【直撃】“アラフォー逆境ファイター”所英男〈前編〉「（堀口恭司に）勝つつもりで練習しています」

　来る７月３０日、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN』にて、堀口恭司戦を行なう所英男。同一戦は、バンタム級GPの１回戦として争われるが、この一戦に所は「悲壮な覚悟」で挑むことが報じられている。自ら、最後のトーナメント出場と宣言し、「みんな９９%は僕が負けると思っていると思う」と告白する所。果たして所の真意は何か？　アラフォーを迎えた“逆境ファイター”が激白！
（聞き手◉“Show”大谷泰顕）

（⬆︎去る５月２４日の会見では、堀口恭司のパネルを持って会見に挑んだ所！）

（⬆︎自身のTwitterでも「悲壮な覚悟」を明かす!?）

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▪︎「身の危険を感じる」理由

――堀口恭司戦が発表されてから１カ月、早速、今の気持ちから教えてほしいんですけど、公になった記事を見ると、どれも「所が悲壮な覚悟！」的な内容じゃないですか。

所　あ、ホントですか？（笑）　まあ、身の危険は凄く感じています。

――その身の危険ていうのは、五体満足ではリングを降りられないっていう？

所　いやあ、『FUJIYAMA FIGHT CLUB』を含め、皆さんに盛り上がってもらえてはいるんですけど、まったく勝負にならなかったらどうしようっていうこととか。

――あー、そういう危険ですか。

所　ドキドキしますね。

――所英男のような修羅場をくぐってきたファイターでもドキドキしますか。

所　そうッスねえ。やっぱり（堀口は）もの凄い選手ですからねえ。（試合を）やれることは凄く幸せで、ホントありがたいんですけれど、いろんな不安がありますよ（とニコリ）。

――それがよくわからないんですよ。だって、過去にも堀口恭司選手以上の強豪とたくさん試合をしてきているじゃないですか。

所　ああ……。

――それに比べたら堀口恭司なんて鼻くそだ、くらいじゃないんですか？（笑）

所　いやいや、全然。ホントに勝ちたいと思って挑んでいるんで。やっぱり知れば知るほど強いですよね。

――知れば知るほど強い。

所　ええ。さっき（『FUJIYAMA FIGHT CLUB』の）収録で、（堀口の練習する）アメリカでの映像を見て、「精神的なアドバイスじゃなく、勝つための技術的なアドバイスを１日に６時間受けている」って。ちょっと、違いますね。

――違うっていうと？

所　もう、とんでもない男がとんでもない環境で練習をしているんだなと。それは感じました。

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――確かに少しググると、所英男側にいるはずの勝村周一朗選手が「（所の）勝つ確率は１%もない」ってつぶやいていたり、それ以外にもそういう声が数多く上がっているし、実際に闘う本人が「１%の奇跡を観に来てください！」ってつぶやいていたり（苦笑）。

所　あ、はい（苦笑）。

――だけど、ホントそこまで開きがあると思っているんですか？

所　いやあ、あると思うんですよねえ。

――確かに「勢い」では向こうのほうがあるのかもしれないけど、９９対１みたいな開きがあると思えないんですよねえ。

所　技術、フィジカル……、全部に対して差はあると思うんです。だからそこをなんとか、今までの経験と今回の対策とで、ちょっとでも埋めたいし、勝ちたいですよねえ。

――何度も言いますけど、開きがあるとしても、なぜ９９対１みたいな言い方になるのか。それがわからなくて、さっきも言ったように、もの凄い修羅場をくぐってきたと思うんですよ。

所　あ、はい。

（⬆︎次回の『RIZIN』は、来る７月３０日、さいたまスーパーアリーナにて開催！）

以下、その内容の一部を紹介

▪︎「勝つつもりで練習しています」▪︎「こんなに怖かったっけ？」▪︎「北岡×矢地戦は凄いカード」