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私は、愛猫を我が子だと思っているパート2

猫と暮らしている皆様は、猫を叱ってしまったことはあるだろうか。
私は愛猫を叱ってしてしまったことがあり、そのことをとても後悔している。
しかも愛猫が赤ちゃんの時だった。

愛猫と暮らして5年。
一度も怒らなければ良かったと激しく後悔している。
叱ってしまった時の記憶が、数日に一度、今だに脳裏に浮かぶ。
しかも、叱った内容については一切覚えていない。(お得意の)

私は愛猫が先立つ時、よりこの記憶について後悔をすることになるだろう。
他にも、ニャーニャーと鳴いて「遊んで遊んで」と甘えてきた愛猫をサラッと撫でて終わらせた記憶すらも、「あの時遊んであげていれば」と後悔するだろう。

どうせ後悔するのだから、叱ったりするんじゃなかった。
本当に、マジで後悔している。

愛猫はとても優しい。
私が叱ってしまったにも関わらず、今も甘えてくれる。
叱ってしまったことを、許してくれているのだろうか。
その優しさが、より私の後悔を大きくする。

ちなみに先日、気付いたら夫のスーツの入った衣類カバーが穴だらけになっていた。

愛猫は衣類を傷付けることはほぼないが、衣類カバーを掘ることが好きだ。
好きというか、多分趣味だ。
もの凄いスピードで掘り、ストレス発散をしているようにも見える。
運動不足の解消にもなるのだろう。
爪を立てて掘るわけではないので、通常であればその行動で衣類カバーに傷がつくことはない。
しかし、こちらが愛猫の爪のケアを少しでも怠れば、衣類カバーに多少の穴は空く。

スーツの衣類カバーに穴が空いてしまったのは、爪のケアを怠った代償だった。
ただ、スーツは無事だった。

一応夫に穴の空いたスーツカバーを見せたところ、
「わー」とだけ言っていた。
スーツに穴が空いているわけではないので、特に気にしなかったのだろう。

すぐさま新しい衣類カバーを注文し、愛猫の爪のケアを行なった。

そこから時間が経ち、クローゼットからカサカサカサカサという音が聞こえてきた。

「またやっている」

すぐに気付いた。

その後パチパチと音が鳴った。
新しい衣類カバーに穴が空く音だった。

すぐに愛猫を抱き上げた。
衣類カバーには数箇所穴が空いていた。
趣味がエスカレートしている。

私はすぐに夫に報告した。
このままではスーツに穴が空くかもしれない、何か対策を取らなければと相談した。

少し慌てた私に、何の躊躇もなく夫はこういった。

「正直、スーツなんてどうでもいいんですよ」

そう、夫は愛猫が楽しいならスーツがボロボロになろうがどうでもいいのだ。

以前も話したが、夫は無趣味で物が少ない。
強いていうなら趣味は猫だろう。
出勤は私服なので、スーツは一枚しか持っていない。
なのに、そのスーツすらもどうなってもいいと思っている。
驚くべき執着心の無さと、愛猫に対する深い愛情だ。

ちなみに夫は仕事用のバッグを一つしか持っていない。
大きめの何の変哲もないリュックだ。

愛猫がそのリュックをどれだけ掘っていようと、何もしないし気にも止めない。
流石に出社する前はコロコロで毛を取っているが、周りに迷惑がかからないようエチケットとしてそうしているだけであって、家の中で愛猫の行動を制限しているところをほぼ見たことがない。
危ない時と重要な会議がある時だけは何らかの対応をする、というただそれだけだ。

夫は、愛猫に対して後悔しない生き方をしているのだと思う。

しかもそれを、ナチュラルにやってみせる。
夫を見ていると、私はまだまだだと思うことが多い。
愛猫に対する姿勢はとても尊敬する。

愛猫を溺愛する夫を見ると、愛猫は幸せ者だなと思えるほどだ。

私は、愛猫をマジで我が子だと思っているが、夫は愛猫を命ぐらいに思っていると思う。
どうか夫のためにも、長生きしてほしい。

nekogaki

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