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【CL横浜シニア完走】シニア環境に刺さる「セキタンザン」の答え【全文無料】

使用者:あおが/センガハルト(@NECROM094)

執筆者:あおが(@NECROM094)
             蓮華(@umbrenge)

調整者:あおが(@NECROM094)
             蓮華(@umbrenge)
             りょす(@ryoryo32328 )
             まゆま(@mayumapipi)

全文無料で読めますので是非ご覧下さい。

1.はじめに

こんにちは。
チームねがいぼしと申します。

普段は池袋、高田馬場などでポケモンカードをしています。

そしてその傍ら、YouTubeチャンネルにて同じ名前で動画投稿を行っております。

https://www.youtube.com/channel/UCwYzyAsiL8Ydi4Y7LvSdSjA

スタンダードレギュレーションはもちろん、エクストラ、さらには殿堂といったように、ポケモンカードの様々な遊び方を楽しみ、そして共有していく事を主として活動しております。

よろしければこちらのチェックもよろしくお願い致します!

2.デッキ選択

シニア環境に刺さるデッキを模索している中、チームメンバーの蓮華(@umbrenge)が大手の自主大会で結果を残したことによりセキタンザンVMAXにスポットライトを当ててみました。

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チームねがいぼしのYouTubeチャンネルにてこのデッキを使っている動画があるので是非ご覧ください。

以前に公開したドラパルトのnoteにも貼ってあるように、マスターリーグでのtier表をおさらいしてみましょう。
なお、以下では一般的に使われるデッキやカードの略称を使用します。

また今回は使用者数とデッキ間の相性やデッキパワーの総合値でのTier表となります。納得いかない点もあるとは思いますがご了承ください(同率Tierに位置するデッキは左から母数、デッキパワーの総合が高いもので記入させていただきます)。

Tier1
サンザシ セキタン ダイナ
Tier1.5
メルザシ 超MM 小ズガ ピカゼク ピカVMAX マッパ
Tier2
マルヤクデVMAX クワガノンV ザシアン系統 モクナシ etc.

これに付け加えシニア環境の目安はマスターリーグの−3ヶ月と言われていることから、ムゲンゾーン発売時点の環境(ムゲンダイナ、ピカゼククワガノンetc...)と予想しそこに弱点を突き中打点高耐久アタッカーが高打点高耐久アタッカーになりうる可能性を考え、セキタンザンを握るという結論に辿り着きました。

3.原案

1案目
最初に頂いたデッキリストです。
このリストは上記の動画で蓮華が使用したレシピと全く同じものです。

ここでは、セキタンザンのテキストを振り返りつつどのような型なのかを説明していきます。

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セキタンザンVMAX自体の性能としては1エネ130点、そのままエネ加速に繋がり格闘道場の効果を追加すると170点まで見ることの出来るとても優秀なワザ、「ふんかだん」を持っています。

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そしてその「ふんかだん」は山札の上をトラッシュしエネルギーを当てる事が追加効果ありの打点の条件となっています。デッキリストを見て頂けると分かる通り、そのエネルギーを当てることを確実な物にするために特性「じならし」を持ったマグカルゴを採用しています。

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マグカルゴの「じならし」を使う事で基本闘エネルギーや基本炎エネルギー、ストーン闘エネルギーを固定しふんかだんで確実に130点を与える構築になっています。
じならしでトップに固定した好きなカードを手札に加える手段として「さるぢえ」を持ったヤレユータンを採用しています。

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マグカルゴとヤレユータンを採用する型がオーソドックスなセキタンザンデッキとなっております。
最新弾、「仰天のボルテッカー」の収録リストを踏まえ数枚切削しデッキリストを作り直しました。

4.第二案 仰天のボルテッカー環境

仰天のボルテッカーの発売で闘デッキに革命が起こりました。
まずはリストをご覧下さい。

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こちらも蓮華が調整の後、自主大会へ持ち込み、優勝したデッキになっております。
なお、こちらは「2人チームを組み、2人で使えるカードは基本エネルギーを除き4枚のみ(1人がクイックボールを4枚採用したらもう1人はデッキに組み込むことができない)」という特殊なレギュレーション下での構築である事をご了承ください。

大きな変更点としてはやはり「ネギガナイトV」の採用です。

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ネギガナイトVの登場によりセキタンザンの課題でもあったザマゼンタVを倒すことや相手のサイドプランを3-2-3にして要求を増やすことも可能になりました。
ハッキリ言ってめちゃくちゃ強いです。
特性、「ちかいのやり」によって場の闘エネルギーをこのポケモンに好きなだけ付けることが可能になりました。
これによる立ち回りの利点があるので簡単にまとめていきます。

