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RTA in Japan Summer 2022 で「ゾンビ式英語力蘇生術 English Of The Dead」の解説をしましたのレポ

こんにちは!ねこです。
いつも通りざかざかと雑に書いていきます!

(配信アーカイブ)先に見ておくとこの後のレポがより楽しめます。

1.きっかけ

 今回のRTA in Japan Summer 2022は、2月にあったRTA in Japan ex #1に引き続きオフライン開催であるとの発表がありました。
 九州民にも関わらず、例のアレの影響でex #1に参加できなかった私は、早速走者として応募しました。(現地に行くかどうか相当悩みましたが…)

キャプチャ
一応Any%(No skips)はイベント初出しなのでワンチャン…と思っていました

 出したゲームは、ねこと言えばこれ!の風のクロノア初代と2。風のクロノアは私の思い出のゲームであり初めてRTAをやったゲームでもありSRCのモデレーターでもあり初代では世界記録保持者でもあり果てにはクロノア全作品のRTAイベントを開催してしまうぐらいのたのしいゲームです。皆もやろう!リメイクも出てるぞ!

 しかし、結果は落選。それもそのはず、RTA in Japan2では風のクロノア2が、RTA in Japan3では風のクロノア初代がそれぞれ既に採用されているからです。(なお、両方とも解説は私)
 しかし、どうしても走者として風のクロノアでRiJに参戦したいという思いがあり、ダメ元で応募しました。これはまた次回に期待。

 走者としては落選しましたが、何にしても現地には行こうと思ってたので、そのまま技術ボランティアに応募しました。いつもはTwitterやチャットモデレーターのボランティアも応募していたのですが、現地に行くのでそちらは今回はスルー。結果としては、技術ボランティアも落ちてました。今回の担当の方々のお名前を見たら本当に名だたる面々ばかりで、これは仕方ないなと思いました。

 しかし、今回のRiJS2022、見知った名前の人が沢山当選していました。そして、その中に今回コンビを組むことになるPunchyの名前もありました。 

キャプチャ
実はサイレントヒルも応募していたPunchy。彼を代表するゲーム(だと思う)。

 Punchyと最初に出会ったのは確かリトルテイルブロンクスシリーズのスピードランDiscordサーバーだったかな。私は過去に「テイルコンチェルト」というゲームのRTAをしていました。(RTA in Japan 2020で走ったこともあります)このゲームには、リトルテイルブロンクスという世界観を同じとする続編が出てまして、2021年の夏に「戦場のフーガ」という最新作が出ました。Punchyがこの戦場のフーガというゲームのRTAを走っていたり、日本人向けに日本語でガイドを作っていたり(!)していたのを見て、話し始めたのがきっかけでした。先述のとおり、シリーズでスピードランサーバーが統合されていたため、テイルコンチェルトのRTAしかやってなかった自分の目にも入ったという訳です。あと、プレイするゲームの趣味が彼とは合いました。フーガとか音ゲーとかその他色々。

 Punchyが当選していたのを見て、早速配信へおめでとうを言いに行きます。ふざけて「解説は自分でするの?笑」とコメントしたら「まだ決めてないけどそんなん無理笑」と言ってました(全部英語でのやりとり)。

 そして、7月7日にPunchyからDiscordでDMが。今回の解説依頼が丁寧に日本語で送られてきていました。「英語ペラペラじゃないし時差のせいで打ち合わせの時に迷惑かけるかも」ということ、「English Of The Deadは未プレイのたけどそれでもいいのか」ということを確認したうえで、快諾させていただきました。海外の方から解説依頼が来るなんて滅多に経験できるものでもないですし、何より自分を頼ってきてくれたのが本当に嬉しかったです。解説”のみ”をRTAイベントで担当したのは、RTA in Japan3ぶりでしたが、全力で自分のできることをやろうと思いました。

 ところが、実はその当時、私が主催する風のクロノアオンリーRTAイベント、「風のクロノア Wahoo Allstar Speedrun」の準備の真っ最中でした。当然解説準備などできるはずもなく、Punchyには「ゲームは買っておくからイベントが終わったら打合せとかやりましょう」と伝えてそちらに専念しました。イベントについては皆様のおかげで無事に終了することができました。ありがとうございました。

 なお、私ねこの英語力についてなんですが、正直分かりません!だって何かではかったりしてないんですもの。
 昔の話をすれば、高校3年生の時は英検準1級に落ちる程度の英語力。そこからは英語は全く使わず赤ちゃんレベルに戻り、RTAを始めてから海外走者と交流するために自然と英語を使い始めました。正直中学校レベルの文法すら怪しいです。でも今はDeepL使わずに海外クロノア走者のランのレビューを簡単に書いて投げつけたり、フォーラムの議論に参加してみたりというぐらいのことは出来ています。伝わってればヨシ!
 
というかお勉強英語がいくらできたところで実際に話せるかどうかは別だと思うんですよね。なので今は話す/書く方を鍛え中という感じです。参考までに。誰か英語教えて。

2.解説の方針決め

 こうして、解説の準備を始めたのは本番まで後3週間ほどの日からでした。
 ここで、原稿作成前に考えていたことについて書きます。当たり前のことばかりかもしれませんが、とりあえず考えたのはこの5点ほど。

①原稿をしっかり作る
②走者に対して、解説に求めることをきちんとヒアリングする
③解説するゲームのロケハンをする
④ゆっくりと明瞭な声で話し、暴言やミーム等を使わない
⑤ゲームと走者を最大限にリスペクトする解説を目指す

①原稿を作るかどうか

 今回私は原稿をガチガチに作って臨みました。これは、過去の経験上からこれが私に一番合っていると分かっていたからです。JapaneseRestreamさんやOME_Speedrunさんで解説させてもらった時がそうだったのですが、例えば次の2つ。

