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【60融合GS】プラン/ギミックまとめ

割引あり

どうも、ねいつ(@Neiz_ygo)と申します。
先日行われたつりおCSにて【60融合GS】を使用し優勝しました!!

10月制限からこっち、各種大会で49勝18敗/勝率73%となっており、先手でも後手でも高い勝率をマークできています。
前回の解説記事では各採用カードの説明、および対面ごとに意識している点に関して記述しました。
ただし、このデッキは複数のプラン、コンボをつなぐ形で制圧や捲りを行うものであり、プラン/ギミック単位での説明をしたいと思っていました。
今回、【60融合GS】で使用しているプランや動き方、目指す盤面についてメモしていきたいと思います。


はじめに

デッキ自体の簡単な紹介をさせていただきます。

ピカピカ

先攻は突破困難な盤面(《ナイトメア》ロック/《影依の偽典》+《ミラジェイド》等)を敷くことで相手を詰ませることを目指します。
後攻は手数(《失烙印》《ガーキマ》《影依融合》《烙印融合》《隣の芝刈り》)でゴリ押すことで相手の妨害をすべて踏み越えてキルor蓋を目指します。
↓の動画後半での解説も良ければご覧ください!

当記事の内容も含め不明点等あれば当記事のコメント欄、XのDM質問箱等にお気軽に発出いただければと思います。

メインプラン

メインデッキで採用しているプランについて解説します。

《影依の偽典》プラン(先攻)

一番基本の動きです。
《カルテシア》+光/闇から《グランギニョル》を融合召喚して、
《グランギニョル》の効果で《アプカローネ》を落とせば《影依の偽典》をサーチすることができます。


これにより
①《影依の偽典》
・《ミドラーシュ》によるSSロック
・《ネフィリム》→《ドラゴン》によるバック除去
②《グランギニョル》
・《クエム》→《アルバス》落としによるEX使用の牽制
・《ルルワリリス》によるEX使用の牽制
・《クエリティス》による攻撃牽制
を行うことができます。
このうち最もよく使う組み合わせは
①《ミドラーシュ》+②《クエリティス》です。
《クエリティス》による打点0化は《ミドラーシュ》を巻き込みますが、
日本の裁定では攻撃力0同士の戦闘はお互いが戦闘破壊されないため、
《ミドラーシュ》も相手モンスターも生き残ります。

理想はメインフェイズの相手の特殊召喚効果にチェーンして《影依の偽典》を開くことです。
その後の《グランギニョル》の効果の使用先は、
・相手盤面が打点で《ミドラーシュ》を処理してきそうな場合は《クエリティス》
・見えてる情報で《ミドラーシュ》を超えられなさそうであれば《クエム》
を心がけるとよさそうです。
《クエム》は《禁じられた一滴》で処理しなければならない頭数を増やしながらリソース確保に動くことができます。

《ナイトメア》ロックプラン(先攻)

《天底の使徒》1枚から《ナイトメア》ロックを決めるルートがある、
と聞いて採用したプランです。(スカルプ(@sculpture333)さんが試していました)
1枚から《ナイトメア》ロックを決めるカードは
①《アルベル》(コスト+1)、《烙印開幕》(コスト+2)
②《天底の使徒》
があり、それぞれのルートはwikiにも載っていますが

①《アルベル》(《キット》)
《アルベル》(《キット》)通常召喚、《烙印融合》サーチ
《烙印融合》発動、《神炎竜》融合召喚(《アルバス》+《ナイトメア》)
《神炎竜》効果、《ミラジェイド》融合召喚(《アルバス》+《神炎竜》)
《ミラジェイド》効果(コスト《烙印竜》)、《アルベル》除外
エンドフェイズ《烙印竜》効果、《分かつ》セット


②《天底の使徒》
《天底》発動(コスト適当)、《マクシムス》サーチ
《マクシムス》特殊召喚(コスト適当な奴)
《マクシムス》効果、《烙印竜》と《ルルワリリス》墓地
エンドフェイズ
《烙印竜》効果、《分かつ》セット
《ルルワリリス》効果、《カルテシア》特殊召喚
次メインフェイズ
《カルテシア》効果、《グランギニョル》融合召喚
 (《カルテシア》+《マクシムス》)
《グランギニョル》効果、《ナイトメア》墓地送り

として《分かつ》+《ナイトメア》を成立させることができます。

このデッキの場合、①は《影依の偽典》プランにアクセスできなさそうな場合にのみ考慮します。
理由は明確で、《ミラジェイド》(効果未使用)+《影依の偽典》の突破方法が極端に限られるうえ、リソース確保もできているためです。

