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【一人読み】空腹と笑顔のリスさん

性別不問 人称変更可 語尾変更可

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グー。
静かな森に可愛らしい音が聞こえてきました。
お腹すいたな…。
可愛らしい音はリスさんのお腹の音だったみたいです。

秋の涼しさも和らぎ。
森にも冬がやって来ました。

グー。
お腹すいたな…。
ドングリないかな?
木の実ないかな?

リスさんが周りをキョロキョロしています。
何処にもないな。
あっちにあるかな?
むこうにあるかな?

リスさんは森の中を走って探しました。
木の下にも。
木の葉の下にも。
木の小さな穴にも。
どこにもありません。

リスさんはお腹に手を当てながら。
しょんぼりとしています。
このままご飯見つからなかったらどうしよう。
リスさんが空を見上げると木の上に美味しそうな木の実を見つけました。

あっ!木の実!!
リスさんが急いで木に登ると。
真っ赤な美味しそうな木の実が生っていました。
リスさんが小さな手を伸ばしていると…。

あっ!やっと見つけた!!と下の方から声が聞こえてきました。
リスさんが下を見てみると。
子狸さんが嬉しそうにしていました。

リスさんは木の実と子狸さんを交互に見ると。
木の実をもぎ。
子狸さんの元へ降りていきました。
はい。どうぞ。
リスさんは子狸さんに木の実をあげる事にしました。
でも…いいの?と子狸さんが話すと。
僕はお腹いっぱいだから君が食べて。とリスさんは笑いました。
ありがとう!いただきます!!
子狸さんは木の実をパクリと食べました。
あぁ。美味しかった。本当にありがとう。
子狸さんはニコニコと笑ってお礼を言うと森の奥へと帰っていきました。

リスさんと子狸さんが別れ少しすると…。
グー。お腹すいたな…。
リスさんはとうとうパタリと倒れてしまいました。
リスさんはお腹が空いて悲しいけど、心は子狸さんのありがとうでポカポカしていました。
リスさんは笑顔のまま…動かなくなってしまいました。

さてさて。みんなはリスさんはお腹を空かして死んでしまいましたが幸せだったと思いますか?
もし良かったら教えてくださいね。

おわり

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手に取って頂きありがとうございます。
こちらは他サイトで投稿していたシナリオになります。
拙い文字たちですが可愛がってくださると嬉しいです。

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