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最終節こそ落とすも、NAGAREYAMA F.C.は堂々の前期リーグ2位。矢印は自分に向けて。

もはや馴染みのVONDSグリーンパーク、その主との一戦

2024年8月4日(日)、千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグの第5節が開催されました。最終節のお相手は、VONDS市原Vertさん。日程上では第5節という扱いではありますが、実際のところはNAGAREYAMA F.C.の前期リーグの最終戦、となります。

会場は今年5度目となる、市原市のVONDSグリーンパーク。さすがに勝手知ったる会場ではありますが、こちらはVONDS市原さんのホームグラウンドになりますので、VONDS市原Vertさんは今年9度目のこちらの会場での開催。
房総ローヴァーズ木更津FCさんしかり、やはりホームグラウンドがある、というのは羨ましいですよね。選手への負担も格段に軽くなる。
流山にも…人工芝のグラウンドが出来てほしいと切に思います。

NAGAREYAMA F.C.にとっての前期リーグ最終節。多くの人に集まってもらって、目いっぱいの力で、選手の背中を後押ししたい!とは思うものの、なにせ市原市でのナイトゲーム。難しいかな…とあまり期待はしていなかったのですが、この試合はかなりの数の方が現地に観に来てくれていました!本当に、ありがたいですね!
市原市でのナイトゲームも今回で5回目。だんだん、「木更津のナイトゲームよりは…」とか「姉崎で19時よりは…」とか、現地に行くための心理的なハードルがどんどん下がっているような気もしますが(笑)
タフなファン、サポーターの皆様に感謝感謝です!!

この試合のお相手であるVONDS市原Vertさんは、関東1部で戦うVONDS市原さんのセカンドチーム。クラブとしての規模はNAGAREYAMA F.C.と比べるべくもなく、環境面でも選手層でも、NAGAREYAMA F.C.とは段違い。焦っても仕方ないですが、NAGAREYAMA F.C.も一歩一歩、VONDSさんのような環境を整えていきたいですね!
この試合にあたっての詳細はいつものフリーペーパーをご参照下さい!


基本的な形はそのままに#7砂田選手がアンカーの位置に復帰

今節のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグ 第5節

GKは#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#26三好 崇斗選手、#9橋本 真吾選手、#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手。
MFは右から#24栢野 史也選手、#7砂田 琢己選手、#23長野 峻己選手。
FWは右から#15板垣 敢大選手、#13板倉 航希選手、#10寺内 大登選手。

前節との違いはMF。MFの低い位置…アンカーには前節は#6山室 伊ノ介選手が入りましたが、今節は#7砂田 琢己選手が入りました。

この日のベンチは#4平久 将土選手、#8小野田 大樹選手、#14高木 一希選手、#17今山 育巳選手、#18加藤 康徳選手が入りました。

まだベンチ入りはありませんでしたが、#3牧野 純己選手、#11山口 賢人選手、#22澤口 瑛都選手もアップやハーフタイムではボールを蹴る場面が見られるようになり。復帰も近そうですね!

試合前のアップ
いつもチームを盛り上げてくれる牧野選手!復帰を心待ちにしています!

思うようにいかない展開…わずかな隙から失点

試合は開始早々から、球際で激しくぶつかり合う試合となりました。
お互いにシュートまで持ち込む機会は少なかったものの、序盤はややVONDS市原Vertさんが優勢に試合を進めていたように思います。
VONDS市原Vertさんは守備時には4-4-2でブロックを形成。ラインは下げすぎず、FWの選手もある程度前の方からプレッシャーを掛ける。スライドも早く、なかなか自由を与えてもらえませんでした。
逆に攻撃時には左サイドの18番の選手がFWに上がり、4-3-3へシフト。フィジカルのある16番の選手にあてて裏のスペースをウイングや二列目の選手が突く、あるいは両サイドバックの裏のスペースをウイングが突く、という攻めが多かった印象です。
NAGAREYAMA F.C.はサイドからの侵入を図りますが、この日はなかなか思うようにサイドにボールを届けることが出来ず。ようやく届いてもVONDS市原Vertさんのフィジカルのある両サイドの選手に阻まれ、なかなか打開出来ず…序盤はクロスを上げるところに到達した回数も非常に少なかったです。
思うように試合を運べないNAGAREYAMA F.C.に対し、VONDS市原Vertさんは数は多くないものの、局面でチャンスメイク。前半27分には、逆サイドから高いクロスボールを入れられ、その処理に走っていた#26三好 崇斗選手の前に相手選手が上手く入り込み、見えていなかった三好選手と接触、PKの判定。それでも、このPKは#1板橋 柊哉選手が止め、危機を脱します。

序盤はVONDS市原Vertさんの上手さ、強さに押され気味だったNAGAREYAMA F.C.でしたが、前半途中からは徐々に慣れてきて互角の展開に。
少しずつ押し戻し始めたかな…と思った矢先の前半36分でした。
相手陣内で得たコーナーキックのチャンス、クリアボールを拾われ、一転ピンチに。そのまま縦に非常に早いカウンターを許し、失点。
フィジカルに勝る相手をスピードに乗せてしまっては…非常に厳しかったですね。カウンターの起点となる局面で必死で体を投げ出して止めに行きましたが、あと一歩及ばず。一瞬の勝負で振り切られてしまった時点で勝負ありでした。

前半はそのまま、0-1と1点ビハインドで折り返します。

板橋選手、相手のフェイントにも動じず!完璧にコースを読み切りましたね!
砂田選手が入ることで、遠目からでも狙うシーンは増えました!
フィジカルの強い相手と懸命にマッチアップした橋本選手

