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【本】『サードプレイス コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』(レイ・オルデンバーグ,忠平美幸,マイク・モラスキー/みすず書房)

家庭と職場(家庭の外で稼ぐための場所)。居場所がこの二つしかないのは、息苦しい。家庭と職場以外の場所でくつろぐことができると、人は生命力を取り戻して家庭や職場にもどることができるという。そんな三つ目の場所のことをサードプレイスと言うんだよ、教えてくれた人がいたので、この本を手に取り、二章まで読んだので、読書メモをアップします。

●目次

はしがき
第二版へのはしがき
序論
謝辞

第 I 部
 第1章 アメリカにおける場所の問題
 第2章 サードプレイスの特徴
 第3章 個人が受ける恩恵
 第4章 もっと良いこと

第 II 部
 第5章 ドイツ系アメリカ人のラガービール園
 第6章 メインストリート
 第7章 イギリスのパブ
 第8章 フランスのカフェ
 第9章 アメリカの居酒屋
 第10章 古典的なコーヒーハウス

第 III 部
 第11章 厳しい環境
 第12章 男女とサードプレイス
 第13章 若者を締め出すということ
 第14章 めざすは、よりよい時代……と場所

解説(マイク・モラスキー)

参考文献
索引

●メモ:はしがき
世界のすぐれた文化はみな、活き活きとしたインフォーマルな公共生活をいとなみ、必然的に、その舞台となる庶民の憩いの場を独自に発達させてきた。

●メモ:第二版へのはしがき
人は、歩くことによって自分の住む地域の一部になり、他者と出会い、自分たちの近隣住区の管理人になる(略)。話すことによって互いを理解し、共通の関心事を見出したり作り出したりして、コミュニティと民主主義に不可欠な集団の能力を自覚する(略)。

サードプレイスに戻ってきたくなる基本的な動機は楽しさ。

●メモ:序論
人の良く集まる気楽な公共の場

●メモ:第1章 アメリカにおける場所の問題

アメリカにはインフォーマルな公共生活が無いと言う話。
真昼や夕暮れの食前酒の時間に友人達と積極的に関わる場があるフランス等との比較。

家族や個人を生涯ずっと見守る態勢が、住宅にも地域住民にもそなわっていない

私秘化の進んだ生活

迅速なサービスの裏で捨てられたのんびりゆったりのくつろぎ

アメリカ人のストレス解消:マッサージ、瞑想、ジョギング、入浴、小説

古代ギリシアや古代ローマではアゴラ、フォルムは大きくて中心的な施設で、むしろ住居が小さかった。(ソクラテスも饗宴に参加している♪)

●メモ:第2章 サードプレイスの特徴

世界の例を示している:アラビアのコーヒーハウス、ドイツの居酒屋、イタリアの食堂(歴史的に成人男性の社交場と思われる)

「自分の一番好きな仲間から逃れること」が実は必要

公共の場でたむろすることは無駄ではない

レヴェラー(水平派):チャールズ一世の時代~クロムウェル政権下

可能性を広げる場所。誰でも受け入れる場所。地位や身分よりも当人の人柄の魅力や雰囲気

個人的な問題や機嫌の悪さも棚上げをしなければならない。

不運を思って憐憫の情にひたってはならない。性格の新奇さに喜びを感じること。

ルール
・なるべく長く黙ったままでいる
・他の人の話に真摯に耳を傾ける
・自分の考えを言うが、他人の感情を害さないように気を付ける
・誰もが関心をもつ話題でないものは避ける
・自分の個人的なことは極力話さず、そこに集まったひとたちについて語る
・説教をしない
・他の人に聞き取れる範囲のなるべく低い声で話す

技と機知が大事

義務から解放されたときに行ける場所

ほかの用途で造られた場所が、楽しい仲間たちとゆっくり過ごす場所を探している人びとに占拠される。

地味さ、飾り気のなさが、保護色となる。普段着で集まる場所。
ジョーク、からかい、バカ騒ぎ。
同性で集まる傾向

訪れる客たちの差別をなくして社会的平等の状態にする。


■本日の一冊:『サードプレイス コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』(レイ・オルデンバーグ,忠平美幸,マイク・モラスキー/みすず書房)

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