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石川県西田幾多郎記念哲学館

日本を代表する哲学者、西田幾多郎の記念館が、彼の地元の石川県かほく市にある。

金沢から電車に乗って小一時間ほど。JR七尾線の宇野気駅で降りて向かう。
先日訪問したのはかなり暑い日だったので、駅から歩くだけで結構日に焼けた。

最初の展示室ではさまざまな哲学者たちの言葉が提示され、そこから色々な思索をめぐらせることができる。西田の語録がカードになって配布されているのもおもしろい。

二階は、西田の遺品や書簡などが展示されており、西田の交友関係が明らかとなる。

前に来た時は確か大学院生だったので、教員になってから初めて訪れてみると、弟子たちがいかに西田を慕っているか、それだけで西田がいかに偉大な教育者だったのか、まざまざと見せつけられた。

三木清だったと思うのだが、先生と話しているともっと勉強がしたくなるという言葉が紹介されていて、そういう風に弟子に思わせる師はどれだけ偉いか、自分は出来ているか・・・と必要以上に内省してしまう。

訪問の目的は、西田の弟子のひとりで石川県や東京市立の図書館長を務めた中田邦造のミニ展示を見るため。
かほく市中央図書館でも開かれていた戦中、戦後の読書会関係の展示と合わせてみることで、西田、中田、そして地元の小学校長たちとの交流が見えて来て、とても興味深かった。

宇野気駅前の西田像
中田邦造展の図録

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