川尻2

【直撃】“命がけのクラッシャー”川尻達也!「我ながらバカだと思いますね。命削って、生き急いでいるなあって」

「狙うは堀口恭司のひとつ。当たり前じゃつまらない。今ある常識をぶっ飛ばしたい。ファンも僕もワクワクするような試合をしたい」。
 去る9月1日に行なわれた会見の席上、川尻達也はそう思いの丈をぶちまけた。実際、堀口×川尻戦が実現すれば、これは『RIZIN』にとってのキラーカード。だが、それを実現するために川尻には超えなければならない壁――それが来る10月15日、福岡マリンメッセでのガブリエル・オリベイラ戦になる。
 しかも高田延長彦本部長からは「勝つだけではなく、内容も問われる」旨を示唆された川尻。つまり減量、勝利、内容と簡単に活字にしてしまうのは申し訳ないくらいの強固な壁を川尻はクリアしなければならない。
 果たしてそんな川尻を会見後、改めて直撃すると、自然とその口から飛び出した「命を削る」との言葉。川尻にとって堀口戦とはそこまでの思いを持って実現するべきものとなっている。ではなぜ川尻はその境地に至ったのか。川尻の真意を読み解けッ!!(聞き手◉“Show”大谷泰顕


(⬆︎見よ、川尻達也の凄みを!)


(⬆︎川尻達也のtwitterより)


《関連項目》
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▪︎意識して笑顔を見せなかった会見

――先ほど会見が終わったばかりですけど、さっきの会見は面白かったですねえ!

川尻 ホントですか? ありがとうございます。

――あのー、意識されてたのかどうかはわからないですけど、笑顔じゃなかったのがいいですよね。

川尻 あー。

――そこが最高でした。

川尻 まあ、意識していました(爽やかに)。

――さすがですね。やっぱりキャリアのある方は、何が求められているのかをわかっているからなんだろうと思いました。

川尻 フフフフフ。

――やっぱり、和気藹々(わきあいあい)としたら面白くないですよね、この仕事は。

川尻 そうですね、うん。やっぱり闘いなんでね。チャレンジでもあるし。下手なことできないじゃないですか。「(契約体重まで)落ちませんでした。すみません」で済む話じゃないんでね。

――なるほど。

川尻 落として、なおかつベストコンディション。そこまでの道のりは険しいけど、チャレンジのしがいがある。その「重さ」を考えたら笑ってできる会見じゃないですよね。

――いやー、凄いなあと思いました。どんな会見だろうと、闘いを見せる世界の会見である限り、今日の会見のようであるべきだと思うし、今日の会見では川尻達也の凄みが伝わってきましたね。

川尻 ありがとうございます。

――具体的には対堀口恭司というのは、いつ頃から自分の意識に入ってきたんですか?

川尻 う~ん、6月の頭ですね。

――6月!

川尻 会見でも言いましたけど、5月に皮膚病になって体調を崩して休んでいたんです。その後、復帰した時にもの凄く体調がよくて。

――休んだから(笑)。

川尻 ええ(笑)。体調が戻って、代謝も良くて、それまでと全然違う自分がいたんです。これだったらバンタム級に落ちるかなって、頭の片隅に100個のうち1個くらい思ったくらいで。でも『UFC』シンガポール大会でライト級の「彼」の試合を見て、正直自分の中で「もういいかな」って思ったんです。で、みんながワクワクするような、僕自身もワクワクするようなカードは何だろうって考えていたんですよ。

――ええ。

川尻 あ、だったら堀口恭司しかいないかなって。

――そこでその答えに行き着いたと。

川尻 正直、フェザー級で、格闘技マニアがワクワクするような期待の新人とやっても全然響かないと思って。だったら世間が振り向くようなカードとしては、もう堀口恭司しかいないだろうって。

――実際、堀口恭司の試合は『RIZIN』で2試合あったんですけど、それを観てどう思いましたか?

川尻 全然、次元が違うと思いました。

――次元が!?

川尻 スピード、バネ、打撃のセンス、格闘技のセンス……。正直、羨(うらや)ましい。僕にはないものを持っていて、羨ましいなって。


(高田本部長のtwitterより)


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