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[詩] 雨

雨が降ってきた
君から
貸してもらった傘を
さそうとしたら
錆びついて
開かなかった

そう
知らぬ間に
長い年月が
経ってしまっていた

僕は濡れながら
来た道を
戻ろうとする
でももう
そこは知らない道だった

雨に濡れないためには
その道を進むしかなかった
雨宿りする
場所もなかった

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