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2022年J1第31節 広島1−2札幌 所感

■布陣と試合概略

 「タイトル獲得」や「降格決定」など、クラブにとって何らかの節目になる試合の直後の試合は、往々にして何かが起きるものだ。二週連続でタイトルのかかったカップ戦のファイナルを戦うというなかなか珍妙な経験をした広島も、その「あるある」から、逃れることはできなかった。試合内容は、いかにも彼ららしく清々しい、外連味のなさが表現されたものだったが、果たして、それは札幌の良さも引き出すことになったかもしれない。

 奇しくも、同じくドイツ語圏国の国籍保有者に率いられた両陣営は「敵陣でのプレイ時間を延ばす」ことにもっぱら関心を注いでおり、自陣でローブロックを敷いている状態での耐久力向上への関心が相対的に薄い点で共通する。特に前半は、ボール周辺の領域を狭くする広島の手法が奏功していた。しかし、「ボール周辺の領域を狭くすること」は「それ以外の領域をフリースペースにすること」とほぼ等しい。札幌は、前半に挙げた先制点の工程、及び後半からの前進の工程において、「それ以外の領域」を積極活用。果たして、試合は、ボールが激しく前後に行き交う、ブンデスリーガの試合のようなカオティックな様相を帯びることになった。

 札幌は宮澤が久々のスタメン復帰。前述の「狭」い領域から出るに際してのミスの少なさを含むプレイの安定度もさることながら、二列目を兼任する荒野ですらなかなか見せることのないペナルティエリア内への侵入を前半から披露、決勝点という素晴らしい成果を挙げた。浦和戦では契約上の問題から出場できなかった興梠は休養も十分だったのか、豊富な運動量とボールキープ力を活かし、広島のハイプレスに苦しむ札幌の各選手たちにとっての「オアシス」となった。

 体力的な負荷の大きそうな戦術のイメージに反して、広島は例によってベストメンバーを送り出してきた。二週連続でファイナルを戦いながら、選手たちの俊敏なアクションを勤勉に繰り返す様には、敵ながら魅了されるものがある。そのうえで、札幌のビルドアップにおいて穴になるポイントを的確に突いてきた前半のプレッシングは、第2節の対戦時のそれよりも練度は当然向上。札幌の後衛の選手たちを狭いサークルに閉じ込めてみせた。

■ポイント1:「狭く守って狭く攻める」広島。主戦場は札幌の左側

「スペイン側の見方からするとバイエルンはずい分、粗いというか雑なチームだ」
「観衆のどよめきも面白かった。ボールを失っても“惜しい!”という感じで反応するのだ。『バイエルンは違う』と書いたが、『ドイツは違う』という言い方の方が正確かもしれない。応援の仕方もボール奪取、FWのランで“ウォー”と盛り上がり、縦パスをロストして“フーっ”とため息をつく」
「スペイン側の感覚では明らかにおかしい。SBのサポートを待たず単独で無謀に仕掛けてボールを失ったら、“何やってんだ!”となる。手を広げて周りのお客と一緒に呆れる」

2022年9月17日掲載の木村浩嗣氏による"footballista"記事より

 木村氏による「スペインの眼」から見た、ドイツで好ましいとされるサッカーのあり方に関する印象に対しては、筆者も大いに同感である。組織としてボールを失わずに前進させることを重視し、無闇にボールを失うことへの忌避感が強い…という傾向は、スペインのサッカーをよく観る身としては明確に同意できるポイントだ。そして、ブンデスリーガもウォッチしている筆者にとって、「スペイン式」基準で見た「ドイツ式」の異質ぶりは、ハイランド地方とキャンベルタウン地方とでウィスキーの味が違うことが、むしろ楽しみ方に深みを与えてくれるのと同じように、大きな知的刺激を与えてくる要素でもある。

