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障がい者とその家族だからこそ温泉が必要

温泉に行きたいと言えば・・・

福岡に住んでると温泉に行きたいな~っと思えば
熊本に大分、佐賀に長崎~~~
沢山温泉があって高速飛ばせば当日思いついたって
ささ~~っと行って帰ってこれる!
福岡に住んでて良かった~
まぁ日本には沢山の温泉がある!
私も相方さんも独身の頃、若いころから温泉大好き!
相方さんなんて安くて泉質の良い温泉を1人で巡っていたようで
日帰り入浴出来る自分の行きつけの温泉施設・旅館を決めてた。
結婚当初、一人暮らししたこともなく仕事と家事と・・・
そして共通の趣味である野球観戦と・・・とクタクタになっている私を見て
仕事が終わって19時ごろから熊本の山鹿温泉にさ~っと
連れて行ってくれたことがある

疲れた時、ストレスがたまった時・・・・
そんな時こそ温泉に入って“あ~~~!癒される~”なんてしたいですよね

温泉でなくても街の中にはスーパー銭湯なんかもいくつかあって
お家のお風呂と違う広いお風呂に入る事でかなりリフレッシュできますよね


気軽に温泉に入れないんです

いつでも入りたいとき、行きたいときに温泉に入れたのに
脳卒中で重度障がいとなった今そんな当たり前だった事
楽しみだった事が出来なくなってしまった・・・
どこか温泉連れて行けないかな~なんて思いつく私も私?
きっとみなさん最初から諦めていると思うんですよね。
「どうせ温泉なんて入れるわけない」
私は諦めたくない!とどうにかして入れないか?って
色々と調べた・・・
とってもわかりやすかったのが
【車いすバリアフリー情報】
https://kuwa-chann.blogspot.com/p/day-information.html
このサイトに辿り着いた時はなんか感動した~
色々と検索して
温泉とドライブはセットにしたいから
行きたい地域、食べたいもの・・・いろんな視点から
温泉入れるところはないかな~って探して探して
バリアフリーセンターみたいなところがある所は
どんな感じで利用できるのか?なんてことを聞いたりして
電話をかけて・・・問い合わせて
言われることは
「あ~今やってないんですよね」
「シャワーキャリーで浴室までは入れるんですけどね~」と
そしてサイトに載っている所でも閉館になったりしてなくなったり

バリアフリー化が進んでるのに何故入れないの?

バリアフリー・・・バリアフリー・・・世の中バリアフリー進んでるから
利用出来るんじゃないの?なんて思われる事でしょう。
バリアフリーは障がいのある方の事を考えられて作られていると
健常者の方々は思われる事でしょう・・・
確かに高齢者・障がい者の壁になっているものに対して配慮され
考えられている・・・・
なので手すりがついてたり段差を少なく考えられていたり・・・
昔に比べるとお年寄りや障がいのある方にとっては
環境は改善されてきている・・・バリアフリー化は進んでるとは思う

ユニバーサルデザインって知ってます?

私は専門家ではないので深い所では伝えられないけども
重度障がい者の家族として伝えられるとするならば
ユニバーサルデザイン化によって改善されることが重要
ユニバーサルマナー検定を受けるまでは良くわからなかったけど
ユニバーサルデザインと言うのを見かけるようになってきてる
自分とは違う様々な人ためのデザイン
ダイバーシティとか近頃横文字が沢山出て来てついていけないけども・・・
多様性・・・・って事ですよね。
実際に障がい者と暮らすことによって
こうだったらいいな~っと思う事たくさんあります。
それをスッキリさせてくれるユニバーサルデザイン
わが家は相方さんが鉄道会社で働いていたくらい
乗り物大好きで電車にバスに良く乗りたがります・・・
特に福岡はバスで大抵の所へ行けて便利
自家用車(ウェルキャブ)で移動する事もあるけど
街へ出る時は特にバスや電車
障がい者となって4年・・・バスもどんどん改善されている事を感じる
実際に乗りやすいバスも増えた!
そう言った意味では良い時代に障がい者になったのかもしれません。

昔は障がい者というとジロジロ見られたり可哀想にと言う目で見られたり
差別と言うのも結構あったと記憶してます・・・
そして福岡市は【ユニバーサル都市福岡】を目指して
色々とユニバーサル化が進んでる。
天神ビックバンで天神を中心に新しい街づくりが行われていて
これから近い将来過ごしやすくなっていく事が期待されているし
ユニバーサルデザイン化と言う所では福岡は日本の中でも
先頭切って走って行ってもらいたい
と思います!

