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ツバメの巣 スズメの巣

2024/06/09 可愛いツバメのヒナたちを見たいと、NPO法人自然観察大学主催のツバメの観察会に参加しました。場所は、去年の秋、友人に案内してもらった千葉県の穴場スポット(大柏川第一調節池緑地)。虫に植物、いろいろ見られて面白いところだったので、また行きたいと思いつつなかなか行けずにいたところです。

ビジターセンターの軒下には、いろいろなツバメの巣がずらり。巣ごとに番号がふられて管理されていました。
天井に頭がつかえそうな親鳥。でも、この天井との距離が安心安全のために大事なんだそうです。
人工巣の上に泥だんごを積み上げた巣
カップ麺の空き容器は、巣からこぼれたヒナの落下防止用
観察用に用意された巣。泥だんごを積んだ部分は、土壁みたいに硬かったです。


なかなか見られないスズメの巣も、見ることができました。
ツバメの巣を横取りしたものとか。前に多摩川の観察会でもツバメの巣を利用したスズメの巣を見たことがありました。その時は空巣の再利用と思いましたが、そうではなかったのかも知れませんね。(^^;

ツバメの巣の近くにスズメが1羽。ずっといるなと思ったら、下のはスズメの巣でした。
しばらくすると、巣の中へ。
中の様子が見られないかとカメラを向けて、スズメのお尻ばかり激写。(^^;
そして、すっぽり中へ。孵化して間もないヒナがいて、親鳥がときどき温めているのだそうです。
別の場所では、巣の横に貼りついているのを見かけました。
しばらくすると、やっぱり中へ。


ツバメの食性を調べる糞分析(!)の実習もありました。

ツバメの巣の下に豊富にある実習材料
白い部分は尿の固まったもの。黒い部分にいろいろお宝(?)が。

巣の下に落ちている糞をプラスチック容器に拾って、細かく砕いて、水で晒してガーゼでこして、残った固形物をルーペで見てみました。確かに虫の頭部や脚、翅のようなものが見えました。
そこから虫の種類を同定した標本も見せていただきました。本当にすごい!

その他にも、ツバメの種類いろいろ、雌雄の違い、時期による産卵数の違い、他の巣に入り込む幼鳥の行動(労働寄生)・・・などなど、可愛いツバメのヒナが見たいといった軽い気持ちで参加してみたら、広くて深くて緻密なお話が次々と。とってもお得な観察会でした。(^^)

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