これは実際に見なくても大丈夫です。
上の動画は原稿なし。下の動画は「何を話すかのトピックだけをメモ帳に羅列した状態」で喋っています。実際にやってみて分かったのですが、どうも自分は頭の中で何かを考えている際に、不測の事態が起こったり、ふと気が抜けてしまうと頭が真っ白になり、喋りがおかしくなってしまう(言葉が出てこずに黙ってしまう、脳がバグって正しい言葉が発音できなくなる)ことや、文頭に「えー」や「あー」を付けてしまういわゆる「フィラー」がついてしまうといったことが起きてしまいます。また、後述する少し高めの声で話す話し方についても、こうなると崩れてしまいます。さらに、もう4年もRTAしてるゲームの解説でこれです。知らないゲームの場合はどうなってしまうのか考えただけでも恐ろしい。精神安定のためにも、予め一言一句きちんと決めた原稿を作り考えられる不測の事態を予想しておき、ゲームの進行に合わせて解説内容を組み替えていくことが自分には合っているだろうと判断し、そのようにしました。

②走者へのヒアリング

 最近のRTAイベントではゲームタイトル・走者だけではなく解説にもかなりかなりの割合でスポットが当たっている印象があります。ですが、主役はあくまでもゲームと走者です(私はそう思っています)。
 これは、RTAの解説で有名なワイズさんが前にお話ししていたことですが、「解説者の役割とは、走者が最高のパフォーマンスを出せるお手伝いをすること」とおっしゃってました。
 私もその通りだと思っています。そして、高いパフォーマンスを出してもらうために解説がやるべきこと、求められることは走者さんによって違います。
 そのため、まず最初に解説をするにあたってやったことは走者のPunchyへのヒアリングをして、何を求められているかを知ることでした。
 
 そこで、Punchyに最初で最後に聞いた大きな質問は、「RiJでどんなことをやりたいのか?解説にやって欲しいことは何か?」でした。
例えば、
どのような雰囲気のランにしたいか⇒(真面目な雰囲気で英文法等を解説していく、笑える要素を多く入れた面白い雰囲気で進める等)
今回のRiJ出場を通して、その後のビジョンは?⇒(日本人のリスナーにもっと配信に来て欲しい、走ったゲームの走者を増やしたい等)
ラン中にどんなことをしたいのか⇒(日本語で会話がしてみたい、ジョークが言いたい等)
視聴者に向けて説明して欲しいことはあるか⇒(今回の場合だと、こういうことを日本語で代わりに言って欲しい等)

 といったことです。
 正直、このランはどうあがいてもコメディ要素強めのランになると思っていましたし、Punchyもそれを望んでいると思っていたのですが、一応そこはちゃんと聞くのが筋なので聞いています。

 Punchyからの返答はシンプルでした。

「特に具体的な希望はありません。見てる人が笑えるようなランにしたい」
「例えばあなた(ねこ)が英語で自己紹介して、私(Punchy)が日本語で自己紹介をしたら面白いのではないか」

 というわけで、コメディ要素強めのおまかせコースで!という返事が返ってきました。2つ目に書いた、自己紹介をそれぞれの第2言語にすることについては、実際に本番で取り入れています。アレ、実はPunchyからの提案だったんですね。
 とにかく、こんな感じでコメディ要素を意識した原稿を作ることになりました。

③ゲームのロケハン

 正直、私はプレイしたことのないゲームの解説は出来る気がしません。他の人の配信でいくらそのゲームのRTAを見ていたとしても、実際に自分でプレイしないと分からないことは山ほどありますから…。

 残念ながら、私はこのEnglish of the deadのプレイ経験がなかったため、依頼されてからすぐ購入することにしました。アマゾンで買って、箱と説明書付き美品でも送料込み2,000円しないぐらいで買うことができました。

 特に説明書は解説のネタの宝庫なので、できればソフトのみの購入は避けたかった。今回も、説明書やパッケージからネタをいくつか仕入れました。たすかる。

 ゲーム自体のロケハンは、Punchyがプレイしているカテゴリの激しい設定と同じ難易度で最初からプレイしていきました。初回のプレイではラスボスのエンペラー戦にライフ1の状態で突入してセーブを書いてしまったため、めちゃくちゃ苦戦しましたが、何とか”激しい設定”でクリアすることができました。そこから3,4周ほど同じ設定で遊びました。そこから先は、問題回収の必要性が生じたため、それと各種イディオムの勉強に費やすことになったのですが、これは後述します。今回は準備期間が3週間しかなかったため、普通に遊んでも1周のボリュームが1時間ちょっとと少なくて助かりました。

④話し方と言葉選び

 これに関しては、私は過去アナウンサー目指してた、というようなこともなく、ただの素人なので鵜呑みにしないでください。

 まずここで言う話し方とは、声の高さ、抑揚、テンポ等のことです。
 私はこういったアナウンサー的知識は皆無なので、まず最初に書籍で実況解説や発声について調べたかったのですが、時間が無かったので今回は辞めました(そもそも解説なんて普段はしないから学ぶ意味が薄い。知的好奇心はあるが)。
 一般的には地声より高く明瞭な声で、大事な部分は強調して読んでメリハリをつけ、聞きやすいように話すべきなのだろうと思います。しかし、個人的にはRTAの解説は必ずしもこれに囚われる必要はないと思っています。
 例えば、とても早口で話した場合は、少し聞き取りづらさはあるかもしれませんが、RTAという短い時間の中で行う競技の中で、情報を沢山詰め込むことができますし、レースの時なんかは緊迫感も伝わってくるでしょう。普段通りの声で話した場合は話者の余裕さや安心感、複数人でワイワイと話す場合は友達の家で遊んでいる感覚を出せると思います。前述したものとは異なりますが、最近ではボイスチェンジャーを使って声質そのものを変える方もいますよね。
 なんにせよ、それぞれのメリット、デメリットをきちんと理解したうえでその話し方をするのであれば、特に問題はないと思います。その人に合った話し方をするのが一番
 