②の《天底》コストを《アプカローネ》+《ビースト》にすることで1ドローできます(《ガルーラ》はEX枠と相談です)。
また、②のルートを踏むにあたって
・《分かつ烙印》or《真炎竜》
・《ナイトメア》
のどちらかを用意できている場合は
《天底》コストを《アプカローネ》として《アプカローネ》の効果で《影依の偽典》をサーチ+墓地送り
《マクシムス》の効果で落とす対象を確保できているものの代わりに《ネフィリム》落とし→《ネフィリム》効果《影依の偽典》サルベージ
とすることで、手札消費なしで《影依の偽典》+《ナイトメア》ロックを確保することができます。

同じく
・《影依の偽典》
・シャドールモンスター
のどちらかを用意できている場合は《アプカローネ》のサーチ先を変えることで《影依の偽典》+《ナイトメア》ロックを構えられます。

これらを複合的に構えたい理由は主にこいつです。

親の顔

《影依の偽典》プランも《ナイトメア》ロックプランも《墓穴》や《ビーステッド》、《わらし》一枚で瓦解する危険性を孕んでいます。
両方を構えることで《墓穴の指名者》の被害を最小限に減らすことができますし、墓地にいる《ナイトメア》を《影依の偽典》で除外してあげてから《分かつ》を打つことも可能です。

《影依融合》プラン(後攻)

EXモンスターが最終盤面に並ぶデッキに対して有効です。
前記事と重複しますが、【ピュアリィ】デッキが敷いてくる
《ストリート》+《リィープ》+《ノアール》の盤面に対して回答になります。
《影依の偽典》プランと同じく、
《カルテシア》+光/闇から《グランギニョル》を融合召喚して、《グランギニョル》の効果で《アプカローネ》を落とせば《影依融合》にアクセスできます。
その後、

《影依融合》発動、《ネフィリム》融合召喚(《ドラゴン》+《ロマリン》)
《ネフィリム》効果《ゲニウス》落とし、《ドラゴン》効果《ストリート》破壊、《ロマリン》効果《ビブリスプ》落とし
《ゲニウス》効果《ノアール》封印、《ビブリスプ》効果《ブフォリキュラ》サーチ

の流れで《ノアール》を使うことを強要しながら後続の《ガーディアンキマイラ》につなげることができます。
《ノアール》が効果を使ってこない場合は《ブフォリキュラ》を使って《スターヴヴェノム》を融合召喚すれば回答になります。

《S:P リトルナイト》の存在からケアされやすいことには注意ですが、その場合でも盤面のモンスターを2体どかせているため最低限の仕事はしていると言えます。

《ガーキマ》プラン

後攻2ターン目、および先攻3ターン目の終着点です。
効果を使うためには魔法カードによる融合を行う必要がありますが、
このデッキでは
・《融合》(《魔玩具補綴》《エッジインプチェーン》《沼地の魔神王》)
・《烙印劇城デスピア》/《赫の烙印》(《アルベル》《キット》etc.)
・《捕食植物ブフォリキュラ》(《ビブリスプ》《ロマリン》)
と3通りの着地手段がある上にそれぞれをギミック内で拾ってくれるため、
成立は容易です。
最近流行っている《アポロウーサ》《リトルナイト》に対しても非常に強い回答になります。

また、《パッチワーク》+適当なモンスター2体から無敵《ガーキマ》を狙うことができます。
手順は以下です。

《パッチワーク》発動、《チェーン》と《融合》をサーチ
《チェーン》セット
《融合》発動、《ガーキマ》融合召喚(《チェーン》+適当なモンスター2体)
《ガーキマ》効果(チェーン1)、《チェーン》効果(チェーン2)

これにより《ガーキマ》の効果を邪魔できるのは対象を取らない効果無効(《フルルドリス》etc.)と非常に限られ、安全に手札の質を高めながら相手の盤面に触ることができます。

もう一つ《ガーキマ》関連でよくやるテクニックとして、
チェーン1:《融合》効果発動(自分場にモンスターなし)
チェーン2:《サロニール》効果
として逆順処理することで、相手の意識外から(また《CONTAIN!》を避けながら)召喚権なし《ガーキマ》を着地させられることも覚えておきたいです。

《号》《複製》プラン

《三戦の号》は、後攻の場合に高確率で《隣の芝刈り》になれるため、
先攻時の役割を確立できるのであれば是非メイン採用したいカードです。

これまでは先攻用のカードとして
・《烙印凶鳴》
・《赫ける王の烙印》
・《分かつ烙印》
を試してきましたが、いずれも一度融合召喚が成功している前提のカードであり、特に《烙印融合》への《うらら》ケアになっていない点で厳しいものがありました。

