偽物・パチモノカードを知ろう[旧裏面~e編]

こんにちは。

今回はポケモンカードe及び旧裏面の偽物について見分け方をご紹介します。

まずは数が少ないeの偽物からご説明します。

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オムナイトが本物です。
ポケモンカードeの偽物は、他の偽物と比べるとそこまで出回っていないです。
ですが、そもそも海外版eが出回りにくいため、掴まされる危険は大きいです。
全体的にツヤツヤしており、触ると質感が完全に違います。
また、印刷も濃く、裏面も印刷が甘いですが、写真だとかなりわかりにくいです。

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これは日本ではe以降のシリーズですが、海外ではeシリーズのようにバーコードが継続しております。
二枚とも偽物です。バシャーモは雑なカットやノンキラでわかりやすいですが、エーフィはわかりにくいです。

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ちなみにエネルギーカードも偽物がありました。
おそらくスターターとして偽物が売られていた可能性があるため、スターターも注意が必要です。

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念の為、本物のexと比べてみます。
本物のexは銀枠でしっかりとしたバーコードがついているためすぐわかります。

これらのシリーズは裏面を見るとだいたいわかります。

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下が本物です。
どれも曇った印刷がされています。
しっかり見ないと判断できないため、鮮明な画像がない大量セット等は買わないほうがいいと思います。

続いて、最も種類が多い旧裏面の偽物についてご説明します。

まずは一部界隈でファニーフェイク等言われている変なシリーズから。

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もう説明しなくても偽物だとわかりますね。
シールになっていたり、変な加工がされてます。
海外の縁日レアといった感じですかね。
中にはどっかから拾ってきた絵をベタ貼りしているものもあります。

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裏面もひどいです。というかそもそもサイズが小さいです。

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ちなみに英語だけでなく、日本語版やトレーナーもあります。
HPや攻撃力などがヤバイです。

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裏面になんかうっすら印刷があります。

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調べたところ、写真等で使うKODAK社のロイヤルデジタルペーパーですね。(画像はwikimediaから)
手作り感がすごいです。

なお、すべてのカードがこのペーパーではないです。
海外のものはもっと印刷が粗いです。

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やはりサイズは一回り小さいです。
日本語と海外版はサイズやキラ加工も似ているため、多分同じ業者が作ったと思いますが、印刷技術が日本語版は向上しているため、日本語の偽物を後で作った可能性があります。

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日本語版は同じカードでも加工が数種類あることを確認しています。
剥がすとシールになっています。

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また、ネオシリーズになると更にキラキラ加工の種類が増えています。
第一弾の偽物はまだ攻撃力などが普通で開き直れていないです。
エネの部分も印刷が雑です。
ヨーギラスはド派手になってますね。
「どうだ!?偽物だぜッ!!!」って感じがします。
こっちのほうが開き直っているので買う気がしますね。

続いて日本でよく見かける縁日レアと言われる偽物です。

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加工が独特です。エラーカードとか言われて売買されている事が多いです。
縁日レアと呼ばれているのはその名のとおり、縁日で入手できたシリーズです。メルカリやヤフオクを見る限り、全国的に存在している可能性があります。
祭りなどでひよこ売りのおっさんがくじ引きに転向した際、ゲームの空箱だけでなく、こういう雑なポケモンカードを作り、子どもを釣り始めたというわけです。
なお、このシリーズは海外・日本でも収集家が多いため、偽物でありながら普通に高値で取引されていることも・・・(いいのか)

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近くで見ると雑な加工がよくわかります。

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裏面を見てみると、←の偽物は背景の黒が禍々しいのがわかります。
まあ、表をみれば一発だと思いますが・・・。

ちなみに最近研究していて面白かったのはカットズレが存在しています。

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これはどちらも縁日レアのラッキーですが、カットがズレています。
雑なカラーコピーではなく、カット作業を行っていた可能性があります。
海外の雑なカスパチを生産していた連中と日本のパチ職人の粋な大和魂の違いを感じさせます。

しかし、海外のパチ職人も負けていられません。

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日本が技術なら海外はアレンジで勝負をしかけます。
レイドバトルと言わんばかりのサンダー、リバホロの先駆けとなったキラ加工のポケモンセンター、新トレーナーのヘルガー・・・。

そして極めつけはこのわるいカメックス。

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高いHPと銀文字のパワー溢れる攻撃力。そして左に輝くEDITION2のマーク。

海外と日本、双方の夢と希望に溢れていたパチ職人は過去の子どもたちにとって憧れの存在となり、今も子どもから脱出できないおっさん達の心を熱くしているのでした・・・。


ここからは本気で騙しに来ている悪質な偽物を紹介します。

まずはこの3枚

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旧裏面のコモンアンコモンですが、これも縁日の類の可能性があります。