 で、私はというと、今回は高めの声で、強弱もつけつつ、スピードはゆっくりと、間を意識して話すように気をつけていました。
   普通に地声より少し高めの声ではっきり話すと聞き取りやすく、いい感じの声(?)になります。自分の配信ではよそいきの声云々言われてますが何のことやら。でも仕事先の電話対応とかこんな感じになりませんか?
   また、今回ゆっくりと喋ったので強弱や感情も入れやすかったです。特に重要なことは強調して言うようにしていましたが、気が抜けていた部分もあり、平坦な喋りになってしまった部分もありました。特に、アドリブが入るとその辺の意識が飛んでしまう傾向にあるため、気をつけるようにしました。(本番で出来たかと言うと…出来てない)
    後は話すスピード。今回は特にゆっくり話すようにしました。これには色々な理由があります。実は、1番大きかったのは、「喋るネタがなかったから」という理由です。
 例えばアクションゲームのRTAですと、「このステージには○○というギミックがあり〜」や「ここで大技!壁抜けに挑戦します。猶予はなんと1フレームしかありません!」のように、ステージごとに解説を入れるべきポイントがあります。アクションゲームのRTAに限らず大体のRTAはそうだと思います。ですが、このゲームはどうでしょう。ステージが変わってもやることはひたすらゾンビの出す問題に答え続けるだけ、唯一大きく違うのはボス戦ぐらいです。解説を別途入れなければ分からないようなRTA的大技もありません。このゲーム、恐らくゾンビが問題を出すだけの場面が30分近くあるので、後半の方は本当に喋るネタに苦慮しました。
 そのため、話すスピードをゆっくりにすることにより、ちゃんと解説をしながらも話の中身自体は少なく済みました。
 後は、読み間違いが送りにくい、滑舌に少し自信が無かった、個人的にゆっくり落ち着いた喋りが特に好きだから等の理由があります。

 言葉選びについては、いつも心がけていることですが、公序良俗に反するような言葉やそれを誘発してしまうような言葉は出さないようにしています。「頃す」⇒「倒す」、「4んだ」⇒「やられた」等の言い換え、政治的や性的なもの、「クソ」とか「カス」とかの暴言ですね。
 後は、個人的な好みもありますが、いわゆる「ミーム」は極力使わないようにしています。ミームはそのネタを知らない人にとっては意味が分からずについていけなくなったり、ゲームの雰囲気を壊したりする可能性があります。また、チャット欄がそのミーム元のゲームの話題になることもあり、視聴者が目の前のゲームから意識が離れてしまいます。

⑤今回の目標

 これは、解説の私としての目標ですね。
 ちょっと話は飛びますが、私がRTAをやっている理由は、「自分のやっているゲームをみんなに遊んでほしい、面白さを共有したい」からなんですね。それがRTAというやりこみに繋がっている形です。そのため、私の解説は、基本的には「このゲームを遊びたくなるような解説(いわゆる愛のある解説)」を目指しています。また、RTAはゲームに加え、走者がいなければ成り立ちません。「走者の凄さ、情熱を伝える」ことも併せて重視しています。今回の場合、特にPunchyは日本語ですらすらとアドリブで話せるレベル…という訳ではなく、解説の私が代弁する必要があったことから、解説の役割はかなり重要だったと思います。

 まとめると、私が目指すのは「ゲームと走者をリスペクトした解説」です。これはいつも自分が考えている理想の解説像ですね。終わった後に視聴者の方から「このゲーム面白そうだった!走者さんすごかった!」と言われることを理想としています。
 というか正直なところ、解説って無くてもRTAって成り立つんですよね。

(貼ったのはRiJW2021のホーリーダイヴァーのアーカイブ。このランは解説なしで行われた硬派なランですが、めちゃくちゃ面白かった!)

 このランを見て頂ければ分かる通り、解説がいなくてもこのゲームの面白さや走者の凄さは伝わってくるでしょう。しかし、どうしても見た目だけでは分かりにくいテクニックもあったはずです。ここを補足して伝えてあげるのが解説の役割の1つだと思っています。
 今回は少し特殊な例ですが、プレイに集中するために解説へ喋りをお任せする方も少なくないと思います。そういった際に、「喋っている解説ではなく、いかにゲームと走者にスポットを当てられるか」という事を考えていきたいと思いました。

(何か雑に書きすぎて文章の繋がりが乱雑になった気がする。反省。)

 ともかく、こんなことを考えながら実際に準備を進めていきました。


3.実際に準備したこと

 ここからは時系列で書いていきたいと思います。

 まず、最初に行ったのはゲームのロケハンからでした。流石にゲーム内容が分からないと何もできません。
 初見プレイは配信で、クロノアRTAイベントが終わった7/18(残り24日)から自分のチャンネルで配信していました。幸いにも、ファイアーエムブレムifのカジュアルプレイをやるために配信環境は用意してあったので、宣伝のためにもと配信でやりました。
 一応、Punchyの配信でチラっと見ていたので「英単語意味不明なのばっか出てるけど大丈夫かこれ…?」というのは知ってましたが、想像以上に難しい。Punchyもうちの配信に来てくれて、「難易度どれがお勧め?」と聞いてみたら「激しい設定」と言われたので初見でアレに挑戦しました。一応昔の受験勉強した頃の記憶を引っ張り出しつつ何とか進めていったものの、ラスボス前体力1の状態でセーブを書いてしまい、ラスボス戦で12問連続正解をしないといけない羽目に。これは無理だと何度かチャプターの初めからやり直してようやくクリア…。ここまで3時間ほど。改めて難しさを再認識しました。
 そこから何周か配信でプレイして、「あれ、この問題前に見たことあるぞ…」「あれ、出るアイテムが偏ってないか…?」「オイ出る問題被ってるやんけ!」「小文字のbだけ全然反応しないやん!」等多くの気づきを得ました。この辺は実際にプレイしないと分からなかったところですね。

 これと並行でクロノアRTAの終わった後の諸々の処理をしたり、忙しかった仕事の方を片づけたりして、ようやく落ち着いてPunchyに今回の方針のヒアリングをしたのが7月23日(残り19日)。「面白い雰囲気にしていこう!」との返答をもらい、早速原稿を書き始めました。

 しかしこの原稿、全く進みませんでした。何とか形になったものが完成したのは何と本番4日前!遅い!原因は色々ありました。
 まず、自分はプロットを最初に書きます。要はこのステージでこれ喋る~っていうアレです。しかしここで早速不安要素が。「えっ、これ通常のゾンビ面の喋りの尺持つのか…!?」。ゲームの解説もRTAの解説もステージごとに変わらないのがこのゲーム、そのほかの話題を多く入れる必要がありました。それも、なるべくこのゲームから脱線した話はしたくありません。よって、ゲームに関連したネタ出しをまずめちゃくちゃやりました。
 苦労はしましたが、何とか十分な程のネタは集まりました。

