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📕 2023-3〜戦後日本の安全保障〜

今年3冊目は、こちら。

とある投稿で、防衛予算と絡めて読んだ方が良いとの事でお勧めされていたので読みました。

最近の政治政策に絡む本は、考えが極端過ぎて辟易していたのですが、この本に関してはまさに参考書といった感覚。読んでイヤな感じは受けませんでした。

ただ、私のような初学者にとっては何回か読む必要がありそうです。
これをテキストに授業があると尚良いかも。

本書の中で、様々な法制度の話が出ていますが、全てにおいて、「昭和20年夏の敗戦」が呪縛になっていて、他の国々以上に最適解が読めないのは確かなようです。

終章にこんな文章がありました。

やむをえない場合において、いかに戦いを始め、いかに勝利し、いかに終結させるか。このすべてのプランニングがそろうことが、未然防止とともに安全保障戦略を構築し、ひるがえって抑止力の強化につながってくる。
終章 歴史に学ぶこれからの日本の安全保障

安全保障とは何ですか?と聞かれたら、私の中で一番わかりやすい回答かもしれません。

この文章を読んだ時、著者は日本版NSCの関与を思い浮かべているし、それが現行制度上、当たり前かと思いますが、

私が思い浮かべたのは『昭和16年夏の敗戦』。
今の若手官僚にこのシミュレーションをさせた時、どのような解が出るのかなと想像してしまいました。

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