総集編ならぬ編集版とは?『劇場編集版かくしごと ーひめごとはなんですかー』の感想
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総集編ならぬ編集版とは?『劇場編集版かくしごと ーひめごとはなんですかー』の感想

TVアニメシリーズを追っていないながら、珍しく映画を観た後にTVアニメシリーズを追ってみましたよ。

『劇場編集版かくしごと ーひめごとはなんですかー』のざっくりとした感想

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劇場編集版かくしごと ーひめごとはなんですかー
制作年:2021年 / 制作国:日本
監督:村野佑太

『さよなら絶望先生』などでも有名な久米田康治先生によるコミック『かくしごと』を原作に2020年にTVアニメ化。今回の劇場版では、そのTV版に新規カットを追加し、TVアニメ版とは異なるラストが描かれるということになっている作品です。

ちなみに久米田先生の作品のスクリーンデビューは実は今作ではない......という話を別の記事で書いているので気になる方はこちらの記事もどうぞ。

私は『かくしごと』という作品の原作もTVアニメも観ていない状態で、この映画で初めての『かくしごと』体験をしてきました。

観てきた感想をざっくり一言でいうと

優良作!

といった感じで、良かったです。

久米田先生の作品は好きで、『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』などの漫画は毎週読んでいたのですが、それらもアニメシリーズを追っていなかったので、久米田作品のアニメ体験は今作が初。久米田先生の画がそのまま動くような体験が今更ながら新鮮で驚きました。

そして、それらの久米田先生の作品が持っていた風刺やブラックユーモアもほどほどに、ちゃんと“良い話”になっていることにさらにビックリ。親子愛の話、漫画を描くという話、亡き妻への想いの話......それらがしっかり真摯に粋な演出とともに描かれていて、なんて美しい物語なんだと驚かされました。

『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』の印象で止まっているので、なおさらそれを強く感じました。

TVアニメシリーズを追ってみて知る“劇場編集版”の意味

そして、今回私にしては珍しく鑑賞後すぐにTVアニメシリーズを全部追ってみました。

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違った結末ってどんな何だろうとか、映画本編では端折られていたシーンが気になって、珍しく一気に観れましたよ。

結果的に総集編ではなく“劇場編集版”と名乗っているのも納得しました

今回の劇場版は、毎話展開していく高校生になった姫ちゃんの物語と、TVアニメの1話・6話・10話・12話をほぼほぼ丸ごとピックアップした内容になっており、映画サイズで見せるならこうだろう、という作りになった長編作品でした。

TVアニメとは別の結末ということでしたが、ほぼほぼ本筋は一緒で、若干の追加シーンのおかげで味わいが増すような仕組みになっている程度で、私観たいな初見の人は映画を楽しめるけど、TVアニメシリーズを観ている人には2周目感が強い内容ではないか、とも思いました。

普段は映画サイズが好きなので、TVアニメよりも劇場版の方がお気に入りになることが多い私ですが、今作は劇場版サイズにするべく話のバランスは良いとはいえ、ダイジェストで省略エピソードを見せるシーンはノイズにも感じたし、私の好きな『かってに改蔵』や『さよなら絶望先生』のエッセンスはTVアニメ版の方が強かったので、結果的には劇場公開された作品よりはTVアニメシリーズの方が好きだったという珍しい感触の映画でした。

アニメを先に観て、映画を後に観た人はどう感じたのかは結構気になるので、もしそういう人がいたら、コメントとかくれたら嬉しいです。

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