 同じ外伝作であるタイピングオブザデッドのRTAを見て、「シリーズの共通点や違うところを話したら面白いのでは」と思いついたり、「公式サイトにアクセスしてみたら繋がらなかったからこれもネタにしよう」、「パッケや説明書にも色々書いてる…SEGAありがとう」と色々探してました。

 ボス戦については、ボスの紹介はするとして後はどうしようか、と悩みました。ここで思ったのが、「これ、英語学習ソフトなのに解説で全然英語に触れてないじゃないか!」ということでした。いくらRTAとはいえ、本来は英語を学ぶためのゲーム。どうせなら普段英語を使わない人にも英語に触れて欲しいなあと思い少しだけお勉強要素を入れることにしました。ちなみに、例の「donate」のくだり(これはマジで覚えて帰って欲しかった、海外RTAイベントの認知度を上げるためにも)なんかはこれをヒントに思いついています。
 しかし、Punchyの回答は鬼のように早いため、並べ替えや4択問題では解説が追い付かず、時間も無いためこの2つは回収を諦めました。
 特にハイエロファント、タワー、エンペラーが出す3択問題については、日本語が一切登場せず、英語が分からない方は意味不明になると思ったので、ここを日本語訳+イディオムのtipsを入れることによって「面白くて、ちょっとためになる」という学習ゲームとしての一面も解説に取り入れようとしました。もちろん、通常プレイ中に三択問題での被りが大量発生したので、「あれ、これ回収行けるのでは?」となったことも大きな要因です。
 同じく、英文記入の問題も回答にある程度時間がかかるため、問題回収をして英語についての解説を(入れられる問題であれば)入れようとしました。

 こうして、解説原稿を書きながらボスの問題の回収をする日々が始まりました。しかし、ここで私ねこの悪い癖が。私は夏休みの宿題を最終日にやるタイプでして…要は〆切が近づかないとケツが上がらないタイプです。
 また、今回は一言一句書いていくタイプの原稿を作成していました。そのため、実際にPunchyのRTA動画を見ながら試し読みをして、文量を調整して、話の順番を変えて、話す速さを変えて、また試し読み…という形でかなり時間がかかってしまいました。

 また、問題回収の方についても一筋縄ではいきませんでした。
 「当たりが入っているかもしれないガチャを回し続ける」
 一言で言えばこうです。ボス戦の問題については、ストーリー本編とは別にボスと個別で戦闘ができるモードがあり、これを使って問題回収をしました。問題を選択肢をシートに書く⇒意味や語源を調べるの繰り返しです。全て手作業です。しかも、総問題数が分からないため、「一体何問回収すれば全部回収と言っていいのだろうか…」となりました。まだ見ぬ問題を求めてひたすらボスを回す…これを配信でやってました。(付き合ってくれた視聴者の方本当ありがとう…)実際は3択ですと29問ぐらいが多かったのですが、もしかするとまだ見ぬ30問目があったのかもしれません。
 
 回収している問題自体についても、難易度が高く、正直日常で絶対使わないだろというイディオムも多かったです。しかし、全然知らないからこそ語源や意味を調べたりするのは逆に新鮮で楽しかったです。受験生時代を思い出しました。また、問題の日本語訳についてはかなり意訳に近いものにしました。英語詳しい人からツッコミを入れられたら「知らん!」で通すつもりでしたが、そちらの方がより分かりやすさがあると思ったからです。

 このようにして、完成した原稿と問題回収シートがこちらです…。

 疲れた。

 なお、原稿については、紙に印刷して手書きで色々書き加えているので、これも一つのプロトタイプとして見てください。
 例えば、「話すのが早めになってしまった時用のネタ」や「現地や飛行機で思いついたこと」等を加筆修正しています。実際の動画と比べて見ると面白いかもしれません。

 原稿書いてる途中でまがきさんからコーヒーの差し入れ(コンビニで使えるチケット)を頂いたりもして、泣きそうになりましたね…。感謝です。お陰様でこうして完成できました。

 原稿が完成した後はPunchyに見せ、色々と打合せをしました。あの量の日本語を読んでフィードバックをくれるPunchyの凄さですよ。頑張って書いた甲斐がありました。
 面白かったのはPunchyも自分が今まで走ったランが総計86タイトルということを知らずに(自分がSRC見て手作業で数えた)、

 とお褒めの言葉を頂きました笑 実際、「たくさんのタイトルを走られてて~」と言うよりも「なんと86タイトル!」と量を示す時は具体的な数字を言う方が見てる人に伝わりやすいと思います。解説の時に心がけていることの一つ。

 また、この時に「リハーサルやる?」と聞きましたが特に返事が無かったのでやりませんでした。そう、アレぶっつけ本番だったんですよ。
 出来ることなら、実際に試し読みした動画を撮影して 
    走者に見てもらう⇒フィードバック・加筆修正⇒リハ
という流れにしたかったのですが、時間が無いのもあり、時差もあり…今回は断念。

 こうして、東京に行く前日まで解説原稿を実際に読んでみて違和感のあるところを加筆修正+問題回収を進めていました。
 問題回収の方については、完成したのは東京に行く前日でした。本当ギリギリすぎる…もっと計画的に動こうね!また、回収した三択問題については、即興で解説をするために全て暗記しておく必要がありました。これは隙間時間を使ってコツコツやってましたね。

 後はこんなことも…

 100万回噛んだねこ。こういう発声練習とかきちんと取り組んだらもっと声とか滑舌とか良くなるのかな…次回(があれば)ワンチャン。

 そんなことをやりつつも、結局95%ぐらいの完成度で、とうとう東京行の飛行機へ乗る日がやってきてしまいました。

(ツイート紹介コーナー)

 なんと本番4日前にWR更新して50分切りを達成。しかも1回の配信で3回連続記録更新してこれで笑ってしまった。当然タイムが早いと原稿の計画も狂うのでそこの対策が必要だなと焦った。

 RiJのホームページに専用ページが。公式サイトのとこをクリックしてもサイトに繋がらないのが良い味出してる。(本番でもネタにした)

 これすき

 後はPunchyが「お前(ねこ)の方がイングリッシュネイティブの自分よりローマ字書くの上手いやんけ!」って凹んでたところにPunchyのフォロワーがこれやれよってDSの日本語美文字トレーニングのAmazonURL送り付けてるのが面白かった。

