人生を変えた1冊の本との出会い。
こんにちは。neige+の猪俣です
今日は現在の活動のきっかけとなった
【手芸本との出会い】
のことについて書いてみたいと思います。
子どもが産まれてからも、娘のために何着も洋服作りをしていた私ですが、洋服作りから布こもの作りに変わったきっかけもやっぱりこの洋服が原点でした。
洋服作りをしていると、どんどん余り生地が出てくるんです。
洋服は余った生地で洋服を作ることはできないので、どうしても余り生地の使い道がなくてどんどん溜まってしまうんです。よっぽど大きければトートバッグなどを作ることもありましたが、小さくなったはぎれを可愛く活かせたらいいなぁと、図書館にもよく通って手芸本をたくさん読んでました。
この時、なぜか本屋さんでは無かった・・・なぜだろう?
借りた本でいくつか作りましたが、古い本ばかりでどうもピンとくるものに出会えなかったのですが、たまたま大きな図書館に行った時に偶然見つけた本が
菊池しほさんの「布こものにニットを少し」という本でした
表紙もおしゃれだし、パラパラめくっただけで興奮しちゃって、早く帰って作りたくなるほど興奮したの思い出します
2005年当時のブログです
いろんな生地を組み合わせた上に、編み物もプラスされていて、今までにないデザインが斬新で衝撃的でした。はじめて手作り熱が上がるワクワクする本に出会えたんです。
どんな人が作ってるんだろうって興味が湧いて、奥付という本の一番最後に書かれているプロフィールのところを読んだのもこの本がはじめてでした。
読んでいたらなんと自分と同じ年齢だと知るのです。
手芸本では当然のようにある専門学校卒などの記載もなくて、資格がなくてもこんなステキな作品が作れて、しかも本が出版できるなんて!
ほんとに衝撃的でした
もしかしたら今からでも私は夢を持てるのかも!?
夢って子どもの頃に見るものだと思っていたけど、この時なんだかフワフワした気持ちになって、今思い出しても不思議な感情だったなと思います
それが32歳の春でした。
それから菊池しほさんの本を集めだし、寝る前に何度も何度も読み返しては妄想にふけり、心が癒されて、明日はこれを作ろう!布を買いにいこう!って明日が来るのが楽しみな毎日に変わったんです
その頃の私は、ただ子育てと家事で毎日を過ごす日々。人付き合いでの悩みも抱えていて、鬱々と過ごす日々が続いていました
でも手作りをしている時間は日常を忘れて夢中になれるのが楽しくて、そんな時に出会えた本だったので、こんな愛らしい作品を作るのはどんな人なんだろうって当時WSをしてる情報を雑誌で見つけて、遠かったけど一目その姿を見たくてこっそり見に行ったこともあります。
この本に出会ってからは手芸屋さんに行くのが楽しみになりました。元々家にあった端切れで作ることが目的だったはずなのに、気付いたら20cmずつの生地を10種類とか買い揃えるようになっていたんです
何しろ布は古いものしかなかったですし、ただ、ただこの本に載ってるような作品が作りたかった。そのイメージを膨らませながら手芸屋さんで布探しをしていたつもりですが、今振り返ってみるとお恥ずかしさ満載です
それからは本屋さんにも行くようになって、コットンタイムやコットンフレンドといった手芸誌に出会うようになるのです
その頃からブログをはじめて1日1作品を目標にその日作ったものを写真に撮って紹介するということを始めるようになりました。
最初はホームページの頃からのお付き合いで5人ほどの閲覧ブログだったんです。今では想像もできないですね
(2005年からはじめたブログには自分の原点そのものが記録されているので懐かしさと恥ずかしさでリンクを貼ってこうして紹介するのも複雑な気分です)
長くなりましたが、そんなわけで私の今の活動の原点は菊池しほさんの本との出会いから始まっています
そして私の心を支えてくれたのも菊池しほさんの本。
いつか著者ご本人にお会いすることがあったら、ちゃんとお礼が言いたいって思っていたのですが、まさかの数年後本当に現実になる日が来たんです
会うなりボロボロと泣き出してしまう私に、困惑されてたかと思います。
今でも私にとっては感謝しかない出会いの一冊です。
偶然出会えた「布小物にニットを少し」
そして私がこんな風に出会えた本のように、いつか私の著書が誰かの何かのきっかけになる存在になれたらと心から願っております
皆様には人生に影響を受けた本との出会いはありますか?
最後までお読みくださりありがとうございました
2021/2/23
ヴォーグ学園講師
neige+ 猪俣友紀
note : neige+手作りのある暮らし
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