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【自分のブランドを築く】社会人一年目に知っておいて助かったこと

新社会人の方は仕事が始まって1ヶ月と、仕事に段々と慣れてきた人、GWが待ちきれなかった人、転職先を探し始めた人、など様々な思惑が入り混じってくる時期だと思う。

今回は自分の入社一年目を振り返ってみて、社会人一年目に知っておいてよかったこと、助かったことについて書いてみようと思う。

小さなことでも自分のブランドを築く:
なにか特別な専門性を買われて就職したといったケース出ない限り、入社一年目の新入りが仕事で出せる価値は限られている。入社していきなり専門家としてプロジェクトのエースになれ、というのは化けの皮を被った外資コンサルマンでもない限り無理だ。

そこで重要になってくるのが、どんなに小さな領域でも自分のブランドを築き、社内の人に知ってもらう、ということだ。

例えば、自社プロダクトのかなりニッチな機能については何でも知っていて答えられる、といったように、どんなにつまらなくても、何らかの領域に関しての「専門家」になるということはより大きな仕事を手繰り寄せるための近道だ。

自分の場合は入社したての際は何も知らないペーペー社員だったが、金融市場でのニュースに興味があったこと、投資家向けのデイリーウェビナーを新しく開催したいという上司の意向で、ウェビナーシリーズのオーガナイザーを任された。オーガナイザーといっても、仕事自体は、日々のウェビナーのトピックに合わせてその分野のスペシャリストにスピーカーになってもらうのをお願いしたり、宣伝用の広告ページを作ったり、ウェビナープラットフォームの使い方をスピーカーに教えたりと、誰でもできる内容であった。

しかしそんなことでも毎日続けていると、だんだん社内での評判が広がっていく。いわゆる「ウェビナーの人」になった自分は、おもわぬところからその恩恵を受けていくことになる。

最も顕著だったのは、今まで話したこともない経験豊富な60代のマーケットスペシャリストのおじさんから、「今度ウェビナーを自分で開催したいんだけど、プラットフォームの使い方を教えてくれないか」と話しかけられたことだ。その人は為替トレーダーとして銀行で30年働いていたテクニカル分析のエキスパートで、後日、小一時間、テクニカル分析について詳しく教えてもらう機会を得た。特に彼のような30年間の油の乗った知識は、教科書などどこを探しても書いていないことばかりなので、新卒としその知識にありつけるのは何にも代えがたい価値がある。

もちろん人によるが、経験豊富なエキスパートなシニアは、あふれんばかりの濃い知識を持て余している。仲良くなれば、惜しげもなく彼らの持っている知識を披露してくれることがほとんどなので、彼らとの関係性を築くことは重要である。

ビジネスシーンでは人間の関係性は基本的にギブアンドテイクだと思うので、自分がいかに小さなつまらないことだと思っても(この場合はウェビナープラットフォームの使い方)、相手にとってはすごく価値があるということはよくある。そのスキルの主観的な価値の非対称性を利用することで、おもわぬわらしべ長者的な益をえることになる。

まとめると、まず経験知識がない中で、自分ができそうな役割を見つけそれを極める。段々と社内の人に〇〇の人として自分を知ってもらうことで、思わぬところから仕事や学びの機会が降ってくることとなる。願わくば、シニアな先輩などとメンターシップのような関係を築くことで、他では絶対に得られないような有益な専門知識を学ばせてもらうことができる。


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