4.東京へ~本番まで

 8月11日の早朝、ド田舎地方民は飛行機で羽田へと旅立ちました。
 もちろん、機内でやるのは問題回収+回収した単語の総復習です。

 絵面が完全に関東の大学を受験する受験生。

 2年以上ぶりに羽田に降り立ち、初めて渋谷に降り、なんとか会場のnote placeまでたどり着きました。(今回の解説に関係の無いことは最後のおまけで書いてます)

 そして、会場内で許可をもらい運営さんからPunchyの名札を貸してもらい、宣伝ツイート用の写真を撮りました。

 「元気づける」の問題の方は、実は飛行機内で仕込みました。せっかくなのでゲームの要素を使った宣伝ツイートにしたい!と思い、問題形式な感じにしてみました。Cheer up!は意味的には「落ち込んでる人を元気づける」というニュアンスなので本来は間違った使用法なのですが、良い単語が無かったので無理やりこれにこじつけました。もっといい単語あったはずなんだけどな…

 そこから色々な走者の方々と話し、観戦し…気づけばもう17時過ぎ。
 実は今回のEnglish Of The Dead、出番は何と朝4時前後でした。
 正直、これは私ねこにとって辛いものでした。実は徹夜に全くの耐性がなく、人生で2回しか徹夜したことはありません(しかもその後絶対体調崩してる)。しかし、今回は何とかなるプランがありました。そう、仮眠を取ればいいんです。ホテルは外苑前から4駅ほどのところに取っていたため、良い感じに仮眠⇒終電かタクシーで会場まで移動 という流れを考えていました。ぜろもどきさん達がご飯誘ってくれたのですが、大変申し訳ない事にお断りして、即ホテルチェックインから寝にかかりました。マジで冬でどっか飯行きましょう。

 ところがここでさらに問題発生。
 まあこれは予想していたことなのですが、眠れない

 普段0時に寝てる人が旅疲れがあっても17時に眠れるわけないだろ!当然のことなのですが、21時ぐらいまで諦めずに目をつむってずーっと横になって、結局一睡もできなかったのでもう諦めました。
 また、正直眠れない理由としては緊張も凄かった。今回で4回目の出場になるわけですが、普通に緊張しました。寝ていて心臓の音があれだけ大きく感じたのも初めてじゃないだろうか。まあでも眠れなくても横になれたので少しは体力回復してたとは思います。

 というわけでシャワー、腹ごしらえを済ませて23時台の電車に乗り会場へ。着いた時には既に一般観客はおらず、運営・ボランティアとラウンジに出番待ちの走者の方が何人かいるぐらいでした。
 お昼のラウンジは皆喋っているので結構RTAしているゲームの音が小さかったのですが、深夜のラウンジはしっかり音も聞こえて大画面で見ることができて良かったです。
 そして、トワプリRTAを横目に最終調整に入ります。

 原稿の読み確認、実際に解説を入れてみる脳内シミュレーションを行いました。そして、本番が終わった後用のツイートもついでに仕込みます。

 ここでようやく原稿がすべて完成!100%!ということで、後はもう直前に何やっても変わらない(ここも受験生っぽい)ので、見たかったどろぴーとロックマン7のRTAを誰もいない観客席から特等席で観戦。

ちなみに、今回の解説環境はこんな感じでした。

 本来はモニターが観客席を向いているのですが、運営・技術の方がレイアウトを変更、机も新たに1つ出して頂いて、大画面を見ながらの解説ができました。その節は本当にありがとうございました。

 ロックマン7のお二人がガチガチに緊張していたので「大丈夫か!!!!!!」とかTwitterで煽ってましたが、大丈夫じゃないのは自分の方でした。すいませんでした。

 そして、ロックマン7も終わり、いよいよPunchyとマイクチェックに入ります。実は、ここで初めて直接Punchyと会話をしました。何か会話して?と技術の方に言われたので、とりあえず緊張してる?と聞いたら「クッソ緊張してる」と返ってきました。Take it easy Just have fun と自分にも言い聞かせました。
 そして、ゲーム音については、技術の方にゲーム音を小さめにしてもらうようにお願いしました。これは自分の声が聞こえた方が、しっかりと本番が始まりました。

5.本番

 いや開始1秒でもう面白いのズルでしょ。

 情報量が多すぎる。裏で声を抑えて笑っていました。何ですばせかのTシャツ持ってるんだ。あ、そういえばPunchyすばせかのRTAも走ってたな…。

 何を着てくるとか何も聞いていなかったので、めちゃくちゃ面白かった。挨拶の内容も聞いてなかったので、あまりにも流暢すぎてビビりました。私も負けじと拙い発音の英語で頑張りました。
 英語の発音ももっと勉強してから臨みたかったですね。今までまともに勉強したことがないので、フォニックスにも興味があります。

(1-1)
 緊張しすぎて早く原稿を読みすぎ、最後のゾンビ2体のところでアドリブを入れる羽目に。焦ってヒントゲージの説明をここで挟んでしまう。4-1の開幕で本来は入れるので、2回同じ説明をしてしまいました…。しかもアドリブなのでフィラーが入る入る。これが本番の魔物。1-2からは切り替えようと、よりゆっくり読むようにしました。

 あと、マイク(インカム)の位置が近すぎたのか、「スゥゥゥゥゥウ…」と息を吸う音が入ってしまってました…。こればっかりは配信を聞かないと気づけないので仕方なし。次回があれば気を付けます。

(1-2)
 やきうの時間だああああああああああ!
 興奮しすぎてついアドリブで言ってしまいました。ミームは使わないと決めていたのに。まあでも意味が分からないものではないからいいか…。しかも、声も地声に戻っているのでギャップがすごい!反省。
 しかしこのタイミングで1/11で野球ワードを引くPunchy、本当に持ってるなと思いました。アドリブで「このゲームの為に野球のルールと単語を覚えた」エピソードも言えてよかった。「double play=併殺」なんて初めて見ましたよ!とかも言えればよかったかも。
 

