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桜の時 第九話 没頭

次の日から仕事が始まる。挨拶を済ませ、とりあえず自分の担当に引継ぎを受ける。
 すると隣に座っているまだ二十代の佐久間美香が声をかけてきた。
「佐久間です! よろしくお願いします」
「渡辺頼子です。よろしくお願いします」
「私と同い年ぐらいですよね?」
「多分、私のほうが年上だと思うけれど、何歳ですか?」
「私は二十五です!」
「あら、私の妹ぐらい。私はもう三十歳です」
「えっ! 見えなかった! すみません」
と肩をすくめる。
「いえいえ、大丈夫ですよ。私のほうがここでは後輩だから」
「でも副編集長ですよね。若いのにすごいですよ」
「そんなことないですよ。みんな同じ。だから仲良くしてくださいね」
と微笑んだ。すると屈託のない笑顔で微笑んで敬礼をした。
「了解です!」
という美香に私は癒された。ここには、美香のほかにカメラマンの公彦さんは私と同い年。校正の海道さんはおじいちゃんだ。そのほかにも変わり者の九条さんは四十歳だった。怒涛の仕事続きで歓迎会など開く暇もないぐらいだった。たまに美香と一緒にランチに行ったり夕飯を食べたりしたが、それも取材の延長線上で、ゆっくりした時間はなかった。安西さん曰く、「事件は起きるのに体は一つしかない」状態らしい。私も一日に三本が限界だったが、それを夜中まで張り込むことで賄っていた。こちらに来てから二週間ほど経った頃、ようやく一日だけ休みが出来た。
 私は仕事ばかりで時間がなく、ゆっくりと観光さえできなかった。スカイツリーも私が初めて三好に会いに行ったときにはまだ建築途中だった。一人で回るにも地理がいまいち分からず、グーグルで調べてもいいのだが、それも味気ない。とりあえず、三好の行っていたT大学でも見に行ってみるかと電車に乗ってみた。
「三好もこの電車に乗っただろうか」
と呟いているとT大学前に止まる。私は大学の門をくぐると、いろいろな人が行きかう場所だった。
「こんなところで勉強をしてたのか……」
とぼんやり歩いていると後ろから声を掛けられた。
「頼子ちゃん!」
振り返ると黒川が手を振って駆け寄ってくる。そう言えば、三好と黒川は先輩後輩の仲だった。
「お久しぶり、どうしてここに?」
「お久しぶり。私、転勤になって東京に暮らしてるの。それで、今日はせっかくの休みだから、観光でもって」
「それで三好先輩がいたところを」
「そう、でも私も地理が分からなくて」
とかすかに微笑むと
「今から非番なんだ。良かったら案内するよ」
「えっ! で、でも……せっかくのお休みでしょう?