少し話がそれてしまいましたけど・・・
九州の温泉地でもバリアフリー化について
嬉野温泉や原鶴温泉など旅館のサイトを見てると
畳の浴室
があったりして
力を入れている地域もあっていいな~と思いつつ
実際に問い合わせてみると重度障がい者が利用するには
まだまだスムーズにはいかない様ですね・・・・

温泉に入りたい・・・でもその壁を感じる事

手助けがあって立ち上がりが出来る方は
バリアフリー化で温泉の入浴は可能
手すりが付いてたり、シャワーキャリーが置いてあったり
段差が殆どなかったり・・・・

そんな宿泊施設や温泉施設は良く見かけるようになって
とても良い事だな~っと思うし
亡くなった祖母が今の時代にいれば
もっといろんな温泉に連れて行ってあげたかったな~なんて思う。

でも重度障がい者となると簡単にはいかない・・・
まず誰か介助する人が必要だし
リフト浴か車いすごと入れる温泉か・・・
なかなかの大がかり・・・
わが家は私と同じ年の相方さんの妹がいて
一緒に介助出来るからクリアー出来てる
それでもきっと施設側としては安全面から
見守りに人が必要だったり色々問題があると思う・・・

重度障がい者が九州で日帰り入浴できる施設

 
・福岡の八女べんがら村(車いすごと入れる家族湯)
 ※現在リニューアル工事中、リニューアル後お風呂がどうなるか・・・                      (2020年11月)
 https://www.bengalamura.com/
・佐賀の嬉野のシーボルトの湯(リフト浴)
  ※先日電話問い合わせでメンテナンス中との事(2021年11月20日現在)
   https://www.city.ureshino.lg.jp/kanko/siebold.html
・熊本の泗水温泉(リフト浴)
 ※昨年リフト故障で取り換えされたようで故障しない限り当面は大丈夫
 https://www.toyomizunoyu.com/
・阿蘇の司ビラパークホテル(車いすごと入れる家族湯)
 ※宿泊者優先
    https://asovilla.jp/
・鹿児島当山温泉 木の花
 http://kono87.jp/
宿泊となるとまた入れるところが増えますが・・・

2年くらい前に日帰り入浴出来るところを調べた時は
北九州や柳川にもあったけど
閉館やリニューアルでなくなってしまった・・・・


実際に入った事のある施設の事はまた後程お伝えする事として・・・



障がい者になってわかる事

高血圧もあった生活習慣病が原因で脳出血を起こした
自己責任と言えばそうかもしれないけど
重度障害となると当たり前だったことが
なかなか叶えられない・・・温泉大好きだったのに・・・
障がい者になってはじめてわかることは色々あります。
病気にならない事が一番なんだけど
気をつけていたって病に襲われることはあるし
不慮の事故で障がい者になってしまう事だってある
誰でも可能性はある事。

うちは四肢麻痺で車いす生活だから
歩道の微妙な傾斜が介助者が車いす押すとき
思ったよりもかなりの負担がかかっていて
あとから腰痛をはじめ手首に腱鞘炎の様なみがでたり・・・

普通に歩いていると大したことない歩道のちょっとした段差
車いすが突っかかって落下させてしまったり・・・

商業施設などのエレベーターになかなか乗れなかったり
障がい者用の駐車スペースに健常者らしき方が停めていて
狭い所で乗り降りさせなければならず他の方に迷惑かけてしまったり
とにかく驚くほど色んな問題点に気が付かされる・・・

まぁそんな状態で温泉に連れて行きたい
入らせたいなんて思うのが無謀じゃないの?なんて思われるかもしれない

健康だったころは他人事だったけど
自分、或いは家族が突然障がい者となった時思うのは
なるべく元気な頃と変わらない事をさせてあげたい
出来る限り家族と共に、友達と共に楽しい事をして生きていきたい
だれだってそう思うと思う
そんな声をあげても良い世の中に少しずつ変わってきてると感じる


お風呂に入るという事・・・

自由に動かない身体、自由に言葉が出なくなってしまった
誰かに助けてもらわないと生活も出来ない
生活する中で思い通りにならない事が殆ど・・・
健康である私達が生活するなかでも
思い通りにならずにストレスになる事が多いのに
突然身体が動かなくなった人は
どれだけの心の負担ストレスがあることか・・・
そして同じ体制で座っていたり寝ていたり
身体の負担がどれほどあるのだろう・・・
わが家は四肢麻痺・・・
両手両足自由に動かない
筋緊張が出たり拘縮があったりするので
医療マッサージを受けたり
少しでも動けるように介護保険でのリハビリに加え
自費リハビリも頑張ってるけど
本人にとっては、きついし痛いし・・・・本当に辛いはず・・・
そんな時にホッとできて疲れを取る事が出来るのはやっぱりお風呂!
お風呂についてはおおむね週に3回デイサービスで
主に機械浴をさせてもらってる。

