見出し画像

上海駐在員回顧録 住居編

こんにちは、猫事務所です。
今日は駐在員回顧録第一回目の住居編です。


住居探しは大変

駐在員の住居探しって本当に大変です。
ご自身で住居を探された方、どれくらいいらっしゃるかわかりませんが、日々の業務に住居探しが毎年プラスされることが、正直本当に鬱陶しく思っていた私です。

大変な理由は値段と質

上海の住居は本当にお高いです。ぼろぼろのワンルームマンション(日本で言うぼろアパートレベル)でも、普通に少なくとも約10-15万円/月はしてしまいます。
と言うと、国際都市上海だよ?当たり前じゃん。と、思うかもしれませんが、ボロボロというレベルが全然違いますし、高いからと言って何も起こらない保証は全く有りません。
日本のアパートって、古くても大抵はちゃんと管理されているので、そんなに「事件レベル」の事は起こり難い。。。けど。。。
 中国の場合、建物や内装はだいたい出稼ぎ労働者や地方出身者がやっていることが多いため、ほぼほぼ「いい加減」。
 問題の多くは水回り関係で、上の階が防水加工してないから水漏れするとか、水道管が破裂したとか、便器から水漏れするとか、そんなんばっかりです。
値段と質が全く見合ってないから、そもそも借りたくないんです。

賃貸借契約はオーナーの人柄も大事


賃貸借契約の賃貸人は基本的に個人オーナーとなり、日本のように○○パレスと契約、○○○ハウスと契約にはなりません。
なので。。。結構オーナーさんの人柄も重要。
 現地の就業ビザを取得する時に、賃貸した部屋のオーナーさんと近くの派出所に行き、賃貸借契約書の原本や本人確認書類等で住民登記手続きをしなければならない(私が居住していた地域ではそのような手続きになっていました)のですが、それに応じてくれるか?時間をわざわざ工面してくれるか(中には忙しいので対応不可の人もいる)?が重要。
来てくれないと、そもそもビザの手続きができないので。

中には賃貸借契約書なんてあってないようなもんで、平気で契約破りの事を言って来たり、自分は契約破るのに、こちらには契約をきっちり守らないと困るとか厳しく言って来たり😵

 日本の賃貸借契約の場合、現状の民法では経年劣化や不可抗力による場合は原則として貸主負担となり、賃借人に現状回復義務は発生しないのですが、だいたい現地オーナーは「経年劣化は賃借人が現状回復しろ」と言ってきます😤。当時の賃貸借契約書にも記載がなかったため、泣き寝入りか?と納得行かなかったのですが、断固として現状回復は拒否しました。
 

礼金は日本固有の概念


礼金という概念は無いのですが、敷金は要求されます。
私の場合、敷金は3か月で家賃毎月払いを要求されましたが、これまでの経験から、特に部屋に何も支障がなくても敷金の返金を渋る大家もいるので、敷金1か月で家賃3か月前払いにしてもらっていました。

日本人VS現地オーナーとなると、口では絶対勝てません。

まとめ 最後は弁護士さんに


私は、会社はワンオペでしたが、上海の弁護士さんと契約し、毎月顧問弁護料を支払っていたため、こういう時に撃退をしてもらっていました。訴訟ではなく、話し合いですが。。。
ワンオペだったので、頼れるツールはどんどん頼って、さっさと解決して、さっぱりしよう!という考えからです。
オーナーさんはだいたい、弁護士さんからいきなり連絡が来るとビビるみたいですね🤔
それでだいたいは解決となります。。。一見荒技のように感じますが、話し合いでの決着のため、友好的かつ有効な手段なのです。

半分ボヤキのようになってしまいましたが、第一回目の回顧録はいかがでしたでしょうか?

住居にまつわる話はまだまだいくらでも有ります(笑)ので、別の機会にでも。

本日はこれまで〜
皆様、みにゃさまどうかご自愛くださいませ〜。

お断り
記載は全てコロナ前の事であり、現在では変更されている手続きもあるようです。
また、「中国」と書いておりますが、国土面積が広いため、中国全土に適用できない場合も多々ありますので、予めご了承ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?