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【映画レビュー】そんなにファンじゃなかったけどめっちゃ熱く燃えたぜ!『THE FIRST SLAM DUNK』の感想
年末鑑賞作品のレビューをどんどん消化していってますよ。
『THE FIRST SLAM DUNK』のざっくりとした感想
『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1676477065223-vVHizmQMke.jpg)
THE FIRST SLAM DUNK
制作年:2022年 / 制作国:日本
東映アニメーション制作 / 124分
監督:井上雅彦
90年代に一時代を築いた週刊少年ジャンプの人気バスケットボール漫画「SLAM DUNK」が原作者である井上雄彦先生が監督という立場をもって、再アニメーション映画化。
レギュラーメンバーの声優さんの交代や、あらすじが公開までわからなかったりといろんな意味で期待の声や批判の声が上がっていましたが、蓋を開けてみれば100億円を超える大ヒット作となりました。
私はそんなに原作ファンでもなければ、世代でもないし、夏休みの再放送で90年代版のTVアニメ版を楽しんだぐらいの感じ。そんな私が本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……
傑作!
予告編で感じた違和感を払拭するぐらい映像に「すごい」を感じる濃密な2時間ちょい。かつてのTVアニメシリーズとは全く違うものながら、別の正解を見せつけられたような気分でした。
ネタバレを含む、もっと踏み込んだ感想を書いていきます。
『THE FIRST SLAM DUNK』のもっと踏み込んだ感想
■よくぞ内緒にしたよ!最高のオープニング体験!
『THE FIRST SLAM DUNK』は、事前の情報でまったくあらすじを明かしていなかったので私は、絶対に劇場オリジナルエピソードを持ってくると思っていたのです。だって、山王戦をやるなら絶対に事前に広報した方が、絶対お客さんが入るもん。絶対、オリジナルだ!
……なーんて思ってたら
冒頭の登場選手が並んで現れる冒頭から、
湘北メンバーの登場…..そして山王のメンバーの登場!
もう、この瞬間私は心の中で
「ええええええええええ!!!???」
「山王戦やるやんけえええええええええええ!!!」
と大絶叫ですよ。
ここでもうすでに私は100点。
この情報社会の現代で、そこを公開までよくぞ隠してくれました。
とびっきりのサプライズを映画館で体験できたのは何よりの価値でした。
山王戦という大ネタを公開前に隠していたところがすごい!
■3Dの動きも凄まじい!漫画が動いている!
ただ原作の大ネタを持ってきただけじゃないのが『THE FIRST SLAM DUNK』。こちらも予告時点で不安に思っていた3Dアニメーションの仕上がりも、いざ映画館で見たら違和感なし!
……と言うかむしろ予告編ではそのアクションシーンも“隠していた”と思うほど、本編では激しく動きます。
東映アニメーションさんといえば、『プリキュア』シリーズや直近の『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』などでセルルックアニメーションの技術はかなり秀でたものを持っているとは思っていましたが、それともまた違ったセルルックアニメーションへの落とし込みとなっていました。
井上雅彦さんの絵をいかにして3DCGで再現するのか。
異様なぐらい書き込みなどを加えたようで、もはやこの映画のために生み出した独自技術のようになっていました。
ちなみに特設サイト「COURT SIDE」では様々な領域についての製作陣のインタビューが充実しているので、本作の映像制作にもどれだけの熱量が加わっているのかが伺えます。
今回、『THE FIRST SLAM DUNK』を観た後に、改めて原作を読んでみてびっくりしたのが、あれだけ読んでいる時に躍動感を感じた原作が、急に止まって見えるようになっていたのが、なかなかの衝撃な体験。
映画を観たことで、山王戦に動きがあるものに脳内でアップデートされていたわけですね。『THE FIRST SLAM DUNK』おそるべしです。
観たことのない洗練されたセルルック3Dアニメーションぶりに驚愕。
■今回アレンジに言いたいこともゼロではなかったり
一方で悪い意味で気になるところがなかったといえば、ゼロじゃないのですよね。
特に気になるのは、今回主人公“的”な立ち位置になっていたリョーちん。
![](https://assets.st-note.com/img/1676482088041-iww3QYLBFI.jpg?width=1200)
逐一、回想を挟んで、試合の勢いが失われるのも気になったのですが、それよりも散々リョーちんにスポットが当たるように御膳立てされつつも、それでもやっぱり、本来の主人公であった花道に食われてしまって、主役なのに主役じゃないようなチグハグした気持ちになりました。
そんな中途半端な気持ちにさせられたからこそ、だったら変にアレンジせずに花道を主役にして、私の大好きな「大好きです」をちゃんとやって欲しかったなぁ、なんて思いも芽生えてきてしまいます。
リョーちんが主役になりきれてないというか、全然花道が主役を喰ってる。
まとめ
●事前情報を出さなすぎたことが功を奏してる。
●しっかりアニメーションとしての見応えが抜群!
●花道が結局主役に見えてしまった。
というわけで、完全に手放しで大褒めする感じではなかったとはいえ、正直それも重箱の隅をつつくようなもの。
劇場に行って、そこで初めて驚かされて、大勢の観客とともに息をのむあの体験ができただけでも、最上の体験でした。
この映画を作ってくれてありがとうございました。
最高でした。
ちなみに声優陣も違和感なし。
ただ、それほど以前のシリーズに思い入れが強いわけじゃないつもりだったけど、花道だけは、草尾さんの声だったらこんな感じなんだろうなぁ、と脳内再生してしまう瞬間がボチボチあったり。
それぐらい私の中で草尾さんの声の印象が、頭に残っちゃってるんだと思う。
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