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名作映画を見よう / タクシードライバー

私は映画が好きで、昔からかなりよく見ていたのだが、新作やミニシアター系が多く、意外と有名な作品を観てこなかった。

最近は、サブスクで色々な映画が観れるので、ここ数年は時間があるときに、有名な映画を観るようにしている。

せっかくなので、観た記録をつけていきたいと思う。あからさまこネタバレ記事ではないが、あくまで観たことを前提にしているので、多少ネタバレも含まれるのを了承してほしい。

先日、観た映画は「タクシードライバー」だ。

マーティン・スコセッシ監督の出世作で、1976年に公開された。

名作映画と調べると、必ずリストに上がるが、恥ずかしながら、タクシーを爆走させる「TAXI」と勘違いしていた。

あれも人気作ではあるし、ハリウッドらしい娯楽作なので、そういう意味でランクインしていると思っていた。

全然違う作品と知ったのは、「ジョーカー」が面白かったと友人と話したときに、「じゃあ、タクシードライバーも好きでしょ?」と言われたからだ。

実際、みてみると非常に重たく文学的な映画だった。「ジョーカー」のよつに、平凡な男が狂気じみていく様を描いている作品だ。

ただ、主人公は「平凡な男」ではないであろう。おそらくベトナム戦争に従軍し、傷ついているということを除いても、人とのコミュニケーションができず、世の中を汚れているとみなし、偏った思想を持っている。

ベティに対する態度や言動は、あまりに自分本意で眉をひそめてしまう。

個人的には、「ジョーカー」の方が好きだったのだが、その理由はこのベティへの態度と、それに対してのベティの反応だ。

デートのあとはさておき、あの身勝手な誘われ方で、そもそも誘いに乗るだろうか...? 正直、私は最初の時点で、なんとも言えない気持ち悪さを感じてしまい、お断りすると思う。

70年代の価値観なのかもしれないが、ベティが男の描く理想の女で、どうも現代の私の感覚では受け入れられなかった。

とはいえ、名作と言われるだけの作品である。

ロバート・デニーロの狂気っぷりは気持ち悪くも見入ってしまうし、アンニョイな音楽もなんとも良い。

最初から大まかなストーリーを知ってしまっていたが、できれば何も知らずに見たかった。

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