 敵陣内への侵入を、手順を経て少しずつ拓いていく前者の手法と比べたときに、後者におけるそれは、もっとゴリゴリとした強引な印象を与える。運んだ先でボールを失うことのリスクを過剰に恐れない。そのリスクよりも、とにかく自陣にボールがあるという状況自体を忌避しているというか。この試合での広島は、札幌にとっての右サイドを、前進工程が始まるとすぐに、しかも繰り返し突いてきた。炭鉱夫が堅い岩盤を切り崩すときに、まずは一箇所に強い刺激を繰り返し与えるように。手段と経路は問わない。大迫から、荒木から、佐々木から、色々だ。

 理由は不明だが、広島では、一時期まで不動の右WBだった藤井智也がベンチにすら入らなくなっている。彼の代わりに同ポジションを担うのは、本来CBの野上か、よりテクニシャン型の茶島。この試合では前者だった。野上が使われた理由は、札幌の左WBであるフェルナンデスとのロングボール争いで優位に立てるからだろう。「人」を狙い撃ちする札幌の選手が、狭いエリアに多数の敵選手がいるときに、各人のマーキング対象を決めるまでにはどうしても多少の時間がかかる。このタイムラグを活かしてセカンドボールを回収できるのであれば、積極的なロングボール供給は、ボールを捨てることにはならない。

 そうして一度札幌を押し込み、再開された札幌のビルドアップに対して、左右CBとアンカーの3名を捕捉することでボールを大外に誘導してからが、彼らの「作品」の真骨頂だ。ボールサイドへの圧縮はもちろんのこと、ポイントになっているのは、逆サイドに残った選手がボールサイドに寄りすぎず、サイドチェンジのコース封鎖を優先する立ち位置を取ることだ。アンカーを捕捉していた選手(多くは野津田)がさっと持ち場に戻り、ボールと逆サイドの選手は下がり気味になるので、前線はあたかも3-2のような形状を呈する。

広島のプレッシングの初期状態
ボールが例えば高嶺のサイドに回った場合の変形

 同サイドに人数を多くかけるだけでは、ワンサイドに狭い状況を作ることはできない。実際のところは、この逆サイドの選手の立ち位置こそが、札幌の選手に、それをリスクと分かっていても、狭いところでの局面打開を強いる仕掛けだ。特にこれは高嶺のサイドにボールが入ったときによく発動していたが、逆サイドにいた森島は、岡村に対しては深追いせず、むしろ田中へのスライドを優先していた。岡村にはボールを持たせてもよい、との判断は共有されていたかもしれない。

 札幌の左側に早くボールを送り込むとともに、すんなりとボールを保持できればよし、できなくてもすぐに回収をするサイクルを回して、とにかくそこでボールの保持と非保持の局面を隙間なく繋げていく。広島は、まずはこの手法により主導権を握った。

■ポイント2:勇気ある散開。そして活きた大外のレーン

 これは広島にとって二重のメリットがあった。札幌の前進の重要なツールである、インサイドMFとしての青木も、この狭い渦の中に放り込み、一緒くたに「洗濯」してしまえることだ。

 高嶺・岡村・宮澤には漏れなくマーカーがついてくる。SBに変位した田中と菅には、残った選手がスライドできる状態を常に維持している。そして、青木のヘルプにも広島の右CB塩谷がついてきてしまう。前線から中盤にかけての5人に加えて、ボールサイドのWBも含めれば実に6人が既に集っている領域が、さらに渋滞するのだ。チャナティップであればこの「洗濯機」が回る速度よりも迅速にボールを突いて、その渦の中から出ることもできるのだろうが、青木にそのような速さはない(武器の種類では青木が上だが)。

 ただ、至極当然のことだが、人数がボール周りに集中し、あたかもその周辺は狭くなっているように見えても、フィールドそのものが狭くなるわけではもちろんない。ボール周辺の領域の外には、広大なスペースが生じている。

