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ホラー×ストップモーションアニメーション!サミュエル・オルティ・マルティ監督の作品一覧

シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭に出品された『Posesso』を観て以来すっかりハマってしまった、SAM監督ことサミュエル・オルティ・マルティ監督。

まだ日本でもあまり注目されていないので、私が推さねば誰が推す精神で、同監督の短編や長編を一覧で紹介します。

かつてはアードマンスタジオなどでも仕事をしていたSAM監督の作品は、一言で言ってしまえば闇のアードマン。グロ有り、エロ有りな、大人なストップモーションアニメーションの世界を見せてくれます。

Love(1999)

SAM監督の珍しい手描きアニメーション作品。すでにこの頃から悪趣味コメディの片鱗が垣間見れます。

ENCARNA(2003)

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闘牛士の夫や母親、隣人など周囲の人間に対するストレスを溜めた女性が、ついに爆発して、無茶苦茶に殺しまくるというブラックユーモア全開の短編。SAM監督の地獄のストップモーションアニメーションはここから始まった。

HERMETICO(2004)

SAM監督の作品の中でも、ちょっと異質な雰囲気の作品。閉鎖的な空間で、ある男が不思議な体験を繰り返す物語。派手に殺すだけの監督じゃないことが分かる一本かと思います。

EL ATAQUE DE LOS KRITERS ASESINOS.(2007)

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部屋の掃除をするかドラマを見るかの選択でドラマを選択してしまったがために、埃がクリッター化して、次々と人間に襲いかかる短編。勢いがすごいし、どんどん人が死ぬしで、SAM監督の傾向が特に分かる一本。オススメです。

THE WEREPIG(2008)

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素行の悪い若者が泊めてもらった田舎夫婦の家で豚に変えられて襲われる、という悪趣味短編ホラー。ロクでもない若者が痛い目を見る感じとか、どこかコミカルな感じとか完全にホラー映画のそれ。スタイルが確立してきました。

Vicenta(2010)

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夫をフランケンシュタインの要領で蘇生させようとしたものの、不倫女も入り乱れての乱闘になる、エログロ有りの子供は見ちゃだめなフランケンシュタインの怪物話。サミュエル監督が人間にも動物にも容赦ないのが分かる一本。さりげなくハッピーエンド感があるのも笑えます。

Pos eso(2014)

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サム監督初の長編アニメーション映画。クレイアニメでバイオレンスホラーをやるという、どうかしている企画で目玉とか心臓とかが飛び出た時に「ピローン」みたいな軽い効果音が流れちゃうとことかホント不健全で好き。
ベースは『エクソシスト』ですが、随所にそのほかの名作映画のパロディも多数。『ヘルレイザー』『サイコ』『グレムリン』『シャイニング』『エイリアン』......などなど集大成感もある映画でした。

Imaginario(2019)

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実写と組み合わせたゲロ映画。コミカルだけれども汚い。
実はウェイター役を演じているのはSAM監督自身。これ豆な。

ROUTINE: THE PROHIBITION(2020)

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待望のSAM監督最新作は、異質なクリーチャーたちが登場する短編。まだ観れていないのですが、これまでのホラーテイストとはまた違った雰囲気の新境地と言えそうな作品だけに楽しみ。映画賞などにも選出され始めているので、近い将来日本の映画祭などでも見られるようになるのではないでしょうか。

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