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放っておくとこわい悪性リンパ腫の症状
健康診断で異常あり
30歳になるし、試しに人間ドックでも受けてみたところ、お腹に異常が見つかりました。その後、半年ぐらいいろいろな検査を続け、悪性リンパ腫の中の濾胞性リンパ腫で、ステージ3という診断を受けました。ステージ3と言っても、悪性リンパ腫は血液の癌なので、他の癌のステージとは基準が異なるようです。この時まで、自覚症状は一切なく、身体の表面上にも腫れは一つもありませんでした。そのため、治療はせずに、経過観察をすることになりました。
しこり誕生
悪性リンパ腫と診断を受けてから1年後くらいでしょうか、身体のいろいろな部位にしこりができ始めました。一番初めは、首のリンパ節が腫れました。ビー玉くらいの大きさで砂肝のような硬さです。押しても痛みはないのですが、時折しこりができる際に激痛を伴うこともありました。原因不明の後頭部の痛みが1日から2日くらい続いたと思ったら、後頭部がボコッと飛び出していました。顔の顎関節へのしこりのでき始めも、口の開閉がしにくいほど痛みました。しかし、今思えば、これくらいの痛みは可愛いものでした。
真夜中の激痛
悪性リンパ腫と診断を受けてから4年後の2022年9月から、その異変は始まりました。いつものように、夕食を食べ終わってリビングでくつろいでいると、左下唇が軽くピリピリするような感じがしました。はじめは、口内炎でもできるのかなと、あまり気にしていませんでした。しかし、それから数日後、夜中に左下の顎がものすごい痛みに襲われました。まるで、顔をナイフで刺されながらぐりぐりされ、さらに皮膚は熱々のアイロンを押し付けられているような感じです。この痛みは、何日もずっと続きました。そして、なぜかは分かりませんが決まって就寝してから2時間後に痛みが起こり始め、30分くらいするとおさまりました。
地獄の病院巡り
さすがに、これはおかしいと、悪性リンパ腫の主治医に事情を話しました。しかし、そんな症状は悪性リンパ腫とは関係ない、と全く相手にしてもらえませんでした。仕方なく、歯医者に行くと、歯には問題がないから、「三叉神経痛」に違いないと言われました。そこで、今度は脳神経外科に行きました。そこのドクターも三叉神経痛だろうということで、「カルバマゼピン」という薬をもらいました。しばらくは、その薬で症状が治まっていましたが、1か月後にまた夜中の激痛が始まったので、三叉神経痛の手術の名医を紹介してもらいました。
その医者からは、あなたの症状は三叉神経痛ではないから、手術はできないと言われました。そして、痛みをとるために、ペインクリニックを紹介されました。しかし、ペインクリニックでもどうにもできないと言われてしまいました。どこの病院でも、悪性リンパ腫からくるものではないかと言われて相手にしてもらえませんでした。そのため、このころの私は精神的にも追い詰められていきました。
悪性リンパ腫の主治医には、相手にしてもらえず、他の医者には悪性リンパ腫だろうと言われ、この痛みの原因は何なのかが何か月もずっと分からないというのがかなりきつかったです。さらに、毎日痛みも続き、眠れず、仕事は朦朧としながら行い、早退していろいろな病院を探し続けるという大変苦しい日々でした。
ついにその日が
そんな、痛みの原因が分からず、数々の病院をたらい回しにされている中、新年を迎えました。正月で、刺身を食べているときに、だんだん顎が痛くなってきました。いろいろ食べ過ぎたからかなあ、と思っていましたが、数日後、食べ物をかむだけで顎に痛みが走るようになりました。そして、ついにその日がやってきました。いつものように夜中に痛みが始まって、おさまるのを待っていましたが、その日は何時間たっても痛みが引きません。温めてみたり冷やしてみたり、電気を流してみたり、湿布を貼ってみたり、考えられることはすべて行いました。しかし、朝になっても顎の痛みは治まることはありませんでした。それだけではなく、私の唇や顎は、感覚も失われてしまったのです。触ってもつねっても、分かりません。歯医者で麻酔を打たれた感じです。しかし違うのは、骨の奥は痛いということです。
改めて主治医に
さすがに、24時間激痛と痺れが起こっているのはおかしいということで、改めて悪性リンパ腫の主治医を訪ねました。どうにか、何度も説得し、ようやく顎のMRIを撮ってくれることになりました。さらに、PET-CTも撮影した結果、癌が体中の骨にまで転移していることが分かりました。痛みが始まってから、半年後にようやく悪性リンパ腫の症状であることが分かり、すぐに治療が必要と診断されました。
まとめ
悪性リンパ腫の症状は一般的に以下の症状があるようです。
・腫れやしこり
・発熱やだるさ
・皮膚の発疹やかゆみ
・咳や息切れ
・吐き気や下痢など
しかし、私の場合は、顎のしびれ、激痛、肋骨や背骨の痛みなど、いろいろな症状が現れました。そのため、主治医に取り合ってもらえずに長い間肉体的に精神的に大変苦しみました。
ぜひ、医者は、「○○ではない」とか「○○だろう」と思いこまずに、患者の訴えをしっかりと聞いてほしいと思います。
また、患者としては、医者はなんでも知っていると思ってしまいがちですが、今回の経験を通して、医者は自身の科以外のことは、分かっていないことも多いということを知りました。診察の時間は短いですが、自分の症状をしっかりと話、自分が納得するまで説明を聞くということも必要だと感じました。
長々と、書いてしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。明日から、治療が始まりますので、これらの症状が治るのかどうかをまた記事にしたいと思います。
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