どうにでもなれ

どうにでもなれ。そう思って上手く行った試しはない。
どうにでも、なれ。諦めの混じった言葉に対して命令形で言ったってどうにもならないに決まってる。
今日は昨日の夜から降り続いた雪に年甲斐もなく少し浮かれてしまって、どうせ汚れないからと言って白いおろしたてのストレートパンツを履いてきてしまった。センタープレスがお気に入りの休日用だ。
なのに。雪は朝日に少し当たっただけで水分に戻る途中、いわゆるシャーベット状になって歩くたびに靴の両脇からびちゃっと跳ね上がってくる。
雪なら気にしないのに、中途半端な雪は変な形で凍ったり、朝を急ぐ車や自転車の名残として、ただでさえ運転しづらいのに、周りも汚すという二次災害をもたらす。
どんなことを言っても私のお気に入りの白パンツは汚れてしまった。最悪だ。
上を見上げると果てしなく上から灰色にも見える粒が空の高さを教えてくれる。
まあいいか。こんな日くらい足元を見て歩こう。どうにでもなれ。