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器 いとおかし

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長く漆器作りをしていますが、器は中の物を大切に守るものです。そして、食文化の豊かな海から、器は誕生してきたのだろうと思います。
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#糸魚川木地屋

糸魚川の木地屋

平成の終わりころ、新潟県の糸魚川を訪れました。東近江(ひがしおうみ)木地師会の会報で紹介されており、興味を持ちました。東近江(滋賀県)や会津(福島県)の資料館は見学したことがありましたが、糸魚川は子供の頃その地名を聞いたくらいでした。 今では途絶えていますが、少人数でありながら、木地作りだけでなく漆器づくりから販売まで手掛けたかなり珍しい産地です。下記2冊参考図書。  歴 史◎江戸時代末 ◎大正時代~戦前 ◎戦中、戦後 ◎未来へ 木地屋民俗資料館 静岡からここにた

続.糸魚川の木地屋+α

「 山に生きた日々 」表紙のイラストより/写真が語る大所木地屋の暮らし 糸魚川の木地屋の暮らしぶりは今の時代には珍しくて、どうしても続編が書きたくなりました。また、かつて木曽の祖父母から聞いた話を思い出したので、併せて書いてみます。少しですが、理解が進むよう産地問屋についても触れていきます。参考資料は以下です。 木地屋会報第2集 山に生きた日々 写真が語る大所木地屋の暮らし        編集.発行 新潟県糸魚川市木地屋会  平成12年 木地屋の一年大正11年(1922