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LSHTM〜Term2後半〜

(作者不明の作品。分かりづらいですが、学校を西側から描いた絵。校内に飾られていますので、ぜひ探してみてください。) ※このシリーズは、Public Health(General Stream)に属する純ジャパがお送りしています。  「LSHTM〜Term2前半〜」で書いたように、2学期には前半2つ、後半2つの計4つの科目を受講します。  私が後半に選んだ科目は「Epidemiology of Non-Communicable Diseases」と「Reviewing th

    • LSHTM〜Term2 前半〜

      (学校近くにて、無料で手に入るカレー。寒い冬にはありがたい存在。)  Term1は4つの必修科目と、選択科目2つを加えた6科目を10週間にわたって勉強しましたが、Tem2は4つの科目を前半5週間で2つ、後半5週間で2つといった流れになります。  Term2の科目は「C1」「C2」「D1」「D2」と4つのスロットに分けられ、各スロットに6つの選択科目があります。これらの科目の中から、自分の興味や卒論に適合したものを選ぶ感じになります(たぶん)。こちら選択の締切は11月中旬で

      • LSHTM~冬休み~

        (染色体が壁に飾られている建物。こちらのアートワーク、入学後にぜひ探してみてください。)  Term1とTerm2の間の長期休暇は「冬休み」とは言わず、学校のHPによればHolidayの1つとして「Christmas / New Year」と。今年は22日間。  祖国に帰る方もいれば、ヨーロッパやイギリス国内を観光する方もおり、しっかりと休める印象を受ける。体感としては、「1週目に休んで、2週目と3週目に勉強する」という方が多い印象を受けました。  私はサマー・プロジェ

        • LSHTM〜Week10〜

          (歴史ある学校なので、随所で「歴史」を感じることができます。改築工事中なのでキレイになってはいってますが….) 月曜日(基礎統計)  午前中の演習の時間に自分を含めて4人しかいなかったこの週(普段は25人くらいいる)。そりゃ午後に試験があれば、そっちを優先するよね… 授業の内容は一学期の振り返りでした(実は私はリアルタイムでは視聴していない。なんせ期末課題と期末試験でそれどころじゃなかった…この記事を書くために2ヶ月遅れでレコーディングの授業を観ました)  成績はStat

        LSHTM〜Term2後半〜

          LSHTM〜Week9〜

          (「世界中の健康を改善する」。留学生の健康はボロボロですがね、お陰様で) 月曜日(基礎統計) 内容は「多変量解析」。やっと授業が大学院らしくなってきた。層別化や重回帰についての説明。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題)  疫学は「スクリーニング」がテーマ。大学の復習だけど、スライドがわかりやすい。大量のスライドをアニメーション付きで作成された講師には尊敬の念(ただ、課題に追われていて別作業をしつつ受講していた記憶が大半)。  公衆衛生の課題は「グローバルヘルスにおけ

          LSHTM〜Week9〜

          LSHTM〜Week8〜

          (画像はある授業で課される「6分間の1人プレゼン」で使ったスライドの1枚。20時間くらい作成に時間かかりました…) 月曜日(基礎統計) 「回帰と相関関係」がテーマ。「散布図とはなんぞ?」「線形回帰はY=a+bXで表されるけど、aやXの意味は?」「回帰直線に対して、帰無仮説を立て、evidenceの強さの出し方」などなど。また、Stataを使って、回帰直線を作ったり、相関関係を見たりします。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題)  疫学は「介入研究」について。アフリカにお

          LSHTM〜Week8〜

          LSHTM〜Week7〜

          (大学院の受付もクリスマスモードになるのが英国。事務さん方も、サンタの帽子を被って仕事をしてい…ません。さすがにそこまではしない) 月曜日(基礎統計) カイ二乗検定がテーマ。大学でも勉強したが、復習メインではなく、新たに学ぶことが多くを占める。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題) 疫学は「ケース・コントロールスタディ(症例対照研究)」について。面白かったのは、「コントロール群の被爆歴は被爆集団を代表しなきゃダメ」で、コントロール群を選ぶのは症例対照研究において最も難し

          LSHTM〜Week7〜

          LSHTM〜Week6〜

          (地下にあるライトで映し出される虫。きっと特注でしょうね。他のことに金をかけて欲しいと思う学生は私だけかしら…) 月曜日(基礎統計)  サンプルサイズと検出力がテーマ。研究を行う上で、「どれくらいのサンプル数が必要なのか?(求める結果を得るために)」という問いが出てきますが、「こう計算すれば出てくるよ」と教えてくれる、ありがたい回。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題)  疫学は「コホート研究」について。研究手法の強みと弱み、リスク比やオッズ比の計算、考えられる交絡因子