(1-3)
 Oh, no. これアドリブでした。すいませんでした。
 あと、「クァール」の出す英文記入問題は全部で7問ですが、間違えて6問と言ってしまっています。これも執筆段階で1問追加で見つかった際に、直すのを忘れていました…。
 ちなみに、各ステージのリザルト画面表示は、わざと何も喋らないようにしています。これは不測の事態(Punchyがアドリブで喋ってくれて解説が追い付かなかった等)に備えてでした。ここが無言でも、前後のメリハリが付けれていいのかなとも思いましたし、なんならPunchyと会話してもいいなと思ってました。そう思ったらPunchyが見事なぼやきを入れてくれました。さすが。

(2-1)
 細かいけど、QuestionLevelの説明の時に、レベル1(いち)とレベル5(ファイブ)で読み方ぶれてますね…。原稿の作りが甘い。
 そして、本番に”奴”が現れてしまいました。

「・・・。」

 Punchyも思わず「Ah…」と軽く声をあげていましたが、反応してはいけないので華麗にスルー。

(2-2)
 Punchyの紹介してる時にPunchyがずっと半笑いだったのがよかった。

(2-3)
 最初にアイテムの説明をするのですが、ここは持っているアイテムの状況によって話す内容を変えるようにしていました。ということはフィラーが入る入る。かなしみ。
 あと、Punchyはいつもアイテムを使う場所を特に決めていないようでした。なので、今回はちょうど解説しているタイミングで単語カードを使ってくれて助かりました。
 www生やしたとこ気づいてなくてリアクションできなかったけどこれはこれでいいか…。
 ハイエロファント戦の即興日本語訳もいい感じ。

(3-1)
 ここだけの話、実際ここで「Charity」が出たら一番アドリブ力が問われてしまうので、出なくて良かった…と思ってしまった。話ぶつ切りにして「えーっとさっきどこまで解説したっけ…」となりそう。
 最後のミッションはPunchyもたまに間違える問題です。あの4択は「どっちでもよくね!?」的選択肢が多いそうな。原稿はスラスラ回答する前提で作ってあったので、少しアドリブを挟みました。本来は「Punchyなら楽勝ですね!」という予定でした…。

(3-2)
 一部「えー」とか言ってる場所は、原稿どこまで読んだか一瞬飛んじゃったやつ。こういうの対策の仕方分かんないな…。
 
 そして例の茶番。

 Punchyとは、

 モノボケって単語が出てくるの草。こう言われてたので、自分も敢えて初見のリアクションを取ろうとしていました。今思うと全部英語で自分がリアクション取った方がよかったかな…。途中でPunchyが笑いをこらえきれてなかったのがめちゃくちゃ面白くてこっちまでつられ笑いしました。
 後はたまたまwrite down(書き留める)が問題に出ていたので、咄嗟にアドリブで「書き留めるって書いてるのに書き留めてないじゃん!」って言えました。このゲームのRNG、ありがとう

(3-3)
 3択問題の解説はしっかりできた!…が、英語を読むときにめちゃくちゃ噛んでしまったのが失敗したなーと思いました。
 並べ替え問題は何が出題されているかまで見ていませんでしたが、バッチリ面白い文章の「浮気問題」が出てたので本当にPunchyは今回持ってるな…と。セガ特有の癖の強さを楽しんでいただけたようで何より。

(4-1)
 ここで、またしても奴が…。

 2面と4面にそれぞれ「栓」と「おんどり」が出てくるのですが、本番で2つとも出て来てしまいました…。私もスルーしたかったのですが、Punchyがガッツリと反応してしまったため、私も「そうですね~(苦笑)」ぐらいで流そうとしてました。が、結局Punchyの「そんな英語ダメだろ!」に引っ張られてたと思うのでよかった。Punchyナイスプレー、ナイスジャパニーズ

 4面最後のミッションも原稿読み間違えそうになってますね…
 あと、最後は読み切れなかったので、ここで長くなった時用にステージクリア時には何も喋らない時間を作っていたのが生きた形になりました。

(4-2)
 「なるほどね?」は私ねこリスナーへのささやかなファンサ…のつもり(私の口癖です)。
 途中で草書いてたのは気づいてましたが、解説が良い感じのところだったのでリアクションできず。
 「murmur」ってどっかで聞いたことあるなと薄々思ってたら「murmur twins」だったか…コメント見て思い出した。
 最後の「倫理」「妊娠中絶」が出てきた時は内心「やべえ!」と思ってました…ほんとチャットモデさんに迷惑かけたんじゃないかな…。全てこのゲームが悪い。良いとこ悪いとこ本番で全部出してきて最高

(4-3) 特になし

(5-1)
 この辺でもう緊張は無くなってたんですが、そのせいか、今度は逆に読むのが遅くなりすぎました。正直なところを言うと、短い単語の問題が多かったせいですね。出来れば出た単語の長さに応じて、解説のスピードもちょっと調整できればよかったんですが、どうしてもずれてしまいます。
 そのままボス戦に入ってしまい、原稿の一部をカット&アドリブして上手く「ズィール」からもとに戻そうと考えたのですが、やはりここも上手く行ってなくて泣いています。
 最後のセリフは紹介したかっただけ。いいセリフ。

(5-2)特になし

(5-3)
 見事本番で一番面白いであろうナンパ問題が出てくれて、もう内心笑いが止まりませんでした。しかしそれに興奮しすぎて、最後の問題だけはテーマが変わることを忘れてあたふたしてるのでこれはやらかし。

(6-1)
 最後アイテムの説明をアドリブで入れたら冗長になってしまったけど次に間に合ったのでヨシ!