その中で、ぜっけいさん(@sa_zetsuei)が11/11(土)の太陽CSにて、【40烙印】のサイドプランとして試されていた《融合複製》に注目しました。

墓穴の指名者

《烙印融合》に《うらら》をもらった場合、《三戦の号》によって伏せることで相手ターンにもう一度《烙印融合》を狙うことができます。これにより、《三戦の号》を実質的な《墓穴の指名者》として扱えます。
《烙印融合》への《G》に対しても、1ドローに抑えながら相手ターンにもう一度《烙印融合》の適用を狙えるため効果的です。
《烙印融合》以外にも《融合派兵》《融合》《影依融合》《超融合》が択になることは覚えておきましょう。
特に今の環境では相手が使った《超融合》を利用し返すこともできます。

サイドプラン

サイドチェンジ後に狙うプランを記載します。
大抵はメインプランの効きづらい仮想敵があり、それに対する回答を求めてプランを導入しています。

《ヘルホーンド》《里》プラン(先攻)

いつもクソプランを提案してくれる友達ののぶを(@nobunobuwowo)からもらい、サイド後先攻で愛用しているプランです。

絶対里貼るマン

《烙印融合》にアクセスできる+《カルテシア》の融合効果を使える、の際に各種捲り札をほぼ無力化する盤面を築くことができます。
例として、一番簡単な《融合派兵》(《カルテシア》)+《アルベル》(《烙印融合》)の際の展開を紹介します。

《融合派兵》発動、《カルテシア》特殊召喚
《アルベル》通常召喚、《烙印融合》サーチ
《烙印融合》発動、《烙印竜》融合召喚(《アルバス》+《心眼の女神》)
《烙印竜》効果、《ヘルホーンドザウルス》融合召喚(《アルバス》+《心眼》)
《ヘルホーンド》効果、《魔法族の里》設置
《カルテシア》効果、《グランギニョル》融合召喚(《カルテシア》+《烙印竜》)

これによって最低でも
・《魔法族の里》
・《分かつ烙印》(《烙印竜》効果で設置)
・《グランギニョル》
・《ヘルホーンドザウルス》
が盤面に残ります。
《グランギニョル》融合時の効果使用先は大抵の場合2通り考えられ、
・《アプカローネ》→《影依の偽典》(魔法使い族を他にも出力したい場合や《分かつ》への《わらし》をケアしたい場合)
・《ナイトメア》(《グランギニョル》を守りきれそうな相手の場合)
を選択するとよいと思います。

《魔法族の里》というカードはサイド後の捲り札(《超融合》《月女神の鏃》《一滴》etc.)を無力化できるのはもちろん、【神碑】や【ピュアリィ】【魔術師】といった魔法カードに軸を置いているデッキに対して単体でゲームエンドまで持って行けるレベルのロック性能を誇ります。
これは現環境で流行っている【R-ACE】【スネークアイ】【炎王】に対しても(【ピュアリィ】ほどではないにしろ)同様のことが言え、サイド後最強のカードと思っています。

《エリアル》プラン

このデッキは短期決戦を想定していますが、特に対【ラビュリンス】の勝率が思わしくない(リソース勝負に持って行かれてしまう)ことからサイドに何らかのプランを搭載する必要に迫られました。
搭載を検討したプランは以下です。
・《サイコショッカー》プラン
 《ナイトメア》と同じ要領で《ショッカー》にアクセス可能であるため、
 《分かつ烙印》で自分場に持ってくる
・《王家の眠る谷 - ネクロバレー》プラン
 《魔法族の里》と同じ要領でアクセスし、設置する。
 《分かつ》の対象を除外しておくことで自分のリソースは残すことを狙う。
これらはいずれも《影依の偽典》がほぼ打てなくなるほか、《サイコショッカー》プランは墓地《ビッグウェルカム》や墓地《ロールバック》で簡単に解決されてしまうこと、《ネクロバレー》はリソース回収が相当厳しい(《断罪》や《キット》での回収不可)であることから、不採用としました。
その他、ビーステッドを単純にかさましすることも考えましたが、60枚構築で素引き前提のカードに頼りたくないという思いがあり断念。サイドに枠がありそうならビーステッドを増やす、程度としました。
ギミック内で相手のリソースをつぶすことに長けたカードを模索していったところ、白羽の矢が立ったのがこいつです。