 前半、そこを突くためのピースとして輝いたのが、チャナティップ去りし今、チーム随一のドリブラーであるルーカス・フェルナンデス。例によって大迫のゴールキックからセカンドボールの争いが生じ、檻が作られ始めたところで高嶺とのワンツーを挟みつつ、軽やかなダブルタッチで自由の大地に飛び出し、興梠の先制弾を演出した。広島の3CBの背後のスペースへのロングボール(「広島のハイラインの背後を狙おう」という共通理解があったのだろう)が、多くの選手が下がっているので受け手がおらず、空砲になるシーンが続いていただけに、一撃必殺のドリブルには特大の価値があった。

大迫のゴールキックをめぐるセカンドボール争いをちゃっかり制し、高嶺とのワンツーを決め、
しかも軽やかなドリブルで「檻」の外に駆け出した千両役者、ルーカス・フェルナンデス

 ただ、札幌がボールを保持する時間を増やすためには、個人のスキルに依拠せずとも利用できる安全な脱出口を確保する必要があった。そして、そこは既に見えていた。塩谷を除く広島の選手たちは、ミドルゾーンでは「人」基準で動かない。札幌の左ハーフスペースを中心として収縮するように集ってくる。ゆえに、彼らの外側となる左大外のレーンは、彼らの視野の外になることがしばしばある。さらに言えば、塩谷がしばしばボールサイドに加勢するということは、広島の3CB中央を務める荒木にとっての右側に、大きなギャップがあることを意味してもいる。コースが狭められているサイドチェンジよりも、そちらのほうが実は余程好適で、しかも物理的に近くにあるのだ。

 あとは、そこにどのようにボールを逃すかだが、今日の札幌には宮澤がいた。そして、宮澤がサークル内に入ったとき、他の選手がより散開するようになった。また、逆に宮澤がサークルのわずかに外に立ってサークル内からのパスを一度受けるシーンもあった。そうすることで、サークルを形成している広島の選手たちの目線を自分に向けさせることで、サークルのサイズは縮小し、その一つ裏で、左大外のレーンが空くようになる。サークルの形状を歪ませるための圧力を外から掛ける…その役目を、宮澤は見事に果たしてみせた。

実際のポジショニングは様々されと、宮澤の狙いは、概ねこんな感じだったのではなかろうか?

 前述したように、元々、塩谷が頻繁にボールサイドに出てくることによって、札幌にとっての左側には大きなスペースが形成されていた。ここを突くことが徐々に可能になったことで、札幌はボールを保持できるようになる。そうなると、次に明らかになるのは、広島の自陣での振る舞い方だ。

■ポイント3:「賢人」による改善の総仕上げ。仇になった広島らしさ

 おそらくは彼にしかできない、インテリジェントなポジショニングによるプレッシング解体技術の妙。ボールサイドに常に関わることのできる運動量と敢闘精神、狭いエリアを抜ける精緻な技術と加速力については駒井が上回るが、やはり宮澤の「賢人」ぶりはオンリーワンだ。

 そしてこの宮澤、この試合では、高校時代にCFを務めていたことを思い出したかのように、鮮やかな前線への侵入を披露して、得点まで奪ってしまう。もともと、前進のヘルプのために低い位置に二列目の選手を駆り出していた札幌にとって、宮澤の仕事は必要なものでもあった。このときは、広島が前半から続けていた、狭い檻を作るアクションが、逆に仇になった。

 野上と野津田のアプローチを、やはり宮澤が頭脳的なダイレクトパスで空転させ、高嶺がボールをフェルナンデスのいる左外に流す。野津田は宮澤の背中を追いながら長い距離を戻るが、このとき、フェルナンデスのカットインのコースを塞ぐことを考えたのか、既定のポジションであるペナルティエリアの手前で止まってしまう。札幌の前線3名に対して3CBで同数対応、バーティカルに侵入してきた宮澤は完全にフリー。荒木が興梠と宮澤とのいずれを取るかで迷っているようなそぶりもあった。前述の野津田の迷いも含めて、選手を横方向に散開させたうえで、敵選手同士の間を取らせるペトロヴィッチ監督の手法の狙いが見事に作用したシーンといえるが、少数の例外を除いて「人」基準で動かない広島の選手たちが、既定のポジションを維持することを優先した結果、宮澤への扱いが瞬時に決まらなかった、とも見做せる。