(6-2)
 6-1の最後で遅れた結果焦り、タワー戦前までの原稿の読みが早くなってアドリブを挟んでしまいました。やっぱりこれが大きな課題な気がします。
 タワーの問題もしっかり解説出来てよかった。特にオシロイバナの語源は本当面白いのでこの場で紹介したかったのですが、出てきてくれて嬉しかったですね。
 なお、「Charity」や「Contribute」が出ていたら1つにつきサブスクギフト10件投げようと思ってたのですが出てこず。まあでも最後に寄付についてガッツリ説明できたのでとてもよかった。

(6-3)
 いやラスボスの物真似するの聞いてないよ!
 聞いてないけど面白かったのでOK。内心いつボスが始まるか分からないのでヒヤヒヤでしたが…。

 英文記入問題はこれまた面白い自転車問題が出てくれて助かった。
 並べ替えもほとんど問題無し。
 そして最後の三択!この約20秒のために私はラスボス専用の3択を27問覚えてきました!結果として、真面目に問題文解説してる私と「どっちも同じでしょ!」って言ってるPunchyで対比が取れてて面白かったと思います。

(終わりの挨拶)

「もう2度とアメリカ語勉強しないからな!メンドクサイワ…」

 これもPunchyが何を言うか全然聞いてなかったので、本当ただただ大爆笑してしまいした。逆に、事前に何するか聞いていたら、こんなに爆笑してなかったと思うので、初見のリアクションができたという意味ではよかったのかもしれない。見てくれた人にも相当笑って頂けたのではないでしょうか。

 クリップも上位に入ってて笑いました。

 あと個人的に…ですが、開始の挨拶と最後の締めは早く終わらせたい(30秒ぐらい、実際海外ではそれくらい)という思いがありました。
 今回は開始の挨拶は早く済ませられましたが、最後の締めは時間がかかりました。ESTよりは早めに終わったし…という思いもありますが、サッと始めてサッと去るのは格好いいしバックアップが入る余地も生み出せるので出来ればそうしたいなと思いました。Punchyも過去GDQに何度も出てるのでその辺りの話は何もしてなかったんですが、その辺どう考えてたんだろうか…。
 このことは今回RiJのマニュアルにも書かれていて、Punchyの話が終わった後にすぐ締めるつもりでしたが、ここは打合せ不足でしたね。反省。
 自分も最後の最後アドリブでダラダラと喋ってしまいました。

 ランが終わるころには空が明るくなり始めていました。

 このまま目隠しスマブラを見て始発でホテルまで戻り、爆睡…と思いきや、謎の高揚感が残ったままで、結局3時間ぐらいしか眠れませんでした。

 おしまい。

 「ゾンビ式」と「イギリス人」がトレンド入りしていたらしいです。ゾンビ式はともかくイギリス人が入ったら政治的なアレかと思っちゃうんですがまさかRTAでトレンド入りするとは思ってなかったですねw

 ご視聴ありがとうございました。


6.反省とこれからのこと

 反省として、良かった点と悪かった点をあげようと思います。

〇良かった点
 ・しっかりと原稿を作ったため、すらすらと良い声で解説ができた。
 ・Punchyの持ち味を引き出せた(ような気がする)。 
 ・特に何も問題なく本番が終われた。

〇悪かった点
・アドリブが入りそうな部分に対して、もう少し対策が取れたのに出来ておらず、その部分だけフィラーや焦りが出てしまった。
・時間が足りず、原稿の詰め方が甘い部分が多かった。
・お互い即興でやった部分もあり、それはそれで楽しかったが打合せ不足が否めないところが多かった。

 特によかった点としては、感想をパブサした時に、
「Punchyが面白過ぎた」「これ見てゲーム買いました!」というコメントがあったこと。走者とゲームにフォーカスした解説をしたい!と思っていたので、Punchyとゲームが評価されていると自分の事のように嬉しいです。ありがたいことに私の解説に触れてくれている方もいらっしゃいました。本当にありがとうございました。

 ソフトの方は、実際にアマゾンでめっちゃ値上がりしてびっくりしました。自分が買った時は1000円台だったのに…。

 正直、今回の解説はめちゃくちゃ悩むことが多かったのも事実でした。というのも、エンタメ要素を強くしすぎると、一歩間違えればただウケを狙いに来ているだけの人になってしまうからです。
 Punchyも私もふざけてるように見えて、お互いにしっかりと互いの言語を勉強し合い、ゲームに向き合い、RTAをプレイしてきています

 実際にそれが視聴者に伝わったかどうか分かりませんが、せめてこれを読んでくださってる方には伝わるかな…と。
 今回のRTA、一言で言うなら「真面目にふざけた」です。

  (↑私ねこの個人チャンネルで行った反省会のアーカイブです。もっと詳しく観たい方はぜひ。)

 最後に、次回もし解説をやる事になった時への教訓。

①きれいな発声・言葉選びについて等を何かで調べて練習しよう
②走者とのコミュニケーションをもっとしっかり取ろう
③不測の事態への対処を事前にもっとシミュレートしておこう
④時間は有効に使おう!

 そして、私ねこの今後についてですが、普通のRTA走者に戻ります!
 最近はイベント続きだったので少しの間はイベント出演や各種イベントボランティアは控えて、クロノアアンコールのRTAを詰めたり積みゲー消化やお絵かきを頑張りたいと思ってます。直近で出るにしても10月開催の「JAWS Players」になると思います。

 解説については…解説を請け負うことに興味はあるんですが、誰からの依頼でもOKにすると怖いですし、ゲームも何でも解説出来るわけでもないので、Twitterなどで大っぴらには言いませんが、もし依頼があれば受けさせていただこうと思っています。これを読んでいる方で興味があればぜひ。

 ここまで長文になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

おまけの雑記

 おまけでRiJの思い出を。

 まず、今回実はnote placeに行くまでにめちゃくちゃ迷いました。11時過ぎには到着予定でしたが、実際に着いたのは12時過ぎでしたね…。

 敗因としては、何故か自分が地下鉄銀座線の存在を知らなかったこと。初めて降り立つ渋谷で、暑い中方向が分からずさまよい、何とか歩き続けて表参道辺りまで来て初めて「電車あるやん!」と気づきました。どうして…

   汗をめちゃくちゃかいてしまいタオルでぬぐいつつも最悪な状態でnote placeに入りましたが、とても涼しく快適でした。人によっては1枚上着があった方がよいぐらいの冷房の効き。

 そのまま受付へ。ワクチン接種証明のアプリと身分証明書を提示して、名札とN95マスクを受け取り会場へ。最初はマスクの付ける位置が悪く鼻が痛くなってしまったのですが、良い感じの位置を学習して調整しました。つけ方が分からなかったのでワイズさんのツイートを見ていてよかった。

 そんなnote placeですが、とても広く清潔感のある場所でした。

 まずこれがラウンジ。各所に点在するデカいレッドブル缶の中には無料で飲めるレッドブルがたくさん冷やされています。
 ここにはほぼRTA走者しかおらず、名札が全員面識はなくとも見たことのある人しかおらず「ア…実在してる…」となりました。