後半に入り、反撃に出たいNAGAREYAMA F.C.でしたが…
後半10分、相手のゴールキックの処理をお見合いしてしまったことで一瞬マークがズレ、まさかの失点。リードを2点に広げられてしまいます。
一瞬の隙を逃さないVONDS市原Vertさんの勝負強さもさすがでしたが、ちょっとした連携ミスからつながった、非常に痛い失点でした。

NAGAREYAMA F.C.も、試合が進むにつれて両サイドでしっかり起点が作れるようになり、押し込む時間帯が増えていきます。シュートの回数も増えてきてゴールへの期待感は高まるものの、なかなかゴールネットを揺らせず…じりじりした時間が続きます。

そして後半38分、ようやく反撃が実りました。
#23長野 峻己選手、#24栢野 史也選手が相手ディフェンスを引き付け、良い位置でボールを受けることができた#13板倉 航希選手が相手DFを外してシュート。クロスバーを叩いて地面に落ちたボールは、ゴールインしていたという判定。NAGAREYAMA F.C.がようやく1点を返し、流れを引き戻します。

そしてその勢いのまま、後半46分。#13板倉 航希選手からのパスを受けた#10寺内 大登選手が、素早いターンからシュート。トラップからシュートまで無駄のない動きから放たれたシュートは見事にゴールネットへ吸い込まれ、試合終了間際でついにNAGAREYAMA F.C.が同点に!

こうなると…俄然、逆転を狙いたいNAGAREYAMA F.C.。
後半アディショナルタイムには、途中交代で入った#14高木 一希選手が抜け出し、エリア内で後ろから相手ディフェンスのチャージを受けて倒された…ように見えたのですが、笛はならず…。
逆にその後のプレーでゴールキックのクリアボールの処理からマークがズレた隙を突かれ、痛恨の失点。

試合はそのまま終了。
NAGAREYAMA F.C.が2-3で敗れました。

後半に入り、ようやくサイドで高い位置を取れるように

フィジカルの強さ、テクニック、駆け引き…学ぶことは多い!

NAGAREYAMA F.C.としてみれば、勝利すれば首位に立つことが出来たこの試合。何としても勝ち点3が欲しかった試合でしたので、結果だけ見れば非常に痛い敗戦、となりました。

では、内容的に「取りこぼした」と言えるような試合だったかというと…決してそんなことは無く。後半、かなりオープンな展開になった中で、VONDS市原Vertさんは何度か決定機を作っていましたので、そこを決められていたらもっと違う展開にだってなり得た試合。
むしろ、あの流れの中で良く同点にまでスコアを戻した、と思います。選手の皆さんは、本当に最後まで良く走ったし、体を張ってくれていました!

VONDS市原Vertさんは個の能力はやはり非常に高く。チェックに行っても奪えない、キープされてしまうフィジカルの強さ。多少態勢を崩してもぶれない正確なボールコントロール。いつもだったら奪えそうなところでボールを奪うことが出来ず、逆にいつもなら突破できるところで突破させてもらえず…かなり苦しめられました。
個の能力だけでなくて、やはり組織として非常に賢くて。チャンスになりそうなところ、ボールを受けることが出来そうなところにしっかり誰かがポジション取りをしていました。きっと、チームとしての決まり事が細かく徹底されているのだと思います。こういう細部にわたって突き詰める姿勢は、やはりトップチームが関東1部でプレーしているからこそのクオリティなのでしょうね。
特に印象に残ったのが、34番のセンターバックの選手。常に周りの選手に大きな声でコーチングをしていて。前の選手がプレスに行くタイミングも細かく指示を飛ばしていました。
総合的に、プレーヤーとして、チームとしてのベースのところでここまでクオリティの高い相手と当たったのは、恐らく初めて…でしょうか。
マッチアップした選手たちも、いつもと違う感覚、気づきがあったと思うので、こういう相手に対してどのように振舞えばよいのか…もっと上を目指すにあたり、非常に学びの多い試合になったのではないでしょうか。

「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる

勝利できなかったこと、それ自体は非常に残念。
でも逆に…今日の内容なら、勝利できなくて良かったのかもしれない。
そうも思います。

このレベルのチームとの対戦であれば、相手に対策されるのは当たり前。
それを見越してどうやってその上をいくか。
NAGAREYAMA F.C.も、きっとその準備はしていたのだろうと思います。しかし、この試合ではそれが表現できたかというと…どうなのかな、というのが率直な感想です。
どうして、上手く行かなかったのか。どうすれば上手く行くのか。当たり前ですが、そこを突き詰めないといけない。チームとして、個人として。
今日の試合だけでも、たくさん課題は見つかったはず。
クオリティの高い相手との試合、どうすれば相手を崩せるか。相手を抑えられるか。
上手く行かなかったことの多かったこの試合。変に勝ってしまって「まぁいいか」となあなあになるのは、あまりにも残念。
「負けた」という悔しさ。きっとこの悔しさは、更なる成長の原動力になってくれるはず。
一朝一夕に強くなんてなれない。矢印を自分に向けて、細かなところから突き詰めて、チームとして、個人として、もっともっと…みんなで、強くなっていきましょう!!
そして…9月8日から始まる後期リーグも!全試合、勝ちに行きましょう!!

今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!

最後までサポーターへの視線を切らない三好選手と、ずっと頭を下げ続けていた橋本選手
…こういう姿勢を持った選手が、伸びないはずがないんです!

☆おまけ☆
前期リーグ最終戦ということもあってか、この試合は懐かしい方が現地に応援に来てくれていました!チームを離れてもNAGAREYAMA F.C.のことを想ってもらえる…ありがたいです!我々も、ずっと応援しています!!

九州リーグを制したヴェロスクロノス都農で
フィジコとして活躍中の大坪コーチ!
ミステルと大坪コーチ
あの頃も楽しかったなぁ

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