「大丈夫! ちょ、ちょっとそこのカフェで待ってて」
と言って私を止めた。私は少し微笑んでこくりと頷いた。カフェではいろいろな学生が勉強をしたり、話したりしていた。だが、たくさんの学生はパソコンなどを持ち歩いている。時代は変わったものだとつくづく思う。レモンティーを飲みながら待っていると、黒川が走ってきた。
「お待たせしました」
「いえ、ごめんなさいね。お休みなのに」
「ううん、全然」
と微笑みながら席を立った。すると数人の学生らしき人がこちらに歩いてくる。
「あっ! 先生、お疲れ様です」
「お疲れ様」
「先生、彼女っすか?」
「違うよ。それより君、この間のレポート提出してないよね?」
「あっっちゃ……」
「早く提出しないと単位あげないよ」
「やっば……出しま…す」
と言って帰っていく。
「先生?」
「あぁ、大学の講師やってるからさ」
「そうなの」
「うん、三好先輩がしていたんだけどね。最初は」
というと少し沈んだ顔をした。
「そうだったの。貴方に回ってきたわけね」
と微笑んだ。
「先生なんて向いてないと思ってた。だけど、やってみると意外とできるもんでね」
「そう、でもああやって、先生って言ってきてくれるなんて慕われてる証拠よ」
「そんなことないよ。三好先輩のほうがよっぽど好かれてた。教えるのも上手だしね」
「そうね、三好は昔から教えるのが上手だったわ」
と微笑む。少し歩いて表参道を歩き、六本木やいろいろなところを巡る。新宿御苑に着く。外はポカポカと秋晴れだった。黒川はカフェで買ったサンドイッチとコーヒーを私に渡した。そして鞄からレジャーシートを取り出して引いた。
「レジャーシートなんていつも持ち歩いてるの?」
「うん、たまにこうやってここで仕事をしたり、気分転換をしたり」
「そうなの。でも確かに気持ちいいわね」
「うん、そうでしょう?」
と言って背伸びをした。そう言えば、三好の論文発表はどうだったのだろうか。私は生憎行くことが出来なかった。
「そういえば、三好の論文はどうなったの?」
「それが、すごくいい評価を得てさ。三好さんは肺癌で亡くなったんだけど。自分の体で実験してたんだ。死を悟った時に、自分の体を実験するように薬の配分を決めていた」
「そうなの……私には分からないけれど、三好らしいわね」
「そう、身を挺して今後の医学の発展に貢献したってことだね」
「そうね、私にはそんな美しい生き方は出来ないわ」
「僕もさ。僕も怖くてできなかったと思う。だから彼は凄い人なんだよ」
という黒川を横目に私は少しため息をついた。三好は凄い人かもしれない。だけど、私のために長生きはしてくれなかった。ずっと一緒に居るって言ったくせに私の前からさらっと居なくなってしまった。
「三好は……こちらでどんな感じだったの?」
「多分、頼子ちゃんが見ていた三好先輩そのものだったと思うよ。いつも勉強ばかりしてて、それに研究熱心だった。手術も上手だったし、神の手なんて言われて。ただ少し鼻つまみ者だったと思う。出来すぎるっていうもの厄介なんだな。上の人って言うのは」
「ふふふ、それも三好らしいわね」
と笑った。
「頼子ちゃん、やっぱり君は笑っていたほうがいいよ」
「えっ?」
私はその言葉で三好が目の前に現れたのかと思うほど黒川と重なってしまった。
「やだわ、三好みたいなこと言わないで」
「三好先輩もそんなことを?」
「えっ……」
黒川はどうやら私に三好が言っていたことは知らないようだった。私は驚いたが何も言わないようにした。
「そういえば、実家にはあれから帰ってるの?」
「時間がなくて帰ってないの。でも三好の月命日には帰るようにしているわ」
「そうなんだ。僕も命日には手を合わせに行きたいと思ってるんだ」
「ありがとう。貴方は先輩思いなのね」
というと、すっと遠くを見て苦笑した。
「僕は全然先輩思いなんかじゃない。あまりに出来の悪い後輩だったと後悔してる」
「どうして?」
「僕は出来の悪い部下だったってわけだよ」