ルージュラを本物と比べてみます。

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印刷が薄く、カードの大きさと角の丸みが違います。

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裏面も色合いが違います。

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下も印字が薄いです。

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わるいクサイハナも色がうっすいです。
コモンアンコモン程度ならダメージがほぼ0だと思いますが、これがプロモとかになってくると深い悲しみを背負う場合があるので注意です。

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これらはカラーコピーシリーズ。

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モンスターボールを拡大するとよーくわかります。
めっちゃ汚い。

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裏面を見ても見分けがつきにくいですが、よーく見ると2枚の偽物は印刷が荒いです。モンスターボールの白いツヤが○になってます。

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本物は○にうっすら曇った加工がされています。

いやいやエラーカードの可能性もあるのでは???という人もいるかと思います。

残念ながらそもそも材質が違います。

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旧裏のカードはここまで曲がるとパキッと折れてしまいます。
こいつらは総じてヘナヘナなのでここまで曲げても折れません。

続いて海外版。

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これはまだわかりやすいレベルです。

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加工が違います。しかし、正面から写真で撮られるとパッと見騙されてしまいます。騙しにくる連中はだいたい大量セットのアルバムとかに入れて売りにきます。

次は更に見分けが難しいシリーズ。

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だいたい1EDがついているため、最近の旧裏面高騰で掴まされる人が増えています。ただ、印刷が荒いため、慣れてくると怪しいのがわかります。

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しかしこいつらは裏面の印刷が雑という欠点があります。
また、質感も硬くツヤがあるものやヘナヘナなものが多いです。
大量セットとかに混ぜられるとキツイです。
というか、もう最近の海外大量セットはこいつらがほぼ混じってる可能性を考慮したほうがいいです。

さらに難易度をあげます。

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もはや見ただけではわからないレベルになってきてます。

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プテラ(本物)と比べて見るとプリンはぼやけているのがわかります。
これはピントがあってないのではなく、ぼやけているのです。

ピジョンについても本物と比べるとエネルギーマークが濁っています。

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弱点の文字などや線も若干滲んでいます。
この系統のシリーズも大量セット等によく混ざっています。
単品で売られているものは拡大するとわかる可能性があります。
ヤフオクやメルカリで鮮明に写っていない出品物はだいぶグレーです。

次。第一弾シリーズの偽物。

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まあ、上のリザードン・エビワラーはすぐわかります。

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ノンキラですが、背景が違います。
ただ、たまーに騙される人がいます。
海外の本物のノンキラカードの写真を見れば一発です。

むしろシャドーレスの偽物のほうが最近はヤバイです。
シャドーレスの知識を覚えた人が掴まされる可能性がかなり高いです。

本物のガーディと比べてみます。

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HPの文字フォントが違います。
ですが、「シャドーレスはHPの文字フォントが違う!」という先入観により騙される人が多いです。
毎度毎度思うのですが、パチモノシリーズってなんでこういうところで爪が甘いんですかね・・・。

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第2の見分け方として、エネルギーマークがズレていることがあります。
エレブー(本物)と見比べると、格闘エネルギーが右寄りになってます。

さらにもうひとつ見分け方があります。

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旧裏の海外版の偽物は、総じて横が黄色いです。
これは枠の色が出ちゃってるからです。
本物はちゃんと横が白いです。さすがですね。

裏面についてはだいたい色が違います。

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ただ、第一弾の偽物は裏面もかなり似せてきてます。
裏面が似ているからといって信頼するのはやめましょう。




オマケ

パチエラーカード

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これはネオシリーズのエラーですが、パチエラーです。(裏面の色合いがパチってました・・・)
エラーカードとして売るためのパチなのか、本当にエラーなのかはわかりません。わかりませんが、パチの製造方法などを見る貴重な資料になります。


オマケその2

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海外版ポケカを集めだした人の6割強が掴まされているHP800のレアコイル。今日もメルカリで騙されて買う人がきっとどこかにいるのでしょう。

ちなみに私はこのレアコイルを800円近く出して買いました。辛い。

裏?裏はもちろんTMナシ。

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この悔しさがあったからこそ、自分のような悲劇を繰り返すのを防ぐためにこんな1円の利益にもならない記事を書き続けられたのかもしれません。

大丈夫。古のコレクターはみんなこのカードを掴まされているから、むしろこのカードを手に入れて初めてコレクターかもしれません。

ありがとうレアコイル。ありがとうTM。ありがとうHP800。


この記事を見てコレクションがパチだった方、パチを買うのを防げた方、パチ収集に目覚めた方がいましたら、現在も溢れる糞パチカードの根絶へご協力をお願いします。

また、他のパチシリーズの記事もよかったら見てください。

おわり。

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