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📕2023-14~嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

本年14冊目は、私が大好きな巨人軍を2000年代後半に大いに苦しめた落合監督に関する本です。
幼き日から巨人に接し、「ミスタープロ野球」と言われる長嶋監督とその血筋を継ぐ選手たちを見てきた私にとってに、メディアに出てくる落合博満氏は真逆で冷徹な悪役でしかありません。
そして本年13冊に読んだのが長嶋巨人の象徴「伊東キャンプ」。敢えて逆をつく本を選んでみました。

読み始めたら止まらず、一晩で読み切ってしまったこの本。
止まらなかった原因は文面から伝わる緊張感とヒリヒリ感。

「勝つことが最大のファンサービス」という信念の中で、確かな目で選手を鍛え上げ、戦力にし、時に温情か冷徹かさえもわからない、引導の渡し方をするその姿は、言い表し様がないものでした。
「職人」や「孤高」と表現されることが多いのかもしれませんが、おそらくそれは一部であって、全ての面を含めようとするとそれは「落合」という名詞でしか表せないのだろうと思います。
そして、それは、ただただ「自分のために生きる事」だと痛感させられた本でした。

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