とクスっと笑った。
「黒川君は尽力してくれたわ。あれは仕方なかったのでしょう? 教授も末期がんだって」
「そう、末期がん。年も若くて進行も早かった」
というと紅茶ラテを一口飲んだ。黒川は私のマンションまで送ってくれた。
「今日はありがとうございました。楽しかったわ」
「そう、喜んでもらえてよかった。こちらこそありがとう」
「いえ、久しぶりに三好の話が出来てよかった」
と微笑みかけた。
「また……良かったら誘っていいかな?」
「うん、貴方のことを私もこちらの生活に慣れていかないといけないし、少し不安なの」
「そう! じゃあまた誘うよ」
と言って手を振って帰っていった。私は頭を下げて部屋に戻った。そして三好の写真に手を合わせて話しかける。
「今日ね、黒川君に会ったわ。貴方のこと立派な人だって言ってた。久しぶりに貴方の話をして楽しかったわ」
と言って写真を手で触れる。少し涙が出てきた。やっぱり休みの日は嫌いだ。こんな気分になる。
 それから季節は流れ、三好が亡くなってから半年が経とうとしていたころ、私は美香を連れて大阪に出張に行っていた。
「頼子さん、美味しいもの食べましょうね!」
「ここだとなんだろう?」
「私、調べてきました! って頼子さんの地元ですよね?」
「地元じゃないんだな。でも久しぶりに来たけど、活気があるわね」
「そりゃ、大阪ですもん!」
とはしゃいでいる。まるで子供だ。
「美香ちゃん、とりあえず仕事終わってからにしようか」
「そ、そうですよね」
と舌を出して笑った。無邪気なところが可愛くて、ついつい甘やかせてしまう。とりあえずホテルにチェックインしたあと、取材先に向かう。今日の取材先は吉本興業だった。刑務所の中へ慰問に行っている芸人の特集でやってきたのだ。
「これ、文化部の仕事ですよね?」
「違うわよ。社会性があるから来てるし、でもどうして関西なのかしらね」
と笑った。すると後ろから聞き覚えのある声がする。
「頼ちゃん!」
振り返ると菊池さんが立っていた。
「菊池さん! お久しぶりです」
「こっちに来とったんやったら声かけてよ!」
「ごめんなさい。今から取材で。そのあと、お伺いしようと思ってました」
「取材なん? 東京にも吉本さんはあるやろ?」
「いえ、こちらで刑務所の慰問を専門とする芸人さんがいるみたいで」
というと顔色を変えた。
「そ、それ……頼ちゃんにはキツイ仕事かも……」
「どうしてです?」
と言っているとマネージャーと芸人が入ってきた。私はその顔を見てハッとした。
「初めまして、『孫の手』っていうコンビでやってます。マネージャーの今野です」
「この度は取材を受けて下さりありがとうございます」
と言って名刺を渡す。
「ど、どうも……」
と芸人は頭を下げた。
「お久しぶりです」
私は自分でもびっくりするほど堂々としていて、向こうのほうがこちらを見ないようにしていた。
「お久しぶりですってお二人知り合いなんですか?」
と美香は聞く。私は頷いて
「前にこちらにいたときに取材をさせていただいたの」
と答えた。そう、コンビ名は変わっていたが、「ちぇーきーず」のはじめといつきだった。
「では、取材のほうを進めさせていただきます」
と言って淡々と私は取材を進めた。当時のマネージャーは変わっていたため、私たちの関係性は知らないままだったが、若手も増えてきてなかなか劇場に上がることもなく、最近は慰問に行って営業周りをしているそうだ。取材を終えて、通用口から出ようとしたときだった。
「待って!」
と後ろからはじめが追いかけてきた。きっと過去を言われるのだろうと緊張を隠しながら振り向く。
「何か?」
「久しぶりやな」
「えぇ、そうですね。お元気でしたか?」
「うん……」
「ご結婚なさったって聞いて」
「そうなんよ。子供が出来て」
「そうでしたか。お幸せそうで何よりです」
取材をする前に事前に調べていたため結婚したことも知っていたし、子どもと映る写真もあったため言ったが、はじめは気まずそうに私に話す。
