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【映画レビュー】今年は美味い!いや、上手い!『映画 デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』の感想

ファーストデーだったせいか、満席に近いスクリーンで観てきましたよ。

『映画 デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』のざっくりとした感想

『映画 デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!』を観てきました。

映画 デリシャスパーティ・プリキュア 夢みる・お子さまランチ!
制作年:2022年 / 制作国:日本
東映アニメーション制作
監督:座古明史

https://eiga.com/movie/96581/

年一に戻ってきたプリキュア映画シリーズ第31弾にして、現行シリーズの『デリシャスパーティ・プリキュア』初の劇場版。遊び放題、食べ放題のお子さまランチのテーマパーク「ドリーミア」を舞台にプリキュアたちが活躍する物語です。
監督は『映画おしりたんていスフーレ島のひみつ』『映画Go!プリンセスプリキュアGo!Go!!豪華3本立て!!!』『パンプキン王国のたからもの』の座古明史監督。来場者のキッズには昨年に続き、ライトではなく指輪をプレゼントがありました。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……

快作。

“お子様ランチ”というタイトルに、未就学児向け感を強く感じたのですが、実はそれがミスリードだったのではないかというぐらい手堅い物語になっていました。

ざっくりではなくもっと詳しい感想を書いていきます。


デパプリって今までと違ってマスコットキャラが主役なの!?

例によって私はTVアニメシリーズをまったくおさえてなかった上に、今年は春のプリキュア映画がなかったので、今回の映画が初のデパプリ体験となりました。だからこそビックリ!

今回の映画、なんと主役はマスコットキャラクターのコメコメ

(C)2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

もちろん主人公のゆいちゃんも、しっかりプリキュアのセンターらしいしっかりとした活躍しているんですが、あくまでもコメコメにとっての憧れの存在として登場しているのがポイント。

これまでもたくさんのプリキュア映画がありましたが、マスコット視点でプリキュアに憧れる側のドラマって意外となかったアプローチで新鮮でした。

それに加えて、今回のヴィランであるケットシーも、ゆいちゃんと因縁があって、同じくゆいちゃんの影響を強く受けている二人ということで、対比の役割を担っているのもポイント。

(C)2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

30本も作ってきている中で、「その手があったか」と思わせる見せ方に出会えてちょっと嬉しかったです。

TVシリーズも今作みたいにコメコメ視点が強い作品なのか気になってきたので、また観てみようと思います。

マスコットキャラクター視点の物語が新鮮だし、見せ方が上手い


“お子様ランチ”の見事な活かし方

見せ方の上手さで言うと“お子様ランチ”というテーマが、また見事に今作のヴィランの思想にハマっています。

(C)2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

子どもを異常なまでに神格化しているケットシーにとって、子どもしか食べることができないという「お子様ランチ」というモチーフが見事に合致しています。

大人になった今この映画を観て、自分の中から消えてしまっていた「お子様ランチに対する好奇心」みたいなものを思い出して、子どもから大人になる過程で自分も“汚れて”しまったのかも、と思い返してしまいました。

映画を観に来るキッズたちが興味が湧きそうな題材として安易に「お子様ランチ」にしたんじゃないか、と思ってスミマセンでした。ちゃんと考えられてますわ、これ。

お子様ランチと言う題材にもしっかりメッセージを持たせている。


応援非推奨だから!?今年はダンスなし!

ちなみに今作には同時上映短編として『わたしだけのお子さまランチ』が併映されます。こちらは直近4シリーズのプリキュアたちが集結する回となっています。

(C)2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会

近くのキッズが、話の展開から先読みしてお母さんに「●●プリキュアが出てくるね」と話しかけてるのが印象的でしたし、セルルック3DCGの精巧さに相変わらず舌を巻きます。

ただ、コレだけ勢揃いしてるのに今年はダンスをしてくれないのか!とビックリ。プリキュア映画名物だと思っていただけに、残念には思いました。

ただ、これもキッズたちが立って踊ったりしないようにするための、感染予防対策かもしれないですね。

今年も応援上映にならないようになのか、来場者特典にミラクルライトはなかったけど、代わりのドリーミアリングなる指輪には発光システムが付いているので、キッズたちがちゃんと空気を読んでいい感じのタイミングで来場者特典を光らせていたのは良かったです。応援の灯は消えていない……!

時代に合わせての非応援上映型は寂しいけど、しょうがない。


まとめ

●マスコットキャラクター視点のドラマになっているのが新鮮!
●「お子様ランチ」という題材が、子どもと大人のテーマに見事に合致!
●非応援上映型なのは寂しいけど、やむなし。

と言うわけでここ最近のプリキュア映画では、頭一つ抜き出ているような印象もある、かなりの優良作でした。客足も戻ってきたようですし、プリキュア映画に応援上映形式がいつか戻ってくるといいですね。

ちなみにアニギャラREWさんでは、プリキュア映画の変化について今作の記事を書いてますのでこっちもよろしくお願いします。

映画を観た後、ついおにぎりが食べたくなって、帰りにおにぎりを買ってしまいました。おにぎりを美味しそうに食べているところも、この映画の良いところだよ。


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前作のレビュー(↓)


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