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野菜作りは、突然に①

早朝5時。
週に一度の休日、ゆっくり寝ていられる唯一の日、なぜかパソコンの前に座る。
おもむろにKeynoteを立ち上げ、こう書く。

「田村家ミニ菜園計画/2024年」

ちょうどいいフリー素材のイラストを添え、表紙を作り終える。
ここからが戦いだ。

数日前に購入して以来穴が開くほど読んでいる「一坪ミニ菜園入門」(山と渓谷社・和田義弥著)を片手に、野菜づくりの年間スケジュールを考えながら表にしていく。どの組み合わせがいいか、食べたいものはどれか、育てられそうなものはどれかを本とにらめっこしながら、頭をフル回転させた。

もはやバイブルとなっている指南書


時すでに6月。
夏野菜を植えるには遅いので本来は秋から始めた方がいいのだが、思い立ったら止まらないのは昔からだ。

計画の中身

苦心の末、上記のような表を6月から11月まで書き上げるとなんだかできるような気がしてきた。いよいよ菜園づくりのはじまりだ。

ことの発端は数日前に遡る。

数年前、庭付きの家を購入してからハーブやらミニトマトやらをその時の気分で植えたりしてきたが、いつかはちょっとした菜園を作りたいと思っていた。
でも家の前の貸し農園で朝早くからせっせと働き、よくわからない黒い膜や肥料やらを巧みに扱っているおじさまたちを見ているととてもじゃないが自分にできそうにない、と先延ばしにしてきた。

この右側の狭いスペースを菜園化したいとぼんやり目論んではいた


その日、たまたま本屋で目にした一冊の本。
パラパラめくると一坪の畑の作り方がとてもわかりやすく書かれている。
これならできるかも!と突然やる気になったのだ。

「ことの発端」ってただ本を買っただけじゃん、と思ってはいけない。
人生なんてそんなちょっとしたことで変化していく。
この本に出会ったおかげで、次の休みの日を使って畑を作ろう、そう決意した。

そして冒頭に繋がる。やっとその休みの日が来たのだ。

計画書を作りあげてもまだ午前7時。
ホームセンターは9時開店なので、それまでに畑になる場所の最終整地をする。

植えてあった植物は別の場所に移動済み


うちの庭はそもそも約100坪あった。
その内半分ぐらいをデッキにしたため、現在はたぶん50坪くらい。
もっと広い畑を作れなくもないが、いろいろ考えてこの細いところが畑にいいかもなーと思っていた時に出会ったのが一坪ミニ菜園。
本のように正方形ではなく、縦長で約一坪くらいとれる。
ちょうどいい。

全体の庭はこんな感じ・畑になるのは右側の木に隠れている所

それまでも少しずつ整地作業は進めてはいたが最後にもう一度雑草などを抜いた。
そしてホームセンターへ。

ちょうどいい足場板があったので枠にはそれを使うことにした。
本に書いてあった通りの土と、小さな鍬と、今後のことも考えてインパクトドライバーを購入。
約2万円の出費。
でもこれで菜園ができるなら安いもんだ。

ホームセンターはなんでも揃う夢の国だった。ホームセンターをディズニーランドのように感じる日がくるなんて思いもしなかった。

帰宅後早速菜園づくりを開始する。

本来は土をもっと掘るのだろうけど、まあ問題ないだろうとほぼそのままで設置開始。


長さはいい感じ


足場板を並べてビスでひたすら止めていく。
面倒ではあるがあっというまに完成。

地面から浮いているのが若干気になるが上出来


そして土を入れる。
牛ふん堆肥と腐葉土、籾殻くん炭、有機質肥料、培養土の5種類。
これはすべて本をそのまま参考にしている。

これに培養土をプラス


入れたらこんな感じ。

見た目はだいぶいい

堆肥や有機質肥料の効果が現れるまで20日ほどかかるらしいので、今日はここまで。
ただの木枠と土だが達成感と幸福感に包まれる。

その夜はデッキでただの木枠と土を眺めながらビールを飲んだ。
野菜を植える日が楽しみだ。

馬超はテラスと庭だけは出ることが許されている


野菜作りは、突然に② へ続く


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