かわいい

《エリアル》によって《クロック》/《シャンドラ》《ストービー》のループに待ったをかけられる他、《ロールバック》を使用するタイミングを強制させられるところが非常に便利です。
枠があれば、《烙印融合》からアクセスできるように《リザード》まで採用したいところです。
【炎王】【粛声】等の墓地リソースを重視するデッキにも刺さりはよさそうです。
(2024/1追記)
リミットレギュレーション改訂後、【炎王スネークアイ】がTier1となって以降は効果が高いと判断し、当該プランをメインデッキから採用しています。
《烙印融合》から落としたい場面もあったため《リザード》を追加で採用するか悩みましたが、後述する《カオスネフティス》プランの存在から見送りました。

《マスカレイド》プラン

主に対【神碑】の3本目対策で採用していますが、ET/EDすべてで大活躍してくれるカードです。

税金べる~

【神碑】対面は、
・1本目L.O.で負け
・2本目先攻で里貼って勝ち
・3本目後攻(ET/ED)でライフ負け
となることが多く、ギミック内で相手のプランを崩せるカードとして《マスカレイド》の採用に至りました。
結果、【神碑】対面の3本目後攻勝率は劇的に改善しました。(採用前は40%、採用後は80%)
採用の恩恵はそれのみにとどまらず、すべての対面でET/EDに入りそうな時に挿しておくことで相手に相当なプレッシャーをかけることができます。

《カオス・ネフティス》プラン

(2024/1追記)
2024/1のリミットレギュレーション改訂以後、【炎王スネークアイ】がTier1になったことから、当該対面での後手用に採用したプランです。
"僕らのクソプラン商人"ことかをぽっぽさん(@chaos_jar )が提案してくださり、即日プリシクを購入する羽目になりました。財布ガルドニクス。

自分もしくは相手の効果破壊に反応して登場し、場と墓地を継続的に荒らしてくれます。
例えば相手の《咎姫》等を踏んだ場合、対面の《ガルド》→《キリン》のコンボに対して間に合うのが非常に偉いです。
①相手の《咎姫》起動、互いのモンスター割りながら蘇生
②自分の《カオスネフティス》、相手の《ガルドニクス》が反応してそれぞれ特殊召喚
③《カオスネフティス》効果で相手の墓地の炎王モンスター(2体まで)と場の《孤島》を除外、《ガルドニクス》効果でデッキのモンスター破壊
とすることで、《ガネーシャ》《キリン》どちらを割られた場合でも蘇生する相手がいない状態で相手の盤面を更地にすることができます。

《カオスネフティス》へのアクセス手段は主に以下の2パターンです。
①《グランギニョル》で落とす
②《烙印融合》で落とす
特に①が強力で、《グランギニョル》を融合する際は《カルテシア》+闇属性モンスターであることが多く、落ちたタイミングで蘇生のためのコストが既に用意できている状態となります。
②は、既に光属性モンスターを落とせている場合などに検討の余地がありそうです。

また、《隣の芝刈り》のバリューが向上したことも見逃せません。

採用ギミックの役割

各カードの効果は前回記事にて言及したため、ギミック単位でどのプランに絡むか、の観点で説明します。

烙印ギミック

メインデッキの大半を占めるギミックです。
一口に烙印、と言っても《アルバス》関連、デスピア、ドラグマ、ビーステッドが複雑に絡みあっており、それぞれのテーマの結びつきを把握することが肝要です。

この枠組みにした場合は採用プランのほぼすべてに関与しており、
基本的には以下の2種のカードを手に入れることを目指します。
①《烙印融合》(主に《ナイトメア》プランor《ミラジェイド》)
②《赫の聖女カルテシア》(主に《影依の偽典》プラン)
それぞれのカードに触る手段は以下の通りです。
①《烙印融合》
・《アルベル》(《烙印開幕》《おろかな埋葬》《封印の黄金櫃》)
・《キット》(《烙印の気炎》etc.)
・《黒衣竜アルビオン》(《烙印の気炎》etc.)+《サロニール》
 (《烙印融合》+《烙印断罪》を落とす)
②《カルテシア》
・《烙印の気炎》
・《封印の黄金櫃》(《メルクーリエ》除外)
・《失烙印》
・《クエム》+《クエム》以外での融合手段
・《融合派兵》
・ティアラメンツ+《沼地》
 #厳密には《カルテシア》には触っていませんが《グランギニョル》を着地できます
・《烙印融合》(《烙印竜》→《グランギニョル》)

①→②に触ることもできますし、②→①も補助になる(《黒衣竜》か《サロニール》の足りないほうを落とせる)ことは覚えておいた方が良いです。
《烙印劇城》と《赫の烙印》は選択ですが、《ガーキマ》プランのためにどちらかは採用マストと考えています。

