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APD・聴覚情報処理障害を知って納得したこと

この歳になって音痴を克服したくてボイトレを受けに行ったのね。

そしたら音痴ではないらしいと分かって、私の60年はなんだったんだろうと思ったの。

あれだけ友達らにも音痴と笑われて、子どもたちにも音痴認定されていたのに・・・でも口笛だったら音程外れないのに、なんで音痴なのか分からなかったのよね。

そうしたら、音感はあるけど声の出し方が間違っていただけだというから、驚いたわ。自分の出す音程がずれているのも分かるので、とっても気持ち悪かったのよね。

だから歌を歌うという経験は、マダム♡千壽の人生ではほぼ無かったの。

で、歌の練習をするようになって、60年気づかなかった他のことに気づいたの。そっちの方が衝撃的だったわね。

それが、全然歌詞が覚えられないということなの。

その少し前、友達とお店に入って店員さんが注文をとりに来た時に、「・・・・・・・・・」といつも通りの言い慣れたセリフを話されたのだけど、私は全然何言ってるか分からなかったのね。

同じことをもう一度喋ってもらったら、今度は理解できたの。

「私いきなり話しかけられたり、聞く体制でない時にペラペラと喋られると、全然理解できないのと」と打ち明けたんだけど。
後日、聞き取りが苦手な障害があるらしいと、その友達が教えてくれたの。

で、全然歌詞が覚えられない
歌詞を見ながらなら歌えるけど、歌詞を見なければ間違える
メロディーや曲そのものは全然覚えられるのに・・・
楽器のパートなんかも覚えられるのに・・・

要は、歌詞は意味で記憶しているのではなくて、楽器のように音で覚えているところだけは記憶できてるということが分かったの。

それで調べてみたら、APD(聴覚情報処理障害)というものがあるということが分かって、思い当たる節がありすぎてビックリだったわ。

子どもの頃はもっと理解されなくて、言語に興味がないから話すことも苦手、大勢で話すのはもっと苦手だったの。
今も大勢での会話では話ができなくなるのは、聞き取れていなかったからかも知れない。

緊張したり考えながら聴こうとすると、もっと相手が何言ってるか分からなくなって、「は?この雑音の中で聞こえないってあんた難聴か!」と暴言吐かれたこともあったわ。

私も音は聞こえるのに何で聞き取れないのか理解できなかったもの。

音は聞こえる→内容が理解できない
言葉は聞こえるけど、それを言語に変換して理解するところが弱いみたい。

だから歌詞が覚えられないのね。メロディーは記憶できるのになぜ歌詞が記憶できないのか不思議だったの。

音は聞こえているのに、内容が瞬時に理解できないと何が起こるかというと・・・喧嘩したら言い返せないということね。
あとから相手の言ったことが理解できても、時すでに遅しなのよ。

APDで調べたらこちらの記事があったので参考までに紹介しておくわね。

APD(聴覚情報処理障害)をご存知でしょうか?あまり聞きなれない病気ですね。
APDは、難聴といわれるいわゆる聴覚障害とは少し違います。
最近では、LiD/APDとして知られるようになってきました。
LiD=聞き取り困難症、APD=聴覚情報処理障害という意味で、これは音としては聞こえているのに言葉として聞き取ることが出来ない状態もしくは言葉の内容を理解するのに時間がかかる状態のことをいいます。
日常生活や仕事の中で、人の言葉が聞き取れずに困る場面が多くありませんか?

医療コラムより引用

60年間歌を歌う経験がなかったので、こんな個性があるなんてこと知ることもなかったけど、生きているうち自分を理解できて嬉しいわ。

ただ歌詞を覚えられないのなら、何か工夫することが必要ね。


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