって「大人になったらやりたいこと」のひとつだった。
週末に家族でデパートへ出かけたときなどに父は献血車に寄った。私と妹はもらったヤクルトを飲みながら外で父を待っていた。
スタッフの方が遊び相手になってくれることもあった。
献血は良き思い出で良き行いとして記憶に残っている。

16才になってすぐに初献血をした。
父は喜び、おこづかい(お祝い?)をくれた。
20代は貧血気味だったりして献血から遠のいていた。
その後は今回のように思い出したようにたまに献血をしたり、服薬でまたしばらく遠ざかったりしていた。

親からもらった体と日々の生活から作られる血液で誰かの役に立つことができるのは嬉しい。
69才まで続けられるといい。
父は果たせなかったけど、父より長生きになった私には続けられる可能性がある。

夜ふかししそうになったり
運動不足になったり
お菓子を食べすぎそうになったら
いい血液作れる?
って自分に聞いてみなきゃ。
「今日は許して」
って言いそうだけど。




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