シャドールギミック

先手の《影依の偽典》プラン、および後手の《影依融合》プランの成立のためのギミックです。サイドからは《エリアル》プランに触れます。
《ビースト》は潤滑油として、《ドラゴン》は《ナイトメア》ロックを成功させた場合に偽典で《ネフィリム》着地→《ドラゴン》落としでバックに触る、という動きをすることが多いため積んでいます。
【ピュアリィ】が多くなってきたと感じた場合は《ゲニウス》をメインにスライドさせます。
《ミドラーシュ》二枚目は現状自由枠としてとらえています。(後述します)

ティアラメンツギミック

《ケルベク》《アギド》が生きていた時は非常にパワーの高いギミックでしたが、
現状そこまでの絶対性はありません。
反面、アクセスできた場合に強力なギミックであることには変わりありません。
現在の役割は以下の三つです。
・《烙印融合》で落とす択
・《芝刈り》のパワー引き上げ
・素引きの際の手数の増加
1点目に関しては、すでに《カルテシア》や《沼地》が落ちている場合に《烙印融合》で落とすことで《グランギニョル》や《ルルカロス》を着地させることができます。
《グランギニョル》の場合は《烙印融合》から強引に《影依の偽典》プランに触りに行けるほか、《ルルカロス》によって《ニビル》ケアを行うことができます。
他の手段によってシャドールに触れている場合は、《ミドラーシュ》を着地することでも《ニビル》ケアが可能です。
2点目に関しては言わずもがな、《芝刈り》を打つ理由の一つです。
《芝刈り》からティアラメンツが落ちた枚数=追加の手数になります。
3点目に関しては、素引きした場合に
・《アプカローネ》で落とす
・融合に巻き込む
・《烙印の気炎》で落とす(+《ルルカロス》)
・《開幕》で落とす
の方法によって墓地に送れるため、能動的に墓地融合効果を狙いに行けます。特に《気炎》で落とした場合は、他の手数がない場合でも
《スタペリア》(ティアラメンツ+《ルルカロス》)
《グランギニョル》(ティアラメンツ+サーチした《カルテシア》)
の2パターンを考えられます。

デストーイギミック

この2枚で相互サーチしながら手札を増やせます

デストーイギミックの役割は3つで、
・後手のファーストアクションで無敵《ガーキマ》を着地しやすくする
・先手で《アルベル》への無効誘発ケアとなる《ドロゴン》の着地を狙う
・手札消費を補う
ことです。
1点目の無敵《ガーキマ》については《ガーキマ》プランの項で記述したため割愛します。
2点目は、《アルベル》+《パッチワーク》+適当な闇モンスターと持っている場合、且つ《抱擁》《ヴェーラー》が重い場合は《パッチワーク》を使用して《ドロゴン》を融合召喚して闇宣言することで、無効系誘発を貫通することができます。
ただし、その場合は《ドロバ》が非常に重く刺さるため、環境の流行り具合を見極める必要があります。
3点目は、メインプランの手札消費が激しいためその補強となる点に着目しました。
《神炎竜》《アプカローネ》《アルバス》《キット》と手札を消費する動きが多い中、そのコスト要員として《エッジインプチェーン》が優秀です。
また、《エッジインプチェーン》は悪魔族であるため、《烙印の気炎》に対応(《デスピアン・クエリティス》か《マスカレイド》)しているのは大きな評価点です。

《エッジインプチェーン》はデッキから落ちても何も起こらないため、《芝刈り》のパワーが増さないことには注意が必要です。

(1/25追記)
OCGでは《ドロバ》が流行ってきていることから、いったんギミック単位で不採用としています。

副葬ギミック

現状不採用ですが、ティアラメンツギミックのかさましです。
本ギミックを追加する場合の《副葬》落とし先は以下の2パターンが考えられます。
①《トリヴィカルマ》(+余裕があれば《サリーク》)
②《救いの架け橋》(+《レインボードラゴン》)
それぞれメリットデメリットはありますが、どちらにも共通しているのは
・《芝刈り》で落ちて嬉しいカードが増えること
・ティアラメンツの(実質)素引きの可能性が高まること
・《ペルレイノ》による打点上昇を恒常的に構えられること
・デッキ内のゴミが増えること
です。
その中で、
①《トリヴィカルマ》(+《サリーク》)
 ・(メリット)《ペルレイノ》を引いていても《サリーク》の択がある
②《救いの架け橋》(《レインボードラゴン》)
 ・(メリット)《ペルレイノ》を引いていても《烙印劇城》の択がある
 ・(メリット)《レインボードラゴン》もサーチでき、
  モンスターの頭数が増える
 ・(デメリット)《レインボードラゴン》がデッキにないと発動不可
  #そのため、ティアラ墓地融合で
    《レインボードラゴン》を戻す用に
    《デスピアン・プロスケニオン》の採用が必要
といった形になっております。
個人的にはEXの枠さえ空くならば《架け橋》のほうが好みです。

