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言葉の花束ーアキの詩集No.144


1.「美しさを感じる心」


電車に揺られて

ぼんやりと
迫り来る吹雪を
眺める私

天から
舞い落ちる
雪の花びらの様を

私以外
誰も眺める者はない

みんな
スマホ画面と
にらめっこ

スマホしか
心を慰める物がなく

スマホの外の
美しき様に気付きもしないのは

何て
もったいないのだろうか

美しさを
感じる心を
忘れてはならないよ

それこそが
人らしさというものだから


2.「大人になると」


小さい頃は

雪が降れば
雪だるまを作り
雪合戦をして

雪の感触を
楽しんだ

虫も
平気で
触っていた

大人になってからは
雪も虫も
触れない

感じて
遊ぶことが

今では
出来ない

大人になると
出来ることが
増えていくようで

実は
減っている気がする


3.「霧の中の太陽」


霧が立ち込める
朝方の空に

白く
輝く
丸いものがある

有明の月にしては
輝きが強い

ならば
太陽か?

霧の中
光を放つそれは

月よりも白く
なんて
神秘的なのだろう

おとぎ話の世界な
入ってしまったのかしら?

それとも
現実の世界に
紛れ込んでしまった
迷子の太陽かしら?

魅惑的な存在を
目にすることが出来て

私は
なんて
運が良いのかしら


4.「そんな人生かな」


流した涙が
多い分

笑いが
多い

そんな
人生かな

雨上がりの
空のように

私の笑顔は
何よりも輝き
美しい

悲しみが多い分
喜びも多い

そんな
人生かな


5.「私」


他人の思うことは
私にはどうにもできないから
気にしても仕方ない


分かっていても
気にしてしまうのは

人間の
性だ

どこまでも
格好良く
清々しく生きられたら
良いのに

現実の私は
そこまで
強くなく
完璧でもない

強さ完璧さを
目指して
色んなものを抑圧して

気がついたら
自分を見失っていた

そして
やっと気付いた

自分は
自分になるために
生きて良いことに

弱くても
不完全でも
生きていける

否定する
必要なんてないじゃないか

こういう私だから
私が大好きだ


6.「共に学んだ子ども等は」


かつて
共に学舎で学んだ子ども等は

立派な仕事を
任されているかもしれないし

家庭を築いて
家族を支えているかもしれない

私はというと
まぁ
気ままに
やりたいようにやって
生きているよ

みんな
それぞれの人生を
一生懸命生きていて

それは
比較する必要はないんだ

共に学んだ子ども等は
今頃どうしているか?

多分
それなりに幸せに生きているよ

そう信じて
私も私なりに
幸せに生きていくよ


7.「幸せ色」


暇な時間を
何で埋めようか

何か
楽しいことをしようか

または
何もせず

ただ
ぼうっと
空を眺めようか

いずれにしても
自分のために使う時間は

私を
幸せにしてくれる

何色で塗っても
幸せ色は
綺麗な色だ


8.「雑詩(歌)」


気持ちよく
歌を口ずさみ

途中で
歌詞を忘れて

仕方なく
鼻歌を歌う

それを
他人に聞かれていた時の

恥ずかしさや
情けなさと言ったらない


9.「雑詩(昼寝)」


朝早くから
映画を見に行って

最高の気分で
外食でハンバーグを食べて

満腹感と
満足感でいっぱいの状態で

昼寝をする

何て
優雅な休日

いくらでも
眠れるものだから

気がついたら
夕方だ

今晩眠れるかしら?

なんて
贅沢な不安だね

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