高嶺の浮き球パスにまずは目がいくが、例によってサークルを収縮させていた
宮澤のポジショニングが素晴らしい
興梠の、敢えて止まって荒木を迷わせる判断と、宮澤のフリーランニングとが見事に調和。
ベテラン2名の経験値がこれ以上なく表現された顕れたシーン

 そもそも、後半開始時点から、札幌は長いボールを単に蹴るのでなく、サイドの深い位置を目掛けて繰り出すことで、速攻を受けにくい形で陣地を回復することに成功していた。これにより、広島のプレッシングの開始ポイントはだいぶ低くなっていた。つまり、野上も野津田も、長い距離を走ってこなければ、檻を作れない状態だった。したがって、宮澤はより快適に、檻を壊すシロアリとして働くことができた。

 こうして、札幌が広島のプレッシング網を部分的にとはいえ解体して前進を可能とし、尚且つ、広島が自陣での振る舞いに不安定さを露呈したことで、試合はどんどんオープンな様相を呈していく。札幌は、そのような流れの中で首尾よく決勝点を奪いはしたが、互いにナイフで斬り合う展開を許容もしたので、ベンチの戦力で上回る広島にチャンスを与えもした。縦に急ぐことを是とする前進の工程に落ち着きをもたらせるオプション(柴崎)と、右外からのボールの質を上げることを可能にするオプション(茶島)とを、いずれも広島は擁していた。

 そして、終盤にかけて際立ったのが、ベン・カリファのパフォーマンスの持続力だ。特に長身でもなければ、身体の幅と厚みも並に見えるのだが、ボールの隠し方がとにかく巧み。下がった彼がパサーにボールを落とし、次に彼が元いたスペースにボールが流されるという工程がスムーズに作り込まれていた。ボールを収める彼でなく、パートナーである森島と満田とが得点を量産している理由がよくわかる。しかも、試合終盤にかけてもこの仕事をしっかりやり切ったのだ。ただ、フィニッシャーが不在だった。一度絞ってとりあえず場所を埋めたあとからでも、札幌の選手たちは体の向きさえ変えられなければ対人戦で十分に渡りあえる。右WBに茶島が入っていただけに、彼からのボールにダイレクトで合わせることのできるストライカー、例えばソティリウがいればどうだったか。

 札幌は、スパチョークと金の投入で残り時間をやり過ごすことを選ぶものの、興梠・宮澤という文字通りの重鎮を下げたことで、あからさまにボールの落ち着きどころを喪失、ボール保持を譲りはじめた。GK菅野のセーブにも助けられて乗り切り、凌ぎきったという印象が最後には強まった。

■総評:後半のモード変更は来期へのヒント。縦方向へのアクションを増やしたい

 総じて、ボールが前後に激しく行き交う、カオティックな、しかしある種のエンターテインメント性には溢れた試合だった。頭と目とをかなりの速さで同調させる必要があったであろうDAZN配信の放送席のお二方(実況は広島を拠点に活動するフリーアナウンサーの江本一真氏、解説は広島のクラブアンバサダー森崎浩司氏)が語る試合の振り返りにも、どこか心地良さげな疲労感が漂っていたし、実際に江本氏は試合内容を絶賛していた。

 片やゲルゼンキルヒェン出身のドイツ人、片やセルビア出身の帰化オーストリア人という違いこそあれ、両陣営を率いる監督のサッカー観は大枠で似ていそうだ。最後尾が敵と同数になることは許容し、より多くの人数を敵陣に割く。ボールを積極的に前方に送り、奪われても奪い返すというサイクルを早く循環させることで、試合の多くの時間帯を敵陣で過ごすことこそ是、というものだ。違いがあるとすれば、札幌は、ボールを前方に送るプロセスの初期段階で、しっかりと敵のマークを外し、クリーンな状態でボールを送ることをプランに含めていること(と、それによりどうしても前進の速度の減退が時折発生すること)だろう。現に、この試合後のインタビューでも、ペトロヴィッチ監督はこれまでの数試合と同じように「ビルドアップができなかった」ことに触れている。