捕食植物ギミック

現状不採用ですが、枠があるなら一番入れたいギミックです。
採用しうるカードとしては
 《ステイセイラ・ロマリン》
 《捕食植物ビブリスプ》
 《捕食植物ブフォリキュラ》
が第一で、更に余裕があれば
 《捕食植物オフリス・スコーピオ》
 《捕食植物ダーリング・コブラ》
を採用、そのうえでEX含め枠があるなら
 《簡易融合》
 《捕食植物アンブロメリドゥス》
を採用したいです。
今回は第一候補の3枚のみ言及します。

捕食ギミックを採用した際の役割は以下2点です。
・《烙印融合》《影依融合》で落とした場合に手数になる光/闇の調達
・《芝刈り》等墓地肥やしのバリューの向上
一点目は特に《影依融合》プランで顕著ですが、《ネフィリム》を作りに行く際に非常に強い光属性として《ロマリン》の存在があります。
対面の《ノアール》を踏まないまま《ガーキマ》用の《ブフォリキュラ》を持ってこれます。
《烙印融合》を打つ際も同様で、先手後手問わず手数を一つ増やすことができ、《ガーキマ》プランにつながりやすくなるギミックです。
二点目は、特に《アギド》《ケルベク》がいなくなったことで《芝刈り》のバリューが相対的に落ちたことへの対策になり得ます。

デメリットとして素引きが渋いことが挙げられます。
植物族という種族は烙印の気炎で切れない(《キメラフレシア》と《マグノリア》が地味に《気炎》ステータスでないのは一生根に持っています)ため、折角の墓地効果を生かせる機会が副葬ギミック、デストーイギミックに比べて若干少ないです。

その他Tips

なぜ60枚なのか?

よく聞かれる「なぜ60枚なのか?」に関しては大きく2つの理由があります。

①《烙印融合》への《うらら》をケアしうる札を増やしたい
②相手の盤面を、誘発ではなく手数で突破したい

①に関しては、
《融合派兵》《魔玩具補綴》《ペルレイノ》《烙印の気炎》《グランギニョル》《アプカローネ》
等《うらら》を打ちたくなる札を多数採用していること
《天底の使徒》《三戦の号》《隣の芝刈り》
といった、《うらら》を打たれてもリカバリできる札を搭載すること
を意味します。
これらを合算していくと、ただ40枚で《墓穴》《抹殺》etc.を積むより、60枚で上記のような札を積んでいった方が貫通の可能性は高いと考えています。

②に関しては、どのデッキに対しても手札誘発は裏目が存在し、先攻展開をほぼ阻害できないまま手札-1となってしまうことを嫌っているという発想です。(もちろん、最適な誘発の打ちどころというものは存在しますが)
デッキパワーの全体的な向上から各種誘発の価値が相対的に落ちてきたことも理由として挙げられるかと思います。
また、手札が誘発だらけで初動札がない、といった事故も避けたいところです。
そうなると、仮想敵の盤面を捲りうるプランやギミックの採用が自然と必要になってきます。

上記2点を組み合わせて考えていくと、
①《うらら》ケアとなる札の採用
②捲りとなるプラン/ギミックの採用
に帰結し、結果的に40枚に収めるよりも《芝刈り》を採用した60枚とする方が合理的である、という結論に至りました。
はじめに、の項で言及したつりおCS様の動画の中でも簡単に触れています。

カードの使用順(先手)

先手においてのカードの使用順はおおまかに以下です。
①《カルテシア》(《派兵》等、《カルテシア》を着地する手段)
②《烙印融合》(《アルベル》等、《烙印融合》をサーチする手段)
③《芝刈り》
④《天底の使徒》
これは、どの動きも《うらら》を打ちたくなるものであることから、打たせる順と同義です。
《天底》のみ、《うらら》を打たれた場合にあとがないため優先順位を最後としています。
②《烙印融合》が手に入らない場合、③《芝刈り》を打つことで《烙印融合》+《悲劇》or《断罪》を墓地に揃えて②《烙印融合》を手に入れることは容易です。ただし、デッキの《アルバス》が全部落ちていて《烙印融合》を打てない裏目が常に存在することは覚えておきたいです。(その場合に備えて《赫の烙印》を採用したい気持ちもありますが、枠と相談です)