自宅に連れて帰ってきた頃はデイサービスの日しか
お風呂に入れなかった。
まだ若いので汗もかくし、やはり毎日入浴したいところ・・・

なので去年思い切って自宅の洗面・トイレ・浴室とリフォームした。
ヘルパーさんの介助で自宅での入浴が可能になった!
時々入浴剤を色々と本人に選ばせて気分転換も・・・
これで随分本人のストレス解消が出来るようにはなっているはず


障がい者本人の負担と介助者の負担

一緒に生活する介助者にとってもストレス発散の場は必要。
もちろんデイサービスやショートステイにあずかってもらって
その間、自分だけ気分転換に羽を伸ばす~なんて事も1つ。
けどついて回るのは“自分だけ楽しんでいいのかな?”みたいな感覚
福祉関連のお友達もいて「介助する人の心と体の健康がまず大事」

「全て犠牲にして我慢する事はそれを見ている
          介護される側も辛いかもしれないよ」
そう話してくれる。
その通りだと思うし行きたいところがあれば一人旅だってしたりもした。

わが家は結婚して3年弱で相方さん(旦那)障がい者に・・・
結婚するまでもそんなに付き合いが長かったわけでもない。
一緒にどこかに行きたい。楽しみたい・・・・
それは普通に誰もが思う事だと思う。
だからうちはどこにだって連れて行くし
叶えれる様にリサーチしたりかなりの労力は使ってると思う。

その中でも日帰りで楽しめる事と言えば温泉は外せない
そして家のお風呂とは違う解放感!
温泉に入る事で介助者である私達家族も癒される。
いうなら・・・・
日頃自由にならないストレス・・・
仕事するにも出かけるにも
何をするにも、まずは障がい者である家族の事を考えないといけない
日常生活は自分の事中心ではない・・・
子供を持つ親もそうだと思う・・・
大きな子供が・・・?
重度障がいとなると感覚として大きな赤ちゃんが居るようなもの・・・
せめて温泉に・・・デイサービスにあずければ時間制限もあるし
やはりなかなか気軽にはいけない。
一緒に連れて行って入る事が出来ると言うのは
変な罪悪感みたいな事からの解放
そして一緒に楽しく同じ時間を過ごせると言う嬉しさ
これがとても大きい。
おそらく健康な人以上にかかるストレス・・・
もっと気軽に温泉に入る事が出来たらどんなにいいだろう・・・


熊本県菊池市のとよみずの湯

2021年最後の祝日11月23日~
そんなこんなで今年最後の祝日は家族で出かけたい!
紅葉が綺麗だろうな~ついでにやっぱり温泉入りたいよな~
そんな事を思いながら・・・
まずは障がい者である相方さんに希望を聞いた
「嬉野いきたい~」
嬉野温泉・・・前にシーボルトの湯に行ったことがある・・・
まぁ入れるところは先にあげたように
数カ所しかないから、とよみずの湯・シーボルトの湯・べんがら村
この3カ所を巡っている感じなんだけども・・・
前回行ったのがとよみずの湯だったので嬉野に行きたくなったんだろうな~
っという事で御船山だたり太良町の牡蠣や蟹だったり・・・
ドライブコースを色々と考えてた・・・
何となく嫌な予感がしてシーボルトの湯に電話をかけてみたら・・・
「ずっとリフトの点検してなくて・・・いまメンテナンス中なんですよ~」
ならば・・・・
コース的にドライブして八女のべんがら村に寄って帰るかな・・・と
べんがら村のサイトを検索したら「全館リニューアル工事中」
なんとまぁ・・・
とよみずの湯は昨年リフト故障から復活。
一度行った事あったし大丈夫だろう。と言う事で
でも、念のために電話で問い合わせをして大丈夫だったので即予約
ドライブコースは佐賀方面から熊本へ変更!
急遽熊本出身のお友達に食事する所の情報を聞いて
お昼ご飯、買い物、温泉~
夕飯は地元のお気に入りのお店へとゆっくりコースで。
行き当たりばったりの旅が好きだったけど・・・
計画が必須というのは仕方ない。入れる温泉があるだけでも有難い事!

身障者用駐車場が端の方に1台設置してありスムーズに駐車

障がい者入浴可能 福祉の湯リフト浴

3度目の利用のとよみずの湯 家族風呂福祉の湯
福祉の湯は2部屋 1つはバリアフリーで露天風呂付き
私達が利用したのは露天風呂なしリフト利用可能
リフト使用の場合1部屋1900円(4名まで)1人増えると+380円
60分なので介助した後に私と義妹が入浴すると時間が足りないので
15分(550円)延長で利用。
1時間半あるとゆっくり出来るんだけど15分延長でもなんとか大丈夫!