 一応過去のRiJのオフは初回を除き当落関わらず全て参戦しているのですが、初めてプレート名札が貰えて嬉しかったです。

 最初のもかさんの挨拶。
 観客席の写真を撮り忘れましたが、横にこれの8倍ぐらいは広いです
 にもかかわらず、開幕時にはほぼ満席状態でした。事前登録制とはいえ凄かったです。

 ちなみに、最初に発見したRTA走者はばたけ。さんで、最初に名刺を交換したRTA走者はSASさんでした。隣に突然知ってる人が現れるとビビる。

 今回滞在したのは8/11~14の4日間でしたが、本当に色んな方とご挨拶させていただきました。

 お話してくださった方、本当にありがとうございました!
 名刺をお持ちでない方も含め、本当上の写真の2倍以上の人とお話していると思います。「ねこさんデッカ!」はともかく「ねこさんいつもより声高くない?」って言われたんですがそれは緊張してるだけです。

 しかし、人に話しかけるの苦手だな~と改めて思いました…。1日目とかは本当に頑張って色んな人に話しかけてましたが、4日目辺りになるとその辺り、何だろう、気疲れというか人酔いが出てしまってましたね…。向こうから話しかけてくれた方も多く、本当にありがたかったです。下げてる名札をのぞき込みに行くのも何か失礼だな…と思ったので、分かりやすい人には話しかけやすい、というのもありました(ゆとりんさんの猫耳みたいな)。
私も次回は何か分かりやすいのを付けていくか…

 また、今回名刺を作成していって正解でした。

 名刺があるだけで最初の話すきっかけが出来て助かりました。

 名刺の作成の話をしておくと、最近RTA走者の間で名刺を作るのが流行っている(かどうかは分からないが)機運をTwitterから感じ取ったので、自分も作ることにしました。

 依頼したのはいつもお世話になっているぼくすさん。普段からデザイン関係のお仕事や配信をされている方で、風のクロノアオンリーRTAイベントでは素敵なロゴも作成いただきました。

 作ろうと思い立ったのは7月頭でしたが、例によってこの時はクロノアRTAイベントの準備の真っ最中でした。とりあえずぼくすさんに、「イベント終わってから名刺作り依頼したいんですがご予定どうですか」とDM。ふわふわした依頼の仕方ですまね~と思ってましたが快諾いただきました。ありがてえ~。

 まず、ぼくすさんからのアドバイスで、名刺の紙のサンプルを取り寄せます。無料です。

 今回は「アドプリント」さんからお取り寄せしました。
 実際に紙質は見て触ってみないと分からないので、取り寄せることをお勧めします。
 それからクロノアRTAイベント終了後解説原稿づくりと並行して、二人でアイデア出しをしました。

ねこ 作
ぼくすさんより頂いたラフ

 これをもとに、自分のDiscord鯖内VCでぼくすさんと通話しながら、一緒に聞いてる人にアイデアを募っていく形で作成しました。大体3、4時間ぐらいで入稿まで行ったかなと思います。ぼくすさんの手際が良すぎてあっという間に比較サンプルが出来上がっていくのは圧巻でした。

 ↑ぼくすさんが配信で今回の製作のお話をされてるので、名刺づくりに興味がある方はこちらもどうぞ。

 入稿しようと思ったらアドプリントさんが工場の機械のメンテの関係で納品が東京行くまでに間に合わないかも…ということで、急遽印刷会社を「メガプリント」さんに変え入稿しました。

表面
裏面

 今回印刷した紙はコンセプト215kg。光が当たると綺麗に、強すぎない程度に光ります。
 デザイン自体は私がシンプルなものが好きなので、ぼくすさんのアイデアで正方形の名刺にすることに。柔らかい印象を出したかったため、角も大きめに丸めています。
 使用フォントもぼくすさんが私のイメージに合いそうなサンプルを出してくれたものの中から選んでいます。
 QRコードには、Linktreeを使用しています。

 実際に、これが私のLinktreeです。「https://linktr.ee/neko_22」
 QRコードにはTwitterやTwitchのアカウントを直接紐づけるのではなく、このようなリンクを貼れるサイトを指定しておくことで、万が一アカウントの凍結やIDの変更時にも対応できるようにしています。

 以上名刺の話でした。
 実際、お渡し頂いた際にすごく「かわいい!」とお褒めいただいたので、さすがぼくすさんだなとなりました。ありがてえ~。

 後はできれば誰か誘ってもっと近場のご飯食べに行きたかったですね…。
 実は結構自分の職場が例のアレにかかるとかなりまずいので、大人数で行くのは意図的に避けていた部分も少しありました。次回こそは。

 後は適当に時系列でツイート紹介などなど。

 普段部屋着にしているキャラT、こういう時にしか外で着れないので、ここぞとばかりに着ました。

 待機時間に会場カメラに映して遊んでました。

 地元に戻ると映画館が遠いので、観光がてら渋谷で水の都を見ることに。
 大画面で見るラティ兄妹、よかった…あと星空キャンプも。

 yagamuuさんにお会いしたのでせっかくだから色々なドラファンを見せてもらう。というか何で各プラットフォームのドラファンがすぐ出てくるんですかね…。出来れば240Hz環境でのドラファンのダッシュを体験してみたかったのですが、モニタが1台しかなく、空いていなかったため、断念。
 あとyagamuuさん3DS放置したまま他の人挨拶行っちゃってすいませんでした。今度奈落買います。

 練習部屋に遊びに行ったらマイナーくん2Pプレイが。片方が死ぬと二人ともスタート地点に戻されるという友情崩壊ゲームで笑ってました。

 会場でお会いしたぼくすさんからサプライズでアクキーを頂きました!
嬉しすぎて壁に吹っ飛んで行ってしまいました(?)

 まだ見てない人は主催のもかさんの最後の挨拶を見て欲しい
 RTAにこういう意味を見出せるようになったことは素敵なことだし、自分も全く同じ気持ちです。

 なんとファンアートまで…!本当にありがとうございました。

 ここまで約2万1千文字です。まだまだ書ききれないこともたくさんありますが、ここで終わります。次は冬のRTA in Japanでお会いしましょう!

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