カードの使用順(後手)

後手においてのカードの使用順は、基本的には以下です。
ただし、相手の敷いてくる妨害によって臨機応変にかえていきましょう。
①《失烙印》(妨害の強制)
②《ガーディアンキマイラ》(露払い)
③《影依融合》(《カルテシア》でサーチ)
④《烙印融合》(《アルベル》等でサーチ)
⑤《芝刈り》(《号》含む)
特に後手では《烙印融合》が通れば捲り切れることも多いため、《芝刈り》を囮に《烙印融合》を通したい場面もあります(特に《G》ツッパ中)。

MDの60融合GSについて

(1/25追記)有料部分に入れるのもどうかと思ったので中途半端な位置になってしまうことご承知おきください。
1月半ば、仕事の関係であまりCSに出られなかったため、ちょうど烙印が完全体になったMDでマスター1まで頑張ってみました。(久しぶりだったのでゴールド5から長い道のりでした)
60融合GSの、MDとOCGとの差分は主に以下の3点です。
①《キトカロス》の生存
②《分かつ烙印》の禁止
③(当たり前ですが)環境の違い
これらを踏まえて、最終的には以下のようなレシピに固まりました。

ピカピカ度が足りない

上記3点が構築にどうフィードバックされていったかを解説します。
OCGの構築ベースで記述するため、MDしかやってないよ!という人はここまでの記事を頑張って読むか、わからない部分を聞いていただけると幸いです。

①《キトカロス》の生存
あくまでサブギミックですが、ティアラメンツギミックのバリューの上がり具合がすさまじいです。適当にティアラ+《沼地》等で《キトカロス》になるのはもちろん、《融合派兵》がキトカロスに化けるのは見過ごせません。
《キトカロス》が成立した場合、ほぼすべての誘発を吸ってくれるのに加え、通った場合は5枚墓地肥やししながら《ルルカロス》になり《ニビル》をケアしてくれます。大抵の場合5枚墓地肥やしで何らかの烙印魔法罠、もしくはそれに準ずるモンスター(《サロニール》《黒衣竜》《悲劇》etc.)が落ちてくれるので、烙印ギミックにサイクルすることができます。
《気炎》+ティアラメンツモンスターでも烙印関連をサーチしながら《キトカロス》になれるのはMDにおける本デッキの強みと言えるかと思います。

②《分かつ烙印》の禁止
《天底の使徒》が一枚初動として《ナイトメア》ロックプランを成立させられなくなりました。(厳密に言えば一枚初動プラン自体は存在しますが、ゴミがあまりにも多く採用を断念しました)
そのため、《マクシムス》は枠を割いてまで入れるカードではないと判断、および《天底の使徒》も枠次第の採用としました。
プレイングも、難しい場合は無理に《ナイトメア》ロックを狙いに行くのではなく《ミラジェイド》+《影依の偽典》を成立させることを意識しています。
そのため、MDで流行っているっぽい《ミラジェイド》の効果を先攻1ターン目から使うプレイングはほぼ狙いません。

③環境の違い
当たり前の話ですが、
・シングル戦であること
・誘発の判断
・周りの環境デッキ
がOCGと全く異なります。

シングル戦であるため、サイド後の巻き返しができないことから一定数の後手用カードは採用せざるを得ません。
今回は《超融合》およびデストーイギミックをその枠としました。《超融合》は《ドロゴン》に加えて、《アルバス》《沼地》《カルテシア》から相手の制圧モンスターを吸いに行くことができるためです。
デストーイギミックは《ドロバ》を重くもらってしまうことから採用を見送ろうかとも思いましたが、そもそも手数がないと後手は負けてしまうことから割り切って採用しました。

MDでは相手の反応によってなんの誘発を持っているかをある程度推し量ることができます。(すべてに反応するなら《G》《アトラクター》、モンスター出力まで反応しなかったなら《泡影》《ヴェーラー》等)
これによって相手が《うらら》を持っているかどうかの判断がOCGよりし易く、《天底の使徒》を後手でも手数として使用することが可能です。
周りの環境デッキもOCGとは全く違うため、メイン/エクストラ両方の変更が生じました。

MDの各対面ごと、主に後攻で意識していることを列挙していきます。
先攻でやることはどの対面も変わらず《ミラジェイド》+《影依の偽典》+αを成立して縛ることであり、誘発/捲り札のケアに関してはOCGと共通のため後述します。

・烙印
盤面で押されてても、こっちの《アルバス》効果を上手に通せば、手数の違いで勝ちな場面がほとんどです。
《失烙印》の縛りをうまく使って相手の行動を制限したいです。

