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北京で手術をした話し

皆さんこんにちは、中の人です。

一昨日は北京の病院の看護婦さんが白衣の天使じゃなかった?というお話を書きましたが、本日は北京の病院で手術をした話しを書いて行きます。


気胸は手術の必要なし?


気胸は本来手術が必要ないもの、と言われます。
私の姉も気胸で1週間程度、市民病院に入院していましたが手術ではなく、肺に管を通して機械のようなものにつないで、安静にしていただけ、と言います。
私も最初はそう言われ、管を肺に通して、良く形容ができない機械のようなものを繋いで「安静にしていて」と、天津の病院で言われました。
ただ、以前の私の記事でも書きましたが、その後2回再発しました。
再発とは、1週間安静にしている→「明日退院できるよ」と言わる→その日にまた肺の別の場所に穴が開く→1週間安静にしている→・・・を2回
繰り返した、と言うことです。

そして、2回目は一か所に細かい穴が数個一気に開いてしまい「肺の一部を切り取って、縫い合わせる手術をした方が良い」という事になりました。
実は、日本の保険会社から電話があり、「日本に帰国して治療することも検討してみては」と言われていました。
が、帰国途中の機内で苦しくなってしまったらCAさんではどうすることもできないし、もしそれが原因で飛行機が元の空港に引き返したり、他の空港に到着せざるを得なくなったりしたら、他の搭乗客に大きな迷惑が掛かってしまうし。。。費用も留学生保険の範囲を超えてしまうのでは。。。??
と怖かったんですね。

実を言うと、2回目の再発の時は急に呼吸ができなくなり、「ここで死ぬのか。。。」と覚悟をしながら、息も絶え絶えでナースコールのボタンを押した経緯があったんです。なので、飛行機の中で苦しくなったりしたらどうしよう・・・と。もうあんな思いはしたくない、と言う気持ちもありました。
そんな理由から、帰国して治療しよう!という選択ができなかったのです。それで中国で手術をすることに。

初めての全身麻酔


北京での手術は6時間にも及ぶ大きな手術でした(自分的には)。
かつ、全身麻酔だったため、手術前には良く中国語がわからないながらも「同意書」のような書類を山ほどサインしました。

手術したことのある方ならわかると思いますが、麻酔の注射をして酸素マスクをはめて、それでもまだ意識がちょっとの間は有ります。
でも、間髪入れずにいきなりチョキチョキし出したんですよ。
内心「え~( ノД`)…今、私の皮膚が切られてる。。。」
しかも、ハサミの音がめっちゃ響くし、痛いよ、おいおい。。。
「うわ~っやばい」
と思っていたところ辺りからの意識は有りません(笑)
と、客観的に書いていますが、本当に痛いし恐怖の音ですよ。

手術では左のわきの下2㎝程と、左の背中3㎝ほどを切られました。
今ではさすがに約20年が経過していますので、跡はほんのり見えるくらいですが、つい数年前までは縫い合わせの跡がちょっと盛り上がっていました。

術後は最悪


術後、名前を呼ばれてパッと目が覚め、それからまた眠りに落ちました。
それから目が覚めると。。。全身痛い💦
看護婦さんから「ゆっくり休んで」というような事を言われるのですが、背中を縫っているので、痛くて痛くてとても仰向けでは寝られません。
かつ、左脇も縫っているので必然的に右を下に横向きに寝ようと試みますが、点滴やらいろんな機械が胸部に繋がれているので、うまく寝返りが打てず、起き上がろうとすると、お世話係のおばちゃんから「寝てて!」と声が飛んできます💦
まぁ、手術終わりの患者の気持ちなんてわかってもらえないよなぁ。。。
めっちゃ痛いんだぞ、こっちは。。。と思いながらひたすら耐えるしかありません。
でも疲れがどっと出て、明け方にやっとほんの少し睡眠することはできました。

朝食は牛肉麺

目が覚めると、担当の先生が術後の経過を見にいらっしゃいました。
そして。。。「手術は正常に終わったので、朝食でも食べたら?買ってきてもらったら?」と。
実は、私の姉が来て病院に宿泊していたのですが。。。
起きないんですよ。。。まったく。
私は辛い思いをしてるっていうのに。。。

そんで、看護婦さんにたたき起こしてもらって買って来たんですが。。。
「牛肉麺」なんて買ってくるんですよ。
頭おかしいかと思いましたね。術後一晩しか経過してない病人にそんなもん買ってくるか?常識なさ過ぎてびっくりしました。
案の定食べられません。一口も食べられず、顔の近くにどんぶりを持ってきたところで気持ち悪くなって水分を戻してしまいました。

先生から「お粥とか、そいうものが良いよね」とおっしゃってくれましたが。。。。言わないとわからなかったですかね?
自分も1週間、数年前に気胸で入院してたよね。。。?
喉元過ぎれば全部忘れるのか。。。と。そんなもんですかね。

と最後はディスりになってしまったかもしれませんが。。。
そんな事件も有りましたが、一般の外国人病棟に移ってからは、以前の記事に書いた「デカ盛り病院食」が始まります。

まとめ


今日は珍しくまとめをします。
何故かって?留学生保険を掛けてない学生さん。。。
私は天津・北京に合計1か月留学し、退院後の術後検診含めて460万円ほどを保険でカバーしてもらえました。が、それは20年前の事。
今入院したら、入院費用が昔の何倍になっているかわかりません。

私は行政書士なので、保険のあっせんをしようとはしていません(笑)

ただ。。。北京の外国人向け病床はどこも混雑して、天津から転院したくてもなかなかできない現状がありました。
という事は、それだけ外国で病気やケガをして入院せざるを得ない人が多いんです。
特定の保険会社や特定の保険に入れ、と勧誘や斡旋はしていませんし、私がどこの保険会社の留学生保険を掛けていたかも書いておりません。。。
が、まだの方は今現在の入院費用の概算など調べて、それが自分で出せるのかどうなのか?考えてみてください。

それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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