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自然派暮らし

 この頃よく見聞きするのが「自然派〇〇」という言葉。だいたい都会から田舎へ移住して来て、古民家で自給自足の生活を送ってたりする。

 なぜか皆が皆似たような雰囲気をかもし出しているんだなコレ。父親はヒゲボウボウで服は色褪せてすり切れているし、母親は化粧っ気ゼロで、アッパッパみたいな服着て頭にターバン巻いてたりする。

 しかもやたらに子沢山で、子どもの名前もキラキラネームというか、絶対メジャーなネーミングではない。おそらく赤ちゃんは布オムツだろうし、トイレだってボットンだろう。

 台所には自家製の味噌や醤油が陳列され、瓶に詰められた数々の保存食が所狭しと並んでいる。いわゆる「ていねいなくらし」をしている人たちかな。

 さすがにそんな極端でなくても、ワタシはどちらかというと自然派だ。大手スーパーに並べられた食品より、地元の直産市の食べ物に魅力を感じる。

 こないだなんか、大豊町でニホンミツバチの百花蜜を格安で買って来た。それに夜須町産のレモンを加えて、はちみつレモンとして飲んでいる。

 ついでに言うと、これまた夜須町産のミント・レモングラス・カモミールでハーブティーを作っている。ちなみにお値段はほんの数百円。高知県産の食材でこんなことが出来るなんて、何という贅沢!

 都会に行けばほんのちょっぴりしか入ってなくて、目ん玉飛び出るような値段がするハズ。つくづく高知に住んでいて良かったと思う。

 それから身の回りの物に関しても、だんだん人工的な物よりナチュラルな物を好むようになってきた。それこそ道の駅などで売ってるような、地元のおじいやおばあ手作りの品々。あれらが本当に貴重で愛おしい。

 633美の里で買った竹ぼうきは、使うのが勿体なくて部屋のオブジェと化している。そのうち我が家伝来(?)の、山椒で作ったすりこぎや、祖母の旧姓が書かれている飴色に変化した年代物の竹ざるも貰い受けるつもりだ。

 暮らしの民藝というのか、こんなふうに人々が生活して来た知恵を形にしたものの尊さ。新しいものも良いけれど、古いものもなかなか味がありますよ。 

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