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【連載】平成版『喫茶店トーク!』〈第31回〉withターザン山本![死と快楽について](4)

 今回の平成版『喫茶店トーク!』は、元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏を迎え、「死と快楽」に関するインタビューを敢行! 注目の第4回はI編集長をはじめ、桜井康雄、竹内宏介、山田隆、菊池孝という大御所たちの名前が登場…! 果たして、古き良き時代の風景がここに!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕

(⬆︎「死と快楽」を語り出したターザン山本! 氏と『週プロ』編集長最後の号となった20年前の743号/96年7月23日号の表紙。ターザンカフェも絶好調!)

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
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(元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!)


▪︎八方美人殺法!

――前回はまだ見ぬ強豪をバンバン掲載していた『ゴング』の独壇場だった、という話でしたね。

山本 それはね、あらかじめアメリカンに特派員、あるいは契約社員をを雇って、このレスラーが日本に来ますよって掲載するわけですよ。だからあれはいい時代だったよな。

――今のように電光石火で全てが消費されていくのとは違いますよね。

山本 ファンに“溜め”や“待ち”があったもんなあ。

――“溜め”や“待ち”!

山本 それがもの凄く生きた時代だよね。

――“溜め”や“待ち”の時間的な距離の発展系が、アンドレ・ザ・ジャイアントが木こりだったとか、スタン・ハンセンがブルーノ・サンマルチノの首を折ったとか、そういうのもになったんですよね。

山本 あれはぜーんぶオール全てプロレス的な事件ものというかパフォーマンスというか、一つの事件をアングル(仕掛け)にしてしまうというね。まあ、常套手段だよね。

――特有の世界観ですよね。

山本 そういうこともあって、とにかく俺の中では桜井さんと竹内さんというのは、マスコミを超越した最高の住人という気がしたよね。そういう感じで見ていたわけよ。

――それだけの天上人に見えたわけですね。

山本 憧れの対象で、口を聞けるような対象であるわけがないわけよ。

――雲の上の人だったんですか。

山本 そのさらに上にいるようなさ。

――へえー、そんなに距離を感じていたわけですか。

山本 うん。

――桜井康雄さんは猪木派、竹内宏介さんは馬場派、とかじゃないんですか?

山本 いや、それは違う!

――違うんだ。

山本 あの頃は全日本と新日本に分かれていたじゃない。

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 ⬆︎Uとは? 長州とは? 元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!


――ええ。

山本 そうすると、日本テレビとテレビ朝日(NET)というふうに、テレビ局側に分かれるわけよ。

――そういう分かれ方か。

山本 桜井さんはテレビ朝日の『ワールドプロレスリング』、日本テレビの『全日本プロレス中継』は山田隆さん。その中で竹内さんは両方ともうまく付き合うわけよ。

――両方とも!

山本 八方美人殺法だよな(笑)。

――八方美人殺法!(笑)

山本 馬場さんとも猪木さんとも満遍なくくまなく付き合うと。そういう天才性を発揮していたわけですよ。 

――なるほど。

山本 さらに『週刊ファイト』は、その中で猪木派になるしかないみたいな。

――テレビ局派ではなく、あくまで猪木派だったんですね。

山本 そう!

以下、その内容の一部を紹介
▪︎「猪木新聞」
▪︎最高の武闘派
▪︎「底が丸見えの底なし沼」

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