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言葉の花束ーアキの詩集No.167


1.「命の炎」


命の炎
灯して

打ち上げろ

人生という
大空に

自分という
花火を


2.「恋欲」


私は
あの人に
恋しているのか

それとも
恋に恋しているのか

おそらく
どっちもだと思う

あの人を
支配したいとか
手に入れたいとか

そういう
傲慢なことは
思いたくない

でも
一つ欲を言えば

私と
同じ気持ちでいて欲しい

なんて
十分
欲張りだわね


3.「空白」


独り時間を
刺激的な何かで
埋め尽くすよりも

あえて
空白を作り

ぼんやりと
蝉時雨に耳を澄ませ

心身の
疲れに心を向け

今日も
よくやったと

自分を
労りたい

空白でなければ
気付けないものに
心を傾け

ゆったりと
自分の時間を過ごすのも

なかなか
充実しているのでは
ないだろうか


4.「あなたをいっそ恨めたら良いのに」


野球なんて
興味ないし
全然分からないのに

球場に
来てしまったのは

あなたが
行くと言うから

あなたの
隣に座って

たまに
触れ合ってしまうのに
どきっとする

それだけで
満足してしまったわ

でも
やっぱり私は場違いだと感じて
帰ってしまったのが
残念

私をこんなに
振り回す

あなたをいっそ
恨めたら良いのに


5.「大人になる嬉しさと悲しさ」


全てに対し
なぜと問い詰めていた

幼い頃の
好奇心や
発想力は

そんなものだと
受け流していく内に

いつの間にか
薄れていっているのだろうか

色んなことが
分かるようになったことと
引き換えに

目に見えない
何かが削れたようだよ

大人になるのは
嬉しいけれど
悲しいね


6.「心のストレッチ」


常に
気を張り詰め
構えているよりも

たまに
気を緩めて

ぼんやり
空を眺めて

やらなきゃならない
雑事を忘れる

そういう
ゆとりって

あった方が
良いよね

ゆとりは
こりこりに
固まった心を
解きほぐしてくれる

心の
ストレッチのために

空の雲を
ぼんやり眺めて

心を
動かそうかしら

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