お風呂は大きくて温泉だ~!と言った感じ。
露天風呂なんか入りたいけど・・・今のところ入れるところはない・・・


脱衣所にベンチが設置されている。
この広さだと着替えさせるのに少し大変なんですよね。
ベンチが少し動いてくれたら良いのだけど・・・
けど何とか大丈夫!


足をしっかりのばして入れるのはやっぱりいいよね!


リフトは上から吊るタイプ・・・
入浴用の椅子が分離して椅子に座ったまま入浴~
この入浴して気持ちよさそうにしている顔をみると
もっと色んな温泉に入れてあげたいな~と毎回思うんですよね。


胸毛があれですけど・・・・w
ほんと温泉に入ると上機嫌!
お家のお風呂でも凄く気持ちよさそうだけど
やっぱり温泉の力は凄いと感じる!満足感が違う!

相方さんの入浴が終わって私と妹がゆっくりと湯船に浸かる感じ・・・
家族みんなが満足!

その他の障がい者利用可能の温泉

嬉野温泉 シーボルトの湯(リフト浴)

現在(2021年11月20日)メンテナンスと言う事でしたが・・・
入浴できる家族湯はこんな感じ・・・
ちょっと狭いから入れるのに大変だったけど
やっぱりお湯は嬉野温泉独特のとろ~りな感じで気持ち良かった!
こちらは90分利用出来たかな・・・
古くてある意味雰囲気ある???w
現状贅沢は言えない・・・・

本当に幸せそうな顔するよね・・・



八女 べんがら村(シャワーキャリーごとお風呂に入るタイプ)

現在全館リニューアル工事と言う事で・・・
これはなくなっちゃうのかな???
良いほうに変わってくれることを祈るばかり・・・

このスロープ型は楽に入れる事ができる
一度、私の母(70歳超え)と2人で介助して入れた事あるけど
問題なかった・・・


肩まで浸かるのは難しいけど・・・
けど一緒に入れるよね。


べんがら村の脱衣場ベンチはとても着替えさせやすかった
介助する事を考えると少しゆったりスペースとってあるのが有難い


やわらぎの郷 やどや
こちらは一番初めに利用した温泉
どこかに宿泊しないと温泉には入れないと思っていた頃。
予約をした時もとても丁寧で感じが良かった・・・
また機会があれば利用したいとは思うけど
なかなか泊りでは大変だなぁ・・・(金銭的にも)

やどやさんの中にも家族湯があってリフトで入浴できる
リフトで入浴できる方の浴槽は一般家庭用の浴槽みたいな感じ?
元気な人が入れる部分と別れてる・・・
安全面からかな???一緒だと良いのにな~っと。
宿泊して家族湯が2回予約できるから障がい者の人は2回入れる!


障がい者になって初めての温泉
だから・・・まだ不安そうな顔してるのかな???と今になって思う事


お風呂に入れてあげる時はTシャツと短パンwwww
出かけてる時に車いす押してて
施設の方ですか?と聞かれたことある(笑)


宿泊して良かった事・・・
バリアフリールームに宿泊して
一段高い畳の部屋にゴロンとさせてあげれたこと・・・
温泉浸かって・・・
畳の部屋にゴロンして・・・・
心身ともに最高の瞬間は健常者も障がい者もみんな一緒


おかあさんと戯れる50歳のおじさん・・・

こんな感じで温泉に入るという事
そして実際に入浴した時の様子を書いてみました
ユニバーサルデザインを導入したり
こうやって障がいのある人も気軽に利用出来て入浴できるところが
これから増えてくれるといいな~と願うばかり。
載せている以外でも
もっと安全に気軽に入浴できるような設備もあるようだし・・・・
ただ、費用の問題なんかもあって
実際にどんどん増やすという事は難しい事だし
施設や宿ではなかなか思い切れない所ではあると思う・・・
けどけど、障がい者と一緒に出掛ける時・・・
なかなか2人きりは難しいし
あちこち身軽にウロウロも出来ないし・・・・
行った施設でゆっくりと過ごしたい充実した時間を送りたいと思うので
そんなところが出来ればきっと年に何回も行きたくなるだろうし・・・
障がい者本人や家族にとってストレス多い毎日のなかで
麻痺や心の治療・保養なども含めて・・・・
温泉というのは本来の力を大きく発揮する場所じゃないのかな~
どうか増えていって!という願いを込めて
真面目に書いてみました~

これから少しずつ障がい者の家族目線で
色んな事を書いていけたらいいなと思います


2021年11月23日
泗水温泉ドライブのまとめムービー
https://note.com/nekimarisuke/n/neeb7571da0e9

サポート頂けたらとても助かります・・・・ 私たちの介護生活が誰かの役に立てるように 誰かの勇気や元気になれるように 頑張っていきたいと思います!