「あの日のこと……」
「あの日? あぁ、前の取材のことですか?」
「いや、あの……」
「あの時も沢山笑わせてもらったから楽しかったです。ありがとうございました。記事が出来上がりましたらお送りいたします。では、失礼いたしました」
とはじめに話させる余裕も与えずに頭を下げて社を後にした。
「何かあったんですか?」
「美香ちゃん、お腹すかない?」
「空きました!」
「たこ焼きの美味しいお店があるの。あと、お好み焼きもね」
というと両手を挙げて喜んだ。お店に入ると、いい匂いが立ち込めている。
「美味しそう! 串カツもあるし」
「美香ちゃん、どんどん食べて。おごるわ」
と言って微笑んだ。さっきの一幕を忘れさせようとしていたが、美香はそこまで気にしていないようだった。お好み焼きを暑そうにしながら口いっぱいに頬張ると、
「美味しい!」
と叫んだ。
「頼子さん、明日は私、広島に帰ろうと思うんですが……」
「うん、せっかくのお休みだし、帰りなさい」
「でも、頼子さんはどうするんです?」
「私は、さっき会った先輩に会って、その足で実家に帰るつもりよ」
「頼子さんも実家に帰るんですね!」
とホッとした顔をした。明日は休みを取ってある。なぜなら明日は三好の命日だからである。私は実家に戻って準備をしてからお墓に手を合わせに行く予定だった。ホテルに帰り、美香はお風呂に入って先にベッドで眠ってしまった。今日の記事をまとめて、私は会社に送ると、窓の外からぼんやりと街の風景をみた。キラキラとネオンが輝いていて、活気あふれる大阪の街を一望できる立地にあるホテルだった。するとスマホが鳴る。
「もしもし?」
「頼子ちゃん、黒川です」
「あぁ、こんばんは」
「こんばんは、こんな時間にごめんね」
「いいえ、大丈夫ですよ」
「頼子ちゃん、明日ってお休み?」
「えぇ、明日はお休みだけど、私、実家に戻るの」
「そうか! 僕もそちらに向かう予定なんだ。明日は三好さんの命日だからさ」
「貴方も来てくれるの?」
「当たり前だよ。それで一緒にどうかと思って」
「ありがとう。それは助かるわ」
と言って時間を決めたのち電話を切った。
次の日、私は菓子折りを持って前の職場に足を運んだ。菊池さんは相変わらずパワフルに走り回っていてお茶しかできなかったが新幹線を待つ間、一緒に居た。地元の駅に着くと黒川が待っていてくれた。
「お待たせしました」
「いえいえ、大丈夫。タクシーを呼んだから」
「ありがとう。母に連絡してなかったから、助かります」
と言ってタクシーに乗り込んだ。そして私の家までつくと黒川は私の荷物を下ろしてくれた。
「ありがとう、上がっていかない?」
「えっ? 良いの?」
「良いわよ。祖母も喜ぶわ」
と言って実家のドアを開けた。
「ただいま」
というと母が慌てて出てきた。
「帰ってくるなら時間教えてよ」
「ごめんね」
という私の後ろに立つ黒川を見て驚いて私の手を引いた。
「誰? まさか頼子、彼氏がもうできたの?」
「違うわ! 三好さんの後輩にあたる方。それにそこのさっちゃんおばあちゃんのお孫さん」
というとホッと胸を撫でおろすと微笑んで迎え入れた。
「お邪魔します」
と言って黒川は部屋へ入ると、祖母が待っていた。
「あら、さっちゃんの孫さん。いらっしゃい」
「どうも、ご無沙汰しております」
「さっちゃんの家、身に来たの?」
「そんなところです」
と言って座る。母が出してくれたコーヒーを丁寧に飲む。
「あら、コーヒー飲めるの?」
「まぁね」
と言って微笑んだ。
「頼子、喪服用意しといたよ」
「ありがとう」
と言ってぼんやり座っていると祖母が黒川のほうを向いて
「あんたはおばあちゃんによく懐いていたね」
「そうですね、あの時は母が亡くなって父だけだったので、父が働きに出ている間は、祖母が僕の面倒を見てくれていたので」
「そうそう、頼子と遊びに行ったとき、頼子のことをよう遊んでくれて」
