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「アーティストは無謬である」との間違った認識

小山田圭吾氏の一件。

一番悪いのは小山田氏であることは言うまでもないが、世間が騒いでからようやく渋々27年後に謝ったロッキング・オンと後追いしたクイック・ジャパンも相当悪い。

「アーティストは無謬である」との間違った認識が掲載すべきことかどうか善悪の判断を誤らせたんだと思う。

「あなたのやったことは間違っている」と諌めることができなかった。

インタビュアーの山崎氏の一人称が「俺」でため口。友だちなのか?

アーティストと自分は同じ次元にいるとの驕り。悪事を聞いて笑い飛ばす。「(笑)」をつければ何を書いても許されると勘違いしている。

謙虚さ、誠実さのかけらも感じられない。

当時の風潮や時代性だったからで済まされる話ではない。

雑誌編集者なんて所詮は他人のふんどしで食ってるだけなのに。

90年代後半、サブカルに近いところで雑誌編集者の端くれとして自分もそういう空気の中で生きていたことをとても恥じる。

こういうことを書くのは憚られるのだが自責の念から書かずにはいられなかった。

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