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動物愛護管理法で令和4年6月1日より適用のマイクロチップについての西山ゆう子先生の記事をご紹介させていただきます。

マイクロチップ自体が市場の流通ルートに流れた場合の周辺事情も気がかりです。しかし遺棄や災害時等を考えると身元の特定にはありがたいとも思います。

マイクロチップを埋める技量、埋めたとしてどう運用するか、課題は残されているようです。

わんにゃお通信夏号発売!第一面にマイクロチップについて、書かせていただきました。
安全か、大丈夫か、といった懸念の質問を多く受けるが、マイクロチップは安全で問題ないと思っている。
マイクロチップを体内に装着することの弊害は、非常にレアで、ワクチンよりも副作用が少ないというのが業界の見解である。
ひと昔前は、波長が弱ってチップ番号が読めなくなるといったこともあったが、最近は性能がよくなったのか、全然みない。
体内移動に関しても、以前よりもずいぶん少なくなったと思う。
チップが抜け落ちるというのは、チップを入れる時の手技が悪いためと言われている。
正しい場所に正しく装着すれば問題ない。
いっぽう、動物が逃げて迷子になった時などは、チップ番号の情報管理システムがうまく機能していることが必須だ。
マイクロチップ情報の登録から情報管理に関しては、消費者がシンプルに迅速に行える体制が必要だ。
情報の登録や管理、名義変更や飼い主の移行など、タイムリーに情報がアップデートされなくてはならない。
まあ、最初から完全なものは難しい。アプリのアップデートと同じで、今後迅速に改善していってほしい。
また、実際に犬猫を逃がしてしまった場合、現在の日本のシステムだと、「誰かが見つけて問い合わせがきたら、お知らせします」だけじゃないのかな?(多分?)
米国の某マイクロチップ会社のように、動物が逃げた場合、その場所から10マイル以内の、他のマイクロチップ登録の飼い主に、「今さっき、こういう犬・猫が逃げました。見つけたらただちにご連絡ください」と、動物の写真が携帯に送信される、といったことが望まれる。
誰かが見つけて連絡するまで待つのではなく、地域の人みんなにアラートを出せるところがすばらしい。
マイクロチップはうまく使えば、いざという時の動物の命を、より高く守る。
マイクロチップという器具(ハード)は、洗練された医療器具で、信用してよい。
問題は、マイクロチップ情報をどう管理し、どう使うかといったソフトの部分。
これからどんどん普及して、不備を改善し、洗練されたマイクロチップシステムを構築してほしい。

わんにゃお通信に関する問い合わせは、ペットライフネットまで
http://petlifenet.org/

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