・VS
《G》を引かれていない場合は《ミラジェイド》着地で詰む場面が多いので、相手が入替をつかっても手数がなくなりそうな場面で当てていきたいです。《開幕》の存在から《VS 裏螺旋流雪風》はそこまで怖くないですが、早めに《ドラゴン》《ガーキマ》で処理しに行くのがベターです。

・超重武者
ワンキル型とはコイントス勝負ですが、最近増えている制圧型とはちゃんと遊戯王ができます。《レギュラス》が効果無効であることから《烙印融合》等にあてられると再使用できないことには注意したいです。
制圧系に共通ですが、制圧モンスターが縦で出てきた場合は《クエリティス》でまるごとおいしくいただくことが可能です。

・斬機
ビーステッドをもっていない場合は、ティアラメンツをうまく使って相手の《ラプラシアン》をスカしていきたいです。
ベストなのは《ラプラシアン》が着地するタイミングで
 チェーン1…自分の何らかの効果(ティアラ融合効果等が望ましい)
 チェーン2…ラプラシアンの効果(破壊か無効か選択)
という状況を成立することです。

・クシャトリラ
対面した時点で終わり寄りですが、《アルバス》召喚で何とかなることもあります。環境に多そうなら《リンドブルム》を採用したいです。

・ラビュリンス
《次元障壁》はもらうものと思ってリソース勝負に付き合ってあげると勝てることが多いです。
チェーン切りはできそうならもちろんしたいため、速攻魔法とカルテシア効果はガメ得です。

Exデッキの残り1枠

様々な項で触れてきましたが、このデッキにおけるExデッキの固定枠は以下の14枠であると考えています。

・《エルシャドール・ネフィリム》
 《気炎》で天使族を捨てる
 《偽典》+《ナイトメア》の構えの時に《ドラゴン》《エリアル》を落とす
 後手で《影依融合》を強く打つ

・《エルシャドール・アプカローネ》
 《影依の偽典》プラン、《影依融合》プランに必須

・《エルシャドール・ミドラーシュ》
 《影依の偽典》プランに必須
 上振れ《芝刈り》の際の《ニビル》ケア

・《ティアラメンツ・ルルカロス》
 《気炎》で水族を捨てる
 上振れ《芝刈り》の際の《ニビル》ケア

・《真炎竜アルビオン》
 《ミラジェイド》の追加弾
 《ナイトメア》プランの際に、手札次第で建てられる第二の《分かつ》

・《神炎竜ルベリオン》
 《ミラジェイド》の弾
 《ナイトメア》プラン、および烙印の基本展開で必須

・《氷剣竜ミラジェイド》
 烙印の基本展開で必須
 《偽典》アクセス後の《ミドラーシュ》の用心棒

・《烙印竜アルビオン》
 《ナイトメア》プラン、烙印の基本展開、《ヘルホーンド》《里》プランで必須
 《気炎》でドラゴン族を捨てる際の第一候補
 《ミラジェイド》の弾の第一候補

・《赫焉竜グランギニョル》
 《ナイトメア》プラン、《偽典》プラン、《影依融合》プランで必須
 デッキの根幹

・《デスピアン・クエリティス》
 《天底》初動の《ナイトメア》プランを【ピュアリィ】相手に成立させる際に必須
 《ミドラーシュ》の用心棒

・《捕食植物スタペリア》
 リソース回復要員(ティアラ、《神炎竜》)
 《気炎》ティアラした際に1妨害構えられる

・《沼地のドロゴン》
 リソース回復要員
 《超融合》要員
 デストーイギミックでの《抱擁》ケアで必要
 後手まくりの際に早めに着地させておきたい

・《ガーディアン・キマイラ》
 《ガーキマ》プランに必須
 打点要員としても優秀

・《赫聖の妖騎士》
 《ナイトメア》プラン(《天底》初動)で必要
 《グランギニョル》で出す先の選択肢

また、サイドデッキも《ヘルホーンド》《マスカレイド》は上述のプランスイッチ用に固定です。
そうした場合、メイン戦のExがひと枠余ることになりますが、その中で様々なカードが候補になってきます。
・《深淵竜アルバ・レナトゥス》
・《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
・《鉄駆竜スプリンド》
・《エルシャドール・ミドラーシュ》(2枚目)
・《暗黒界の龍神王 グラファ》
・《撃鉄竜リンドブルム》
・《ティアラメンツ・カレイドハート》
・《デストーイ・チェーンシープ》

それぞれ採用する場合の役割は以下です。
(一応、個人的に優先度が高い順に並べてます)

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