          LSHTM〜Week6〜

          LSHTM〜Reading Week〜

          (世界最高のメンテナンス・チームがいるらしい。ランチタイムの表記が「1200 to 1pm」ってのが気になるが…)  LSHTMは学期ごとにリーディング・ウィーク(授業がない期間)が存在します。ある学生はヨーロッパ旅行を楽しみ、ある学生は日本に帰国し、またある学生はイギリス国内を旅行します。  それではリーディング・ウィークは本当に勉強しなくもいいのでしょうか?いいえ、そのようなことはありません。LSHTMは学生に勉強をさせてきます。 例えば、 ・統計・疫学は成績に反映さ

          LSHTM〜Reading Week〜

          LSHTM〜Week5〜

          (「アンディ・デュフレーンがショーシャンク刑務所で掘った穴」ではなく、ネズミの通り道。動物と共存する校舎…) 月曜日(基礎統計)  内容は「対応のない2つの平均の比較」について。詳細を書いても誰も読まないだろうから、省略。 特筆すべきは、統計ソフトのStataをこの週から使用したこと。LSHTMはライセンス契約をしているので、無料で使えます(配布の資料はWindows 向けなので、Mac派は苦労するかもです)。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題)  疫学は「交絡」につ

          LSHTM〜Week5〜

          LSHTM〜Week4〜

          (自然光を取り入れるガラス張りの屋根は、この校舎の数少ない良い側面。強い雨が降ると雨漏りしますが…) 月曜日(基礎統計)  「Sampling distribution of a mean(平均の標本分布)」について(抽出したグループの平均値のばらつきは、標本サイズが大きいと小さくなり、標準偏差が大きいと大きくなる)。  「Estimating a confidence interval(信頼区間の見積もり)」について(①標準誤差を「標準偏差/√標本数で出す。②95%信頼

          LSHTM〜Week4〜

          LSHTM〜Week3〜

          (画像はジョン・スノウ・シアターです。席の9割が学生で埋まると、途端にWifiが重くて使い物にならなくなる場所。改善して欲しい…) 月曜日(基礎統計) 2つの割合を統計的検定で計算して、有意性を導く(帰無仮説→Z値→P値→結論)。加えて、信頼区間の計算と解釈について。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題) 体調不良につき、自主休校。 水曜日(健康政策/EAP) 政策立案に関わる「Actor」について。Actorは保健医療政策の立案に関わる全ての人、集団を指し、個人、

          LSHTM〜Week3〜

          LSHTM〜Week 2〜

          月曜日(基礎統計) Proportion, sampling, sampling variability, standard errorの導き方, confidence intervalの導き方。 Week1で出された練習問題をWeek2のセミナーで答え合わせをするスタイル。他の授業と比べると余裕がある。 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題) 疫学はリスク比や寄与危険割合等のお話。まだ大学時代の復習。 公衆衛生の課題(Issues in public health, 略

          LSHTM〜Week 2〜

          LSHTM〜Week 1〜

          ※画像は学校内の地図の一部。迷路のようになっていて、しかも教室は地下あるから日も差さない部屋が多い… 月曜日(基礎統計) 基礎統計学は録画講義のみで、登校しての実技的な授業はなし。内容は、平均、中央値、標準偏差、分散、箱ひげ図などの基礎的な内容。加えて、「対数に変換することで外れ値の影響を受けなくする」、幾何平均の紹介(これは大学では習ってなかった) 火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題) 基礎疫学は事前のアンケート(疫学に関する知識について)があり、知識の習熟度別でグル

          LSHTM〜Week 1〜

          LSHTM~入学するまでの学生サポート~

          ウェビナー23-24年入学者向けに、2回のウェビナーが開催されました(共に8月2週目と3週目だったかな)。ウェビナー終了後に録画配信があり、字幕も自動で付いてくるので日本人でも安心です。学生からの質問に答えていく形式で、 ・リーディング・ウィークやクリスマス休暇は大学にいなくてもいいか? ・入学にあたり、必要なPCや機材はあるか? ・ウェルカム・ウィーク(授業開始前のオリエンテーション週)になにをするか? などです。LSHTMのHPに既に回答が載ってある項目も上記にはある

          LSHTM~入学するまでの学生サポート~