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【連載】平成版『喫茶店トーク!』〈第32回〉withターザン山本![死と快楽について](5)

 今回の平成版『喫茶店トーク!』は、元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏を迎え、「死と快楽」に関するインタビューを敢行! 注目の第5回もI編集長をはじめ、桜井康雄、竹内宏介、山田隆、菊池孝という大御所たちの名前が登場…! 果たして、古き良き時代の風景がここに!?(聞き手◉“Show”大谷泰顕

(⬆︎「死と快楽」を語り出したターザン山本! 氏と『週プロ』編集長最後の号となった20年前の743号/96年7月23日号の表紙。ターザンカフェも絶好調!)

〈前回までの内容はこちら⬇︎〉
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(元『週刊プロレス』編集長のターザン山本! 氏が古き良き時代を熱弁!)


▪︎「ケーフェイ」という隠語を広めた男


――前回は、山本さんが『週プロ』の編集長になった時に、桜井康雄さん、山田隆さん、竹内宏介さん、菊池孝さん。そういった大御所の方たちを奉(たてまつ)るカタチのスタンスで接していた、という話でしたね。

山本 そうすると、あの人たちからしたら、「嫌なヤツだなあ」と思ったと思うんだよ。

――だって、いわゆる「ケーフェイ」という隠語を公に広めてしまったのは山本さんでしょう(笑)。

山本 俺ですよお!(笑)

――あーあ。

山本 そういう隠語を公にしてしまうこと自体、やってはいけないことだからね。「ハイスパート」とかさ。

――まあ、そういう言葉が何を指すかはともかく、用語って非常に重要なことは間違いないですよね。イメージビジネスにおいては。

山本 そういう裏の言葉をなぜ出すんだと、いうのがレスラーの側の言い分でね。

――要は、飲食店で言ったら、厨房で使う言葉なんでしょうからね。

山本 しかし、俺からすると、もうそうやってそういう言葉を出さないと、時代の流れに追いついていけないよ、というのが俺の言い分だから。

――山本さんの。

山本 そう。だから俺は、そういう宿命を生きたわけですよお!

――宿命を。

山本 しかし、あの大御所の方たちからすると、「そんなことは死んでも口にしない」と。絶対にファンには教えないと。封印すると。しかも、もし聞かれてもトボけると。シラを切るみたいな。もの凄い美意識の中で生きていたわけですよ。

――確かに!

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〔関連項目〕
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山本 そういう昔ながらのプロレスマスコミで生きていくための仁義というか、昔ながらのプロレスマスコミジャーナリストの魂、スピリットを完璧に受け継いでいるんだよね。

――力道山時代にあった魂ですね。

山本 それをあの人たちは骨の髄まで染みついているんだよ。それを俺は尊敬しているわけですよぉぉぉぉ!!

――骨の髄まで!

山本 だから俺は、あの人たちと接触しなかったわけよ、あえて。 

――あえて!

山本 そういう力道山時代からの流れを、僕が『週プロ』の編集長になった頃から壊したわけでしょう。壊した結果、変わってしまったわけですよね。

――ああ、流れがね。

山本 うん。だから、あの人たちからすると、エラいものを見てしまったな、というね(笑)。

――あら。

山本 そういうのがあるんじゃないの? ターザン山本! が出てきたと同時に。

――なるほど。

山本 でもそれは、さっきも言ったように、時代の流れなんだよな。

以下、その内容の一部を紹介
▪︎「空白の一日」▪︎24時間プロレスを考える▪︎プロレス的色彩の元祖

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