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『ビューティーインサイド』レビュー

見たのは結構前ですが、誰にでもおすすめしたい韓国映画、『ビューティーインサイド』のお話を書きたいと思います。

寝て起きるたびに外見が変わってしまう男性と、彼が恋した女性のファンタジーラブロマンス。
ペク・ジョンヨル監督、ハン・ヒョジュ主演で2015年に公開されました。

▼あらすじはこちら

毎日姿が変わっても彼女を振り向かせたい。
家具デザイナーのウジンは18歳のときから目覚めると心以外の姿、性別、国籍等の全てが変わるようになってしまった。
男、女、老人、子ども、外国人…。人に会う仕事ができないため、才能とインターネットを活かして活躍している。そんな彼の “病気”のことを知っているのは母と親友だけ。

ある日、アンティーク家具店で働く美しいイスに出会い、一目で恋に落ちてしまう。彼女に会いたい一心で、毎日初めてきた客のようにお店に通う日々。彼女に告白する“見た目”になる日を待って、ついにデートに誘い、ふたりはロマンティックな3日間を過ごす。
しかし、同じ姿でいるため3日間徹夜をしたウジンは、うっかり電車で寝てしまい起きると全く別の顔に・・・。
ウジンはイスに真実を話すことができるのか?
イスは、毎日姿が変わるウジンの愛を受け止めることはできるのか?
最高に特別な恋が今はじまる!

         ーGAGA公式サイトより引用

Netflixやアマプラ、U-NEXTなどでも配信されていますので、未視聴の方はぜひ! 

※ 以下ネタバレ含みつつ感想です

前述のとおり、外見が変わってしまう男性と、彼が恋する女性のお話です。
姿や性別、国籍が変わっても愛し続けられるか。
内面の美しさ=ビューティーインサイドを見つけることができるか。と言う感じのテーマでしょうか。タイトルぴったりですね。

ラブストーリーだけどベタベタしていなくて、それでいてロマンチックでオシャレでな映画。
寝て起きるたびに外見が変わるなんていうありえない設定にもかかわらず、普通に受け入れながら観れちゃいました。

見どころ① ハン・ヒョジュ様の美

なんと言っても見どころはハン・ヒョジュさん演じるイスの美しさ。(内面も含みます)
ウジンが一目惚れする理由がよくわかります。
どのシーンを切り取っても、ため息が出るほど美しく、本当に魅力的です。
イスの笑顔だけでも、この映画観る価値ありです。


見どころ② 共感できるストーリー

もちろんストーリーも素敵です。
あなたは、自分と似た部分の多い人、感性が合う人に惹かれた経験はありますか?
毎日外見の変わるウジンを、イスが再び見つけられた理由であり、彼の魅力のひとつとして描かれているのが、センスや感性の部分です。
広告や映画ビジュアルを作ってきたパク監督らしいですね。

この映画、ファンタジーでありながら、2人が惹かれ合うエピソード一つひとつがリアルで、映像や小道具もいちいちオシャレ。
共感と憧れのちょうどいいところをずっと行ってくれるので、観ていて気持ちがいいです。

ここからは個人的な話で恐縮なのですが、私はこの映画を観る少し前に結婚式を挙げました。
披露宴の準備中、ゲストに配る席次表につけるプロフィールのページを作っている時のこと。
「相手のどんなところがすき?」という質問への回答について少し夫と言い合いになりました。

夫は最初、ふざけて「全部!」と書いていましたが、ふと「真面目に書こう」と言って、「感覚が似ているところ」と書き直してくれました。
それを見た私は、「それって私の好きなところじゃなくて、自分の感覚がすきってことじゃん?」と、意味不明なイチャモンをつけました。

そう言われた夫は、「そんなことないよ…」とシュンとして、またも「全部」に書き直し、プロフィール欄はそのまま完成していきました…。
かわいそうに。

過去の自分、なんて可愛げのない物言いなんでしょうか…!!
どうしてそんなことを言ってしまったのか今となっては甚だ疑問で大反省なのですが、当時は忙しさもあってか普段気にならないようなことでイライラしてしまったのでした…。

そんなことがあってから少し経ってこの映画を観たときに、好きな人から感覚が似てるとか感性が合うと言ってもらえることがどんなに嬉しいことか、素敵なことかを思い知りました。
そして、そんな相手をお互いに見つけられたことに感謝の気持ちを持つことができました。
(夫には改めて当時のことを謝りました。)

そんなエピソードが重なって、私にとっては忘れられない大切な作品になりました。
初心を忘れそうなとき、また観てみたいと思います。


見どころ③ 超豪華なキャスト陣

そのほか、大人気俳優のパク・ソジュンさんや人気ドラマ『トッケビ』にも出演していたイ・ドンウクさんなど、ウジンを演じるキャストがとても豪華なところも見どころです!
日本からは上野樹里さんが参加しています。
(性別も国籍も年齢も超えるウジン、最高!)

『パラサイト』で知られるポン・ジュノ監督の『グエムル』と言う作品に出演していたコ・アソンに「僕が怪物(グェムル)だから?」というセリフを言わせるなど、韓国映画ファンに嬉しいシーンも散りばめられていて、色々な部分で楽しめました。


最後までお読みいただきありがとうございました。
好きな人と一緒に観るもよし、1人でまったり浸るもよし、ぜひ一度ご視聴ください。
ほんと、おすすめです。

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