 宮澤の秀逸なプレービジョンにより、広島の選手たちが作る狭いサークルを変形させ、通過していくルートを作っていく工程には見応えがあった。ただ、それがあくまで宮澤個人のクオリティに依拠したものであることには、言及しておく必要がある。おそらく、駒井や荒野であれば、むしろ嬉々として狭いままのサークルの中に飛び込んでいったのではないだろうか。もちろん、その過程で何度かはデュエルに勝ち、ボールを檻の外の自由の沃野に運び出せていた可能性もあるのだが、再現性には乏しかったかもしれない。

 ところで、もう一点、来期に向けた改善のヒントとして挙げたいのが、この試合で、大外エリアでの前進が可能になったことが巻き返しの一因になっていたことだ。それ自体には前述したように、宮澤の「賢人」ぶりが強く作用しているが、大外でのボールを失わない前進がチームを前進させることに有効なことは、他の試合でも示されているように一般論として確かなことだ。この試合について言えば、塩谷が青木に向かって飛び出してくることで、元より大きなスペースが左奥にできていた。このポイントを、縦方向に素早く突くことができていれば、広島をもっと困らせることもできた気がするのだ。例えば、リード後にそこ経由での速攻をチラつかせる、というように。

 もちろん、そもそもそれ用のピースは札幌にはない。ここ数試合の起用法から察するに、ペトロヴィッチ監督は菅をWBの選手として見ていないことが考えられるし、フェルナンデスはカットイン担当だ。右サイドでも金子が同様の役回りで、右に回された際のフェルナンデスもスプリントが速い選手でないことを踏まえると、意外に札幌は大外を強襲するための手札が少ないことがわかる(青木とフェルナンデスの特徴は大枠で共通する)。大外をスピードで駆け抜けたうえで、順足でプレイできる、オーソドックスなタイプのウィンガーが不在なのだ。敢えてそうしているという側面はあるにせよ、戦い方の幅という観点では、見逃せない要素だ。

 本来であれば、柳をこの仕事の担い手として戦力化したかっただろうし、田中宏武のパフォーマンスが期待通りに高まっていることを、指導陣も望んでいたことだろう。前者は去り、後者はベンチに数度入りこそすれ、現時点では戦力とは見なされていないことが明白だ。外部からの補強を行うのか、はたまた田中の戦力化がなされるのか。注視したいポイントだ。そもそも、負傷からの復帰以降、鮮烈なプレイぶりを見せているフェルナンデスや、元々の万能ぶりに加え走力も身につけた青木が、来期も札幌でプレイする保証もないのだから。

 さて、兎にも角にも、札幌はこの試合の勝利でJ1残留を確定させた。無責任な観戦者としては、勝たねば降格不可避という瀬戸際にいる清水との残留を賭けたナイフエッジ・デスマッチを見てみたかった気はするが、興梠が語っているように選手たちにとっては、たまったものではないだろう。最終節は、ゆとりのある札幌に対して、清水が決死の覚悟で向かい合うという構図になる。

 先に述べたように、若い戦力の台頭に乏しかった今期であるが、何の因果か、ここに来て新型コロナウィルスの陽性判定者が続出しているだけに、これまで出場時間の短かった選手たちの出番もありそうだ。そうなると、決死の覚悟で向かってくる清水に勝つのは難しくなるかもしれないが、それ以外の収穫が何某か得られることを期待したい。元々リーグでの実績を持っている選手たち(興梠とシャビエル)がやっぱり有能だった、ということが確認できたこと以外の成果に乏しかった今期の締めくくりに、何か来期のヒントになりそうな点が見つかれば幸いだ。

 

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