読書4『FREE 無料からお金を生み出す新戦略』2009年出版

無料に関する価値や概念の本を2012年に読み終わっていたメモが発掘されたので感想などを書きたいと思います。


セルフサービスの会計レジやガソリンスタンド、飲食店の注文など、元々は従業員がやっていたことを消費者にやってもらってその分安く商品を提供することが本のタイトルにもあるフリーに当てはまります。

最近では、noteとかvoicyとかyoutubeなど、テレビやラジオ・出版業界など既存のメディアによって大きな参入障壁があったところにデジタル技術によって誰でも簡単に記事や映像を届けられるようになりました。これは大きな変化だと思います。5Gによる爆速化によって、スマホの使用方法がさらに変わっていくだろうと思います。

スマホのアプリなどで、大半の機能を無料で使えるようにして、ある部分だけ課金させるのもフリーの一つだと思います。一見儲かっていないようですが、数割の重課金者によって儲かっています。ハインリッヒの2:8の法則ですね。

フリーによって特定の人に集まっていたお金が再分配されます。先ほど言いましたマスメディアが丸儲けしていた広告費も、どんどんyoutubeなどに流れていき、再分配が起こっています。仮想通貨など新興の金融商品によって再分配が起きればいいなぁと思います。国も地域も国境も関係なくなっていきます。ちょうど今、2019年3月にベネズエラで経済危機によるハイパーインフレが起き、ベネズエラの通貨「ボリバル」の信用がガタ落ちしています。その代わりに国民が使っているのが仮想通貨なのだとそうです。日本円の信用や経済の状況も安寧とせず勉強していきたいです。

ビット(電子データなど。フリー化しやすい)

VS(バーサス)

アトム(食料など実体のあるもの。フリー化しにくい)

でよく議論されるようです。ビットのものは技術の発達や、既存の技術の組み合わせによってどんどん再分配が起こっていきます。Airbnb、Uber、OYOなども新しいですね。

読み終わった2012年には全く感じ取れていなかったことが最近になってなるほどなと思うところが多々あります。著者の先見の明には言葉もありません。

今後、自動運転、AI(機械学習)、5Gの通信技術、空飛ぶ車などを筆頭にさらなる価値の再分配が起こっていきそうで楽しみです。乗り遅れないように日々アンテナ張って勉強していきたいです。

どなたかの参考になれば幸いです。

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