見出し画像

ダイバーシティーDiversityな環境で働くのに必要なこと

ダイバーシティーとは何だろうか。グーグル先生によると、

ダイバーシティ(Diversity)とは、直訳で「多様性」を意味する言葉です。 人種・年齢・性別・能力・価値観などさまざまな違いを持った人々が組織や集団において共存している状態を示し、国際的に重要視されています。

だそうだ。私の今まで勤務をしてきたいくつかのアメリカの企業は、多様性の状態で色々な人々と一緒に働いているのは通常の日々である。人づたえに聞いた話によると20世紀の頃はちょっと違ったらしいけど、現在はいろんな人達と普通に働いている。

今の会社に転職したのは約二年前、転職前の会社ではチームマネージャーをしていた。私のチームは多い時で14人のメンバーがいて、それも多種多様性のとってもバラエティに富んだチームだった。多分3,000から4,000人いる会社の中で、私のチームが一番ダイバーシティーが進んでいたのではないかとチームの中でよく話題になっていた。うちらのチーム構成って変わってるよねって。

私のチームの構成メンバーは3分の1がアメリカ人、残りの3分の2はカリブ系、アフリカ系、東ヨーロッパ系、中東系、それと東南+東アジア系。世界各国8〜10カ国からの出身でバラバラであった。全員がアメリカの大学の必要な学科を卒業していて、採用にあたっての最低条件は満たしている。それだけ色々な人がいるという事は、多種多様な英語のアクセントがあり、最初の2ヶ月はお互いの話し方に慣れるのが大変だったと思う。特に私はカタカナ英語で、日本語アクセントが強い。おまけに話すのが早い。みんなにとって上司であるチームマネージャーの私の言ってることがわからなくても無視するわけにいかないし、よく我慢して私の英語に慣れてくれたものだと思う。ありがたい。

そういうダイバーシティー環境の中で気を付けていたこと。指示と期日ははっきり明確に。あやふやで空気を読んでね〜的な指示は一切なし。まず最初に指示と期日、そして説明。口頭だけではなく、メールなり、会議の議事録なり、パワーポイントなりで、あとでわからなくなった時確認できるように書いたものを残す。特に私のアクセントが強く、上司にあなたの言ってることがわかりませんと言えなくて、わからなくてわかったふりをされるのを避けるという意味もある。多種多様な背景を持った人たちの集まりだからこそ、言わなくてもわかってくれるだろう的なものはない。はっきり指示を伝えなければ混乱を招き、結果、期日に間に合わない。

ダイバーシティーな環境で自分に言い聞かせること、人は人、自分は自分。文化が違うからか、人がしていることや発言を自分が受け付けないことが多々ある。そういう時は、流す。いちいち何であの人はあんなことを言うんだろうとか、クヨクヨ考えない。他の人は育った環境が違うのだから、あの人は違うんだと言い聞かせ、ひたすら流す。He/She is very different. 彼/彼女はとても違うね。って変な人がいる時によく使う。違うって別に悪いことじゃないし、違うという事だけど指摘したのだから、陰口ではない。いや、陰で言ってたら陰口か。ははは。でも私はその変な本人に直接言ったこともある。やっぱり変わった人だから私が「あなたってとても違うね」って言われても気にしてなかったみたい。元々、私は職場では前向き発言が多い人なので、言われた本人も前向き発言として受け取ってくれたのだろう、と思うことにする。

ダイバーシティーな環境ではコミュニケーションがとても大切。それも一対一の時間。これは会社から推奨されていたのだけど、月1で、一対一ミーティングを行う。14人もいると一人当たり30分でも7時間かかる。よく話す人とは1時間取っていたので、二週間かけて会議やらの隙間時間に予定を入れていた。話す事といったら、仕事の進捗状況、フィードバック、家族の話、全く仕事に関係ない雑談、他何となく色々。問題ありの人は進捗状況の話が多くなるし、よく仕事のできる人は雑談が多くなる。この時間は二人だけなので、みんなの前では静かな人でも、二人きりになると、よく話す人もいる。お互いを知り合ういい機会だし、上司である私と普段から話しやすくなるというのが一番の利点だと思う。何でもすぐに話してくれると、私としても対策が取れるので、私のチームは他のチームに比べると成績がとても良かった。マネージャーだけが参加するミーティングで聞いたところ、毎月一対一ミーティングを行っているチームは少なかったようだ。時間を作るのが大変だという理由だ。しかし、そういうチームに限って成績が悪い。普段滅多に話さない上司に遠慮して、仕事の相談ができず、結果、期日が迫っても大量の案件が終わっていない。雑談でもいい、普段から会話をして風通しのいい話しやすい雰囲気を作ることが大切だ。

最後に、ダイバーシティーな環境でお互いに違うことは数えきれないほどある。その反対で同じく共通するものもたくさんある。例えば、笑顔と好意的な態度。自分ににっこり笑いかけ、好意的に敬意を持って話しかけてくれる人には、大抵誰でも好意を抱く。これは世界共通だと思う。敬意のある好意的な笑顔はどこの世界でも最強だ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?