「そうだったのね。私、その記憶があまりないの」
「頼子ちゃんには僕が遊んでもらっていたほうなので」
「そうだったかな? 頼子のこと、頼みますね」
「ちょ、ちょっとおばあちゃん!」
「あんな事があって、頼子は気丈にふるまってるけど、内心傷ついたと思うのよ。でも東京で一人では生きていけないでしょう? だからあんたが助けてやって」
「はい、僕もそのつもりです」
「えっ? 黒川君!」
「僕は約束しましたし、三好先輩よりずっと前から頼子ちゃんのこと……」
と何かを話そうとしたときだった。廊下を走ると音が聞こえて、リビングのドアが開く音が聞こえた。
「ちょ、ちょっと! 頼子!」
「な、なによ!」
「浩太、何を慌てて」
と祖母も驚くほどの剣幕で入ってきた。
「お、お前! 何なんだ? また頼子を苦しめるやつか!」
と浩太は勢いよく黒川の胸倉をつかもうとした。
「ちょ、ちょっと止めてよ!」
と止めに入った。
「何してるのよ!」
「こいつはまたお前を苦しめるぞ! お前、まだ分かんないの? あんな奴に引っかかるから、独り身になるんだよ!」
「どうして何も分かってないのに決めつけるの?」
「だってそうだろ!」
「違うわ。黒川君、行きましょう」
「ま、待てよ!」
と私の腕を強くつかんだ。
「行くなよ!」
「痛いわ。離して」
と言って黒川と私は外へ出て行った。トボトボと黒川の祖母の家に歩いていく。
「ごめんなさいね。浩太、乱暴者で」
「昔から変わらないね」
「思い出した。貴方を虐めていたのよね」
「ううん、気にしてない」
「でも、学校に来なくなって転校することになったのは、浩太のせいでしょう?」
「ううん、父の仕事の関係でね。だから彼は悪くないんだけど、僕は彼が怖かったんだ」
「そりゃ、あんな感じだったら怖くも感じるわ。本当にごめんなさい」
「頼子ちゃんが悪いわけじゃないよ」
と言ってかすかに微笑んだ。私は心配になった。また浩太が黒川に何かをしたらと。
 久しぶりに喪服に袖を通した。少しだけ化粧をしてロウソクと線香、そして三好が好きだった紅茶を手に持って車に乗り込んだ。途中で黒川を乗せて、次に三好のお義母さんを迎えに行った。玄関前で待っていてくれたお義母さんは元気そうだった。
「お久しぶりです」
「久しぶり、頼ちゃん。遠くまでごめんなさいね」
「いえ、お元気でしたか」
「まぁね、一人になっちゃったし。気楽にやってるわ」
少し老けたようにも思えたが、元気そうでよかったと感じた。お墓の近くの花屋でお供え用の花を買い、水を汲んでいく。墓石を丁寧に拭いて花をお供えしてから手を合わせた。
「忠明、毎日来れなくてごめんなさい」
と頭を下げると三好のお義母さんは私たちを食事に誘ってくれた。
「二人とも息子のことを思ってくれて本当にありがとうございます」
「いえ、私は……」
「そこでね、頼ちゃんにお願いがあるの」
「なんでしょう……」
「無理にとは言わないの。でも私もようやく忠明のことを落とし込めるようになってきた」
「えぇ……」
「だから頼ちゃんももっと自分の幸せを考えてほしいの」
「今は、まだ……忠明さんのことで」
「そうよね。無理にとは言わないわ。考えてみて」
と微笑んだ。私は微笑むこともできず、水をゆっくり飲んだ。その日の夜、私は自分の幸せについて考えてみた。私の幸せはいつまでも三好と一緒に暮らすことだった。三好はずっと傍にいて、楽しく生活できると思っていた。それが私の幸せだった。きっと三好となら、あの時の流産も、乗り越えられていたはずだった。子どもを見ても少し避けてしまうような行動を取らなかったかもしれない。下手したら、こんなに仕事ばかりをしていなかったかもしれない。普通に、普通の幸せを……と考えていると涙が溢れ出した。でもすべて三好のせいにしているだけじゃないか。

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