・序盤に切りたくないストーン闘エネルギーをマグマッグやヤレユータンに ''とりあえず'' 付けることができるようになったこと。

・ダメージの乗ったセキタンザンをマオ&スイレンで回復しつつ後ろからネギガナイトを出して奇襲できる様になったこと。

・格闘道場やディアンシーを絡めることで三神ザシアンにおけるVポケモンを見ることが出来ること。

この3つが1番大きいと思います。
仮想敵を三神ザシアンとした時に

相手)オルタージェネシス
自分)ふんかだん
相手)アルティメットレイ
自分)マオ&スイレン ちかいのやり フォールスター

このように相手から取られるサイドをケアしつつ前の三神や道場等を絡めてボスでザシアンを気絶させることが可能になりました。
しかも逃げるエネルギーが2なのでふうせんにも対応している万能カードです、、、
弱点込でムゲンダイナもワンパンすることが出来るので
この環境でネギガナイトを入れない択は無いと思います。

そしてこのレシピ1番の見どころと言っても過言ではない、「エネポーター」です。
ドラパルトのnoteの方でも紹介があった通りにめちゃくちゃ環境に刺さります。

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現スタンダードレギュレーションで数多くのプレイヤーが求めている「改造ハンマー」とやってる事は変わりません。
ザマゼンタをマグカルゴGXのワザ「ようがんりゅう」で確実に倒さないといけないターンなどが少しずつ出てくると思います。
ザマゼンタは炎弱点なのでようがんりゅうで2枚トラッシュすればワンパンすることが可能です。

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ただ仰天のボルテッカーで追加された鋼ポケモンの弱点を消す「コーティング鋼エネルギー」

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が貼られていたらどうするの?となりますよね。4枚枚エネルギーをトラッシュする事になるので溶接工でもない限りスピードで絶対に勝てません。
そこでエネポーターを使い裏にいるポケモンに適当に移し替えてそのままワンパンする!なんて言うムーブが出来たりします。

5.第三案

使用者あおがのプレイスタイルや思考、手応えの有無を1週間程で見定め、自分なりに改良をしたりしてみました。

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先程と回す方法はほぼ変わりません。
ただ少しずつ調整をして、とあるカードを入れてみました。それがスーパーボールです。

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ポケモン通信を2枚、ポケナビを1枚抜いてスーパーボールにしてみました。
結果は大成功。セキタンザンは必ず先攻をとりたいデッキなので先攻から試行回数を増やすことも可能になりました。
スーパーボールでマグマッグを持ってきたり、ヤレユータンが2匹いる状態でさるぢえ、スーパーボール、2匹目さるぢえと挟む事により山札がカットされた状態になるのでもう一回だけさるぢえチャンスを産むことも(そんなにありませんが)できます。
セキタンザンは進化ポケモンを多く採用しているデッキで、ポケモンの数が多いのでスーパーボールの採用は正解でした。
あとは打点の幅を広げるためにディアンシー♢も採用してみました。
細かい所で言えばマオ&スイレンを2枚にして安定度を増したりしてみました。

6.CL直前案

CL本番直前(ほぼ前夜)に小ズガやメルザシなどのジラーチをよく採用するデッキに対してメタを取りつつ殴り勝てるようにアブソルを採用していました。
リストをご覧下さい。

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先程との変更点はエネポーターがアブソルに変わったことです。
アブソルの特性がとても優秀なのでギリギリまで採用を悩んだカードでもあります。

7.CL本番のデッキ

少しずつ調整を加えた結果、ともだちてちょうがどうしても欲しくなったのでデッキ登録終了直前に上のレシピから

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下のレシピに変更しました。これにより手帳でマオスイ、ボスの指令を山札に戻してじならしさるぢえで確定サーチをすることが出来ます。
本戦で回していてともだち手帳のおかげで勝てた盤面も何個かあったので是非真似してみてください。

8.採用を検討したカード

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マーシャドーは特性「リセットホール」で相手のうねりを壊しつつ格闘道場を使って打点を上げるルートを生み出すために採用を検討していたカードです。
枠やベンチとの兼ね合いで採用することにはなりませんでした。

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クロバットVは直前まで悩んだカードの一種類です。
進化デッキなので初手や中盤に進化ポケモンが手札に来たターンでデデンネGXを使用することがあまり良くないからクロバットの採用を検討しました。
私の引き運が悪すぎて、初手でボス、グレキャ、マグカルゴのカードがかなりの確率で手札に来るのでデデンネでトラッシュしたくないことからかなり悩みましたが、後半の手札圧縮の難しさ等を考慮して簡単にたくさん山を掘れるデデンネを採用しました。

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無人発電所はクロバットVと合わせて採用したかったカードのひとつです。
今回のマスター優勝デッキでもあるひのたまサーカスのズガドーンや相手のデデンネをこの1枚で妨害することが出来るのでめちゃくちゃ強いと思います。
ただ、先程述べたような理由でデデンネを採用すること、マグカルゴGXを採用していることから無人発電所の採用は見送りました。

9.シニアリーグ本戦の戦績

先ず結果は4-3で完走でした。
応援してくれた方、チームねがいぼしのみんな、練習に付き合ってくださった方々、本当にありがとうございました。
と、いうことで初戦から振り返っていきたいと思います。

・1戦目
ルカメタザシアン ⭕️ 6-0 先攻
相手のフルメタルウォールがセキタンザンに当たらず、−30の効果のために先に撃って貰えたのでそのまま加速して殴り勝ちました。マグカルゴを2体立ててたことで相手を完全に詰ませる事が出来ました。

・2戦目
ピカゼク ⭕️ 6-1 先攻
マグマッグスタートで相手のクワガノンVが見えていたので、グッズロックを警戒しつつ先攻でパーツをできるだけ集め裏にマグマッグを2体用意しました。
前のマグマッグをエレパ込で倒させてそのまま流れで倒すことが出来ました。

・3戦目
小ズガ ⭕️ 6-4 後攻
小ズガだと直ぐにわかったので後2から素早くボスでズガドーンを呼び出し、手貼りふんかだんでストーン闘を2枚、ムキムキパッドを貼りエネルギーの要求値を上げました。
マグマッグとセキタンザンを倒された後、クラッシュチャージやネギガナイトを使ってオドリドリを倒して勝ちでした。

・4戦目
小ズガ ❌ 0-6 後攻
デデンネスタートから一切動けず負けてしまいました。
カードゲームに事故はつきもの。仕方ないです。

・5戦目
三神ザシアン ⭕️ 6-4 後攻
相手がオルタージェネシスを先2まで撃てなかったので
後2でふんかだん、後3でキョダイガンセキで前の三神を倒すことができ、そのまま流れで倒すことが出来ました。後半の勝ちを拾いに行った場面では手札のカードで山をなるべく圧縮。残り6枚にし、ともだちてちょう、ボスの指令を戻して1/7のお祈りさるぢえで勝つことが出来ました。運勝ちと言っても過言ではございません。

・6戦目
ムゲンダイナ ❌ 0-6 先攻
相手が後攻2ターン目には盤面が揃っていたのと自分の事故気味のハンドで負けてしまいました。
マオ&スイレンを上手く絡めたりすることが出来れば勝てたかもしれません。

・7戦目
マッドパーティ ❌ 4-6 先攻
順当に前を倒していくことが出来ましたがジラーチ◇を埋められてしまい、ボスで負けました。微不利でもあった対面でしたがマグカルゴを立てられなかったことが勝敗に直接影響してきました。

予選終了。
最終順位は83位。
初の大型大会で完走して良い結果を残すことが出来ました。

10.さいごに

これまで解説してきた通り、シニアリーグの流行りや仰天のボルテッカーの発売を受けるとかなり安定していて、どのデッキにもほぼほぼ五分を取れるこのレシピのセキタンザンがシニアリーグでの答えなのでは?と感じました。不利対面と致しましてはメルザシやドラパルトVMAX等のデッキなのですが、予選では不利をプレイングで補うことができ勝てました。

個人として、またチームとしての成長が見られたCL横浜でした。参加することができとても良い経験になりました。

最後になりますが構築や練習に付き合ってくれた方々を紹介致します。(敬称略)

うたうた
おに
るーしー
おそま

チームねがいぼしより

まゆま
蓮華
FANG
りょす
あかぎ
まぐ

本当にありがとうございました!

そして大会の運営のスタッフやジャッジの方々、
今世界が大変な状態で、少しでもプレイヤーがイベントを楽しめるように沢山の対策を立てて頂いてありがとうございました。

また、何かございましたら執筆者までご連絡ください。

チームねがいぼし

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