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「辛い気持ちを書き出すのが辛い」ときは、口に出してみたらいいかも

昨日、手帳の会に行ったことを書きました。
これまでの自分と手帳との関わりを振り返った、とっても素敵なお話を聴きました。しつこいんですが、またそこから思ったことを書きます。

講演のなかで、「昔は、辛いこと、辛い気持ちを書き出すことができなかった」という話がありました。
そのことについて、あとで他の方も交えて話していて、「わかる…辛いことって、思い出したくもないし、それをあえて書き出すって辛いよね」っていう話になりました。

そうなんですよね…。
夫と喧嘩したときとか。
仕事で、めちゃくちゃふがいなさを感じたときとか。
もう、思い出したくもない。詳細に紙に綴るなんて、傷口に塩を塗り込むようなもの。

それを、なんとか乗り越えて、ちょっとでも書き出しておくと、書き出したことで少し頭が整理されて良い方向に進んだ経験もあるので、自分をなだめつつ、書けるときは書くようにしていました。

でも最近、取り入れている、別の方法があります。
それは、「とりあえず、口に出してみる」ということ。
誰もいないところでね。
スマホの録音アプリに向かって、しゃべってみる。
私の場合、車の中が多いです。
「もう、なんなの?子供たちにあんな風に怒ってさ、結局しりぬぐいするのは私だよ!大人なんだからさ、自分で自分の機嫌はとってよ!めんどう見切れないよ!」
「疲れた…。絶対、『中途半端なところで仕事放り出して帰った』って思われたよね。それにあの業務、本当だったら、私が自分でできなきゃいけなかったのに、結局他の人の力を借りてしまった。やだなあ、はずかしい…。」

いずれも最近あったことですけれども(笑)。
私の場合、「書き出す」となると、どうも、頭の中のものをそのまま出せてる感じはしなくて、若干、「加工」が入る感触があるんです。
それが、口から出すのだと、頭の回転よりもしゃべるスピードの方が速いから、ほんとの本音が出る。

いったん口から出してみたら、それは、第一段階の「とりあえず頭の中から出す」というハードルを越えたということ。
そうするとね、なんか、「まあ、書き出してもいいかな」っていう気持ちにもなったりして。

前述の、夫との喧嘩の例だと、車中で散々ひとり愚痴大会をしたあとに(笑)、とある少人数のコミュニティだけに、「こんなことがありました」って投稿をしました。そしたら、温かいコメントをたくさんいただいて、それで、冷静に状況をとらえることができました。

仕事のふがいなさの例だと、通勤帰りの車中で口に出したことでちょっと距離が取れて、その日の夜に、手帳の片隅に、「ふがいなさを感じた」って、書くことができました。それを次の週に見返して、「そういえば、あれ、解決したな。自分が思ってたより、ふがいない状況じゃなかった。あれは、自分の妄想も入っていたな。」と、気づきを得ることができました。

辛い気持ちを書き出す、そのことにめちゃめちゃ辛さを感じるとき。
一人でこっそりと、ちょっとでも、口に出してみる。
それが第一歩かな。と、思います。


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