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【連載】平成版『喫茶店トーク!』〈第33回〉withターザン山本![死と快楽について](6)

 今回の平成版『喫茶店トーク!』は、元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏を迎え、「死と快楽」に関するインタビューを敢行! 注目の第6回はついに最終回! 今回もI編集長をはじめ、桜井康雄、竹内宏介、山田隆、菊池孝という大御所たちの名前が登場…! 果たして、古き良き時代の風景がここに!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕

(⬆︎「死と快楽」を語り出したターザン山本! 氏と『週プロ』編集長最後の号となった20年前の743号/96年7月23日号の表紙。ターザンカフェも絶好調!)

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
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(元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!)


▪︎昭和プロレス三本の矢


――前回まで、桜井康雄さんや竹内宏介さんたちが、いかにこのマット界に大きな影響を与えていたかを話してきました。

山本 『東スポ』の桜井さん、『ゴング』の竹内さんがいなくなってしまったことで、もうこの世界にはあれだけの世界観を持ったものが同時になくなってしまったんだよね。

――桜井さんは最近ですけど、『ゴング』の竹内さんはお亡くなりになってからしばらく経ちますよね。

山本 竹内さんが亡くなって『ゴング』がなくなった瞬間に、プロレスをファンタジーとして展開するものがなくなった。そして桜井さんが亡くなったことで、プロレスをニュースとして展開するものがなくなった。

――それらを展開していた方々がお亡くなりになると同時に、その世界観もなくなるんですか?

山本 (無視して)そのふたつがなくなったわけですよ。

――いや、山本さん。

山本 なに?

――I編集長も亡くなってしまっているから、「活字プロレス」もなくなっているってことですかね?

山本 そう! その三つがすでになくなっているんですよぉぉぉぉ!!

――あ、三つとも消えているんですか!

山本 『東スポ』『ゴング』『ファイト』という三本の矢がガチッと組んでマット界の幻想を作っていたんだけど、桜井さんが亡くなったことで、最後の矢がなくなってしまった。

――最後の矢まで!

山本 うん。

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〔関連項目〕
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 ⬆︎Uとは? 長州とは? 元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!

――その話を聞いて面白いのは、山本さんがかつて編集長を務めて一世を風靡させた、『週刊プロレス』だけは残っているという(笑)。

山本 そうそうそう。しかし、あの『週プロ』はターザンイズムとはまったく関係ない。

――確かにそれは全く関係ない。

山本 別のものでしょう、あれは。

――尾骶骨として存在しているわけですか、あれは?

山本 うん。

――そうなんだ(笑)。皮肉ですね。

山本 だから桜井さんも竹内さんも井上編集長も、プロレスというフォルムというか美の世界を完璧に全うしたというね、人生を。

――全うした!

山本 プロレスと心中したもんな、あれ。

――心中した!?

山本 (無視して)菊池さんはまた違うんですよ。

――あ、菊池さんは微妙に違う。

山本 俺は菊池さんにはベースボール時代にお世話になったけれども、菊池さんの場合はフリーだから自由なわけですよ。

――ええ。

山本 あの人はプロレスにおけるリベラリストとして距離感を持って付き合ってきたわけですよ。

以下、その内容の一部を紹介
▪︎リベラリストの生き甲斐▪︎「プロレス」の歴史とは?▪︎「極地」三昧への抵抗の仕方▪︎ぜーんぶオール全て謎▪︎最後の晩餐に何を食べるか


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