『カラーコーンの秘密』
人々が寝静まったある夜、道路わきのカラーコーンたちが話をしていた。
ひとりのカラーコーンがいった。
「俺たちの存在理由とは何だろう?毎日車にぶつけられそうになりながら立っているだけじゃないか。」
するともうひとりのカラーコーンが
「俺たちはただの目印だと思われている。でも実は、俺たちには秘密がある」と他のカラーコーンたちに話し始めた。
「なに?秘密?」
「そうだ。じつは俺たちは宇宙からの侵略者を追い払うために設置された
防衛システムの一部なんだ」
他のカラーコーンたちは驚き、疑っていたが、やがてそれぞれ自分たちの役割を確認し始めた。
「じゃあ、私たちはどうやって侵略者を追い払うの?」
「それはね、時が来ればわかるさ。」
人々が寝静まったある夜。
突然、宇宙船が現れ、侵略者たちが地球を攻撃し始めた。
しかし、驚くことに、カラーコーンたちは光り輝き、光線を発射し、侵略者たちを撃退した。
その後、なんどとなく侵略者たちは再び侵攻してきたが、その度にカラーコーンたちは彼らを撃退し続けた。
そして日中は、カラーコーンたちは誇らしげに立ち、
自分たちの秘密を守り続けた。
人々は誰もが彼らをただの目印だと思っていたが、
彼らは地球を守るために存在していたのだ。