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書いてしあわせになるためには、ちゃんと仕事にする/【最終回】京都ライター塾受講レポート

エッセイスト・ライターの江角悠子さん主宰の京都ライター塾。先日ついに最終回となる第6回目を迎えました。

これまではずっとオンラインでの講義でしたが、最終回は京都での開催。全国各地に住まう受講生たちですが、なんと全員対面での出席。飛行機で来られた方も!想いの強さが感じられました。webとは皆さん雰囲気がちがって、やっぱり対面はいいなぁと実感。


これまで、取材・執筆の流れから企画の立て方、文章の添削まで、ライターとして必要な基礎知識を学んできました。

けれども、ただ書ける、では仕事としてやっていけません。
低報酬で搾取されることなく、仕事の途切れないライターになるにはどうすればいいのか。

最終回では、仕事として成り立たせて「書いて、しあわせになる」ために必要なことを教えていただきました。


仕事を獲得するために

この人と仕事をしたい!と思わせる

「どんなに文章が上手でも、締切を守らなかったり、返事が遅かったりすると、この人と仕事をしたいと思ってもらえない」と江角さんは言います。書く技術ばかりに意識を向けるのではなく、社会人としての基本をおろそかにしないことが大事。

こんなことがしたい!を日ごろから発信しておく

江角さんは、京都の記事をたくさん書いてきました。あるとき、暮らし系の記事を今後書いていきたいと思うようになりましたが、京都の記事執筆依頼ばかりで、暮らしに関する依頼は全然来なかったそうです。

その理由は、「自分のHPで発信していなかった」から。実績だけを載せていては、その実績に基づいた依頼が多くなることは必然。「書きたいことを発信しても、すぐに仕事につながるわけではない。私も暮らし系の依頼が来るようになるまで、2年くらいかかった」と江角さん。即効性を期待せずに、種まきをしていくことが大切なようです。

営業するなら、実績持ち込みよりも企画を持ち込む

カモネギ戦法。「編集者や媒体はいつも企画を探している。だから書ける人が企画を持ち込んでくれたら、鴨がネギ背負って来た、という状況」というのは、以前の講座で江角さんが話していたこと。

その媒体に合う企画を持ち込むことで、編集側も判断がしやすいし、自分も書きたいものが書ける。お互いに嬉しい仕組みなのです。

仕事の依頼が来たら確認すること

拘束時間、締切、予算…必要な情報を最初に確認

依頼が来ても、すぐに受けることなかれ。まずは、「日時、拘束時間、締切日、予算など、いつまでに、どこまでの作業を求められているのかを確認すること」が必要。クライアントさんの中には、ライターへの依頼の仕方がよくわかっていない人もいる。だから、こちらから必要な情報はきちんと聞き出していかないといけません。


見積金額の考え方

見積の提出を求められた際には、以下を踏まえて金額を出していくといいと江角さんは言います。

・自分がする作業は何か(お店のリストアップ、撮影、入稿etc…)
・その作業にかかる時間の算出
・時給換算でいくらほしいのか

断ること、価格交渉もやっていい

安すぎる依頼が来ないためには、HPに価格表を載せる、というのも手法の一つ。なんでもかんでも引き受けるのではなくて、「断る勇気も大事」と江角さん。「安い依頼を断ると、その分良い案件が入ってくる」という話を聞いて、少しだけ勇気をもらいました。

良い案件だけれども、金額だけがネックなのであれば、価格交渉をしてみるのもあり。意外と通ることもあるのだとか。


書いて、しあわせになる

この講座を受講するまで、ライターとして成功するには「いかに良い文章を書けるか」が重要だと思っていましたが、そうじゃないんだよ、というのを学べた3か月間でした。

講座のあとには、お食事しながらの懇親会と、プロフィール写真の撮影会。
知識を得て終わり、ではなく、受講生同士の交流=ライター仲間づくり支援や、今後活動していくために必要なものを用意する機会を設けてくれるのも江角さんらしい心遣い。ありがとうございました。

いろんなバックグラウンドの人たちが集まって、経歴や考え方を聞くのも楽しかったけれど、「書いて、しあわせになる」のコンセプトに共感した人たちが集まっているからか、皆さんとにかく穏やかで優しい、良い人たちばかりでした。


ということで、この学んだいろいろを活かして、ライター活動、始めます!



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