「ビジネスケアラーたちよ!資本主義の中心でケアを語ろう」2回目。
資本主義の中心でケアを語る飲み会。
2回目は「誰が親の面倒を見るんだとジントニック🌱」。楽しかった……なんだこれは。
人の数だけ悩みがありますが、解決方法も人の数だけあるんですね。
知恵の泉のような時間でした。
「誰が親の面倒をみるんだ」問題、直面するとやっかいです。相続のゴタゴタにも発展しかねない。
今回よく分かったのは、介護の協力者がいるとのいないのとでは精神的負担感が全然違う!ということでした。なんなら実働の大変さより「誰も一緒に向き合ってくれない辛さ」が上回ることもある。
これはワンオペをしている側からしか分からない感情かもしれませんね。「おまかせ」って罪深い。。
ワンオペ介護にならない、しないためにどうすればいいか。みんなの話を聞いてたら、周りがやれることが実はいろいろあるぞとわかってきました。
①実務をシェアできる
のが理想ですが、諸事情でなかなかみなさんできてない。でも、
②行けなくてもできる情報収集と、行ってやる介護を分担する
だけでも日々の混沌ぶりと負担が減るそう。
それも無理だったら
③「細やかで正確な」親の状況を共有する
だけでも全然違う!だいぶ心が軽くなる。
究極なにもできない場合は
④とにかくひたすら優しさと感謝がある
だけでも苦労が癒されるから、ないより全然マシ!
①は②〜④を包括し、②は③〜④を包括し、③は④を包括するイメージです。
でね、今回みんなで話してて分かったのは、介護に携われていない人のふるまいが介護に携わる人の精神衛生に大きく影響するということでした。
仮に諸事情でなんの力にもなれないとしても、親にどんな変化が起きているか、現場を知ろうとすること。知ると、きっと、実際頑張るひとにかける言葉が変わると思います。
目をつぶらす、現場を知るだけでも立派な協力なんですね。
「優しさに触れ続けるとヒトは変わるんですよ」と言っていた方がいました。おお、、と会場がどよめきました。
知ることは、優しいこと。
介護のことを話していると、しばしば子育ての話と混ざってくるのが面白いです。苦労の質が似てるから。子育ても介護もワンオペはほんとしんどい。だから外部の助けをうまく借りていくのも大事です。
neighborの訪問看護師・よしむらさんは「僕が訪看に入っている家族がそこまで揉めてないのは、僕が家族の潤滑油になっているからかも」と言ってました。
実際わたしもそうだったな。
介護家族だって誰かにケアしてもらうことで、日々を頑張れるんだから。
さて。
今回ほとほとよく分かったのは、「普通なんてない」ということでした。
なんならヘンなのが普通。自分の家族だけ異常かと思って話したことが「分かるわ!」と共感されることの多さよ。
互いに話を引き出し合えれば、自分からは生み出せなかった知恵がぽろっと聞ける連鎖が起こります。
参加した方からこんな感想をいただきました。
「大変な境遇でご苦労なさっている方ほど、他人の痛みに敏感で、寄り添ってくれて、何ならとても有意義なアドバイスを下さる。中途半端な専門職よりも力強い助っ人になってくれることさえある」
この会のホストのひとりで不動産コンサルタントの田中歩さんは「ケアの未来は教育で変わる。教育でしか変わらない」と言っていました。
それで気づきました。
この飲み会は先生のいない教育だったんだな。
すごい人も弱い人で、弱い人もすごい人。互いに知恵を共有して爆笑して自身たちのケアもされる時間だったみたい。
てか、教育ってケアなのかもしれない。
世界が広がると、心が軽くなるのだから。
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次回は12月13日「サービスや施設拒否とブラディマリー」です。
告知は近日HPにて。
